ソフトコミュニケーションズ株式会社 代表取締役 秋葉 薫

 

19期目に入り、これまで中心となっていたWEB制作事業をさらに飛躍させ、「WEB戦略の絶対的パートナー」というパーパスに変更したソフトコミュニケーションズ株式会社。新宿御苑駅直結の新オフィスで同代表の秋葉氏にお話を伺いました。

 

現在の事業内容を教えてください。

当社は今年19期目に入り、パーパスを見直そうということになりまして、ちょうど変更したばかりです。

 

従来はWEBサイト制作が中心になっていたのですが、今後はマーケティングやWEB制作はもちろん、社内業務の効率化を行うシステム開発にも力を入れていこうということになりました。

 

当社の経営理念の中には「コミュニケーションをデザインすることを通して、人と企業を笑顔にし、発展に貢献すること」というのがありますが、それをもっと具体化しようというのが今回のパーパス見直しです。

 

起業なさった経緯を教えてください。

起業する前は会社員としての経験が3年ありました。

 

前職では飲食店の売り上げアップの支援を行うことをやっていまして、メニューやのぼりを作成するといったアナログ的な販促支援が主な事業だったんですが、1年半くらい経った頃にWEB集客支援もやっていこうよということになったんです。

 

当時趣味でサイトの作成をやっていたのが功を奏しまして、他の社員を尻目にお客さんをバンバン獲得することができました。

 

当時社員が400人くらいいたんですが、その中で1人社長賞をもらったりしていました。

 

その会社はベンチャー企業で、理念に“起業家の育成”という項目がありました。「3年経ったら独立しなさい」という方針です。

 

それで3年目に入り、今後どうしようかなと思っていたところ、ちょうどお客さんから一緒に起業しないかというお誘いを受けまして、流れに乗ったという経緯です。

 

当時31歳でしたので、失敗したら再就職すればいいやぐらいの感じでしたね。

 

仕事の中で軸としているものはありますか。

美しさといいますか、美意識ですね。

 

ホームページにしてもメール返信にしても雑になりがちなんですが、それをしっかりこなすということです。

 

社員には厳しいと思われてしまうんですが、「アウトプットは人格だ」といつも言っています。

 

誤字脱字や、体裁の乱れなどが多ければ、そういう人なんだと思われてしまうので気をつけようということです。

WEBサイトもちょっとした変化で反応が変わりますから。

 

もしかしたら、そこまでこだわらなければもっと数をこなして、もっと儲かってたかもしれないんですが、「ここをあと5ピクセル前に出せば、もっと読まれるのに!」という細かい単位でのこだわりは持ち続けていたいです。

 

起業してから今までで最大の壁って何でしたか。

起業してからリーマンショック、東日本大震災、コロナ感染症拡大という3つの大きな問題がありましたが、実はそこまで大きな影響を受けたかというとそうでもないんです。

 

一番の壁というのはやはり人材の問題ですね。

 

地盤が変わると人が入れ替わると言いますが、オフィスを引っ越したときがまさにそれで、中野から東新宿へ移ったタイミングで、半分くらいの人が辞めていきました。

 

世の中的には、たくさん辞めていくことを前提にたくさん採用する、というやり方もあるとは思うのですが、

私の場合、入った人はずっと面倒を見るという気持ちが強いので、辞めてもいいから大量に雇うということはしないですね。

 

前に進み続けるモチベーションは何でしょう。

1つは新卒を採用しているということですね。

その子たちに活躍の場を作りたいというのが、今の最大のモチベーションです。新卒を雇っている義務みたいな感じでしょうか。

 

個人でのモチベーションとしては、デザインの事業に携わってから20年経ったので、今後20年でまた次の何かを成し遂げたいと思ってます。

 

20年前から「20年プラン」をイメージしていたわけではなく、1年1年必死でしたが、20年やってきてみると、個人としてはある程度の完成形に近くなってきているのかなと。今の事業は事業で、継続していくんですが、別軸でまた別の20年プランというのを考え始めています。

今後5年でチャレンジしたいことを見つけていきながら前半10年修行して、残り10年で完成させていきたいです。

 

起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします。

やろうかなと迷っているのならやってみたら、と。

 

「いつまでにうまくいかなかったらやめる」という期限を自分で作って始めること

そして、できれば1人より、2人でやった方が客観視できるのでおすすめです。

 

個人でフリーランスなら自由でいいですが、ビジネスはそうはいきません。しっかりと監視してくれる人がいた方がうまくいくんじゃないでしょうか。

 

経営者になってみると、サラリーマンの10倍は学びがあるはずです。経営者同士のつながりというのも大きくて、刺激が成長につながります。

たとえうまくいかなかったとしても、その経験だけでも価値のあるモノだと思います。

 

オフィスをちゃんと借りて始めるというのは個人的には必須です。固定費があることで、しっかりと稼がないとというよい意味でのプレッシャーになりますから。

 

 

ソフトコミュニケーションズ様のオフィス紹介

 

ソフトコミュニケーションズ株式会社の新オフィスは新宿御苑駅直結という立地の良さが魅力です。雨に濡れずに通勤できてしまうため、テレワークよりも快適な環境と言えますが、オフィス内にはさらに様々な働きやすいポイントがたくさんあるとお聞きしています。

 

オフィスのこだわりポイントを教えてください。

オフィス選びで絶対に譲らないポイントがあって、ワンフロアであるという点です。

以前フロアがわかれている会社に勤めていた経験がありますが、どうしても仲が悪くなるんですよね。別会社みたいに。

 

ちなみにテレワークは以前から導入しているのですが、当初テレワークに制限を設けていなかったことで、フロアがわかれているのと同じようになってしまった時期がありました。

最近は「週3日は出社」というハイブリッド方式を取り入れています。

一部から猛反発も受けたのですが、やはりオフィスに出社して顔を合わせるのって大事です。

 

オフィスづくりに関しては、「フリーアドレス」という条件は伝えましたが、あとの内装・インテリアなどは自主性を重んじる目的で基本的にすべて社員に任せました。

 

それではさっそくオフィスを見学させてください!

どうぞどうぞ。こちらへ。

まずは譲れないワンフロアのこだわりです。全員の顔が見えるのが特徴です。

 

社長室もあえて仕切りは設けず、オープンスペースになっています。本棚にはお気に入りの書籍と壁には稲盛和夫氏の名言カレンダーを飾っています。

棚の上にある将棋の駒は両親からの起業祝いです。

山形県天童市は、将棋の駒生産地として日本一です。逆向きの「馬」の字が書かれた「左馬(ひだりうま)」は、昔から天童独自の商売繁盛を願う贈り物として知られています。

 

自由席スタイルなので、社員1人ずつのアクリルスタンドを用意し、出社時にその日座る席に自分で置く仕組みになっています。

 

書籍は毎回購買申請をする必要はなく、決められた毎月の予算内まで自由に購入できます。買って読んだ後は本棚でシェアしてもらっています。

 

3つの会議室名にはWEB制作で使用する色コードを使い、中のライトの色とマッチさせています。

 

アクセスも最高ですし、内装にもいろいろな工夫があってとっても素敵ですね。これは仕事もはかどりそうです。本日はありがとうございました。

 

 

起業家プロフィール

1973年生まれ。明治学院大学法学部卒業。

セールスプロモーション会社、上場企業のコンサルティング会社を経て、2005年3月にソフトコミュニケーションズ株式会社を設立。WEB集客のみで、2000社以上の法人契約を実現。

自社で培ったノウハウをベースに、クライアントのサイトの改善や集客の設計支援を行う。

また、経営者の支援にも力をいれており、経営塾「Dガレージ」や経営コンサルティングを通して、企業の価値を高めるブランド構築や業績改善、組織内コミュニケーションの改善など、元気な中小企業を応援する活動を幅広く行っている。

 

企業情報

法人名

ソフトコミュニケーションズ株式会社

HP

https://www.sofcom.co.jp/

設立

2005年3月

事業内容

WEBサイト構築/システム開発

沿革

2005年 東京都中野区新井に設立

2007年 資本金500万円に増資・中野区中野へ移転。

2009年 資本金1,000万円に増資

2012年 東京都新宿区新宿へ移転

2013年 初新卒1名採用

2014年 中期経営計画で「Road to 2020」を宣言。第二創業期に突入

2018年 【働き方改革】TOKYO働き方改革宣言企業にエントリー

2021年 事業拡大のため新宿御苑へ移転(現住所)

 

 

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