【#017】双子でゴルフスクールを開業。1人でも多くのゴルファーを救いたい｜坂場将希（ふたごるふアカデミー）

ふたごるふアカデミー(G-connection株式会社) 代表取締役 坂場将希

ゴルフレッスンのプロである双子兄弟が運営する、会員制ゴルフスクール「ふたごるふアカデミー」。2021年11月に相模原に1号店をオープンして以来、評判が広がり瞬く間に人気スクールに。その後、大宮に第2号店をオープンしさらに会員数を伸ばしています。

「一人一人に真心こめて丁寧なレッスンを」をモットーに、相手に寄り添うレッスンを提供する同スクールの代表取締役、坂場将希氏にお話を伺いました。

副業から起業へ。ゴルフの楽しさを多くの人に伝えたい

早速ですが、事業内容を詳しくお聞かせください

現在、相模原と大宮でインドアのゴルフスクールを運営しています。

あと、スクールとは別でゴルフコンペ、初心者向けのラウンドレッスンを体験できるコンペなどのゴルフイベントを提供したり、ゴルフをより多くの方に楽しんでいただくためのイベントにも力を入れています。

週1で都内に行って出張レッスンをすることもありますが、メインの事業はゴルフスクールです。

事業を始めた経緯を教えてください

もともと10歳からゴルフをやっていて、ツアープレイヤーになることを目指していました。

ゴルフを仕事にしようと子どもの頃からずっと夢みていたのですが、大学3年生の時に突然、*アプローチイップスになってしまったんです。

そこで大きな挫折を味わい、精神的にも本当につらくて自分の中で「ゴルフを仕事にするのは無理だな」と思い始めていた頃に、ちょうど当時支援していただいていたゴルフクラブメーカーが「うちに就職しないか」と声をかけてくださったんです。

大学3年で進路を考える時期だったこともあり、そのままそのメーカーに就職しました。ゴルフクラブも学べましたし、売上も順調に伸びて楽しかったのですが、これまでゴルフに費やしてきた時間と努力が活かせてないなと、モヤモヤした気持ちをずっと持っていました。

そんな時にたまたまお店にゴルフクラブを探しに来た経営者の方と出会い、結果的にその方がきっかけで人生がガラリと変わりましたね。

その方は趣味でゴルフをやっていたので色々と話が盛り上がり、私が過去に選手を目指していたことや、挫折する前はゴルフである程度の成績を残していたことを話したら、「なんでその才能をもっと活かさないの？」と言ってくださったんです。

モヤモヤが一気に晴れて電流が流れたような感覚でした。

そこからゴルフレッスンを仕事にしようと思い、会社員として働きながら週末や平日の空いた時間にゴルフスクールの運営に必要な知識を必死に勉強しました。

最初は副業として小さくスタートしましたが、半年ほどで会社員のお給料の倍を超える金額を稼げたんです。それで「このまま本業にしよう」と思い、本格的にゴルフスクールを立ち上げました。

その当時、双子の兄がゴルフスクールの店長として働いていたので、一緒にやろうと誘い2人でスクールを始めました。

*アプローチイップス…過去の失敗やネガティブな思い込みに引きずられ、普段通りのプレーができなくなる状態。

真心と情熱を持ちながら「結果が出る」レッスンを提供

仕事のこだわりを教えてください

一番のこだわりは、真心と情熱を持って生徒さんに接することです。

私だけでなく、ここで働いている全てのインストラクターが、1人でも多くの人にゴルフの楽しさを伝えたい、ゴルフで悩む人を救いたい、という想いを持っています。その想いをしっかりと結果に繋げるため、スクールでは理論と数字に基づいた指導を取り入れています。

ゴルフというスポーツはゴルフクラブという道具を使います。道具にどのようなエネルギーをかけてボールを飛ばすのか？といった原則原理を理解することが本当に大切なのですが、そういった基礎力となる道具の正しい使い方を理解されている方が意外に少ないんです。

テクニックに囚われて枝葉の部分を変えても、肝心の幹が変わらなければ効果が出ない。そういったところから生徒さんに丁寧に伝えています。

スクールには1台数百万円する最新機材を導入して、生徒さんが必ず上達できるよう全面的にサポートしています。上達すればするほどゴルフが楽しくなりますからね。

さっさとゴルフスイングを習得して本当の楽しさを体感するまでサポートします。

自転車で言うと補助輪の役割がレッスンの本来のあるべき姿だと思います。

事業を通じて幸せを循環させる

最初から軌道に乗っているようにみえますが、起業してから一番壁に感じたことを教えてください

壁だったのは資金調達です。スクール設備を揃えるための初期投資に1000万以上の資金が必要だったのですが、銀行を周ってもどこからも融資を受けられませんでした。

ゴルフの実績があっても、事業に関して保証や信用がないと借りられないという現実を突きつけられて、やはり悔しかったですね。

結局、銀行ではなく知り合いや友人が経営する企業様に助けてもらい初期費用はどうにかなりました。その時助けてくださった方々は皆、恩人です。

最初の資金調達も壁でしたが、この事業はまだまだこれからです。今は2店舗ですが、近い将来10店舗まで拡大することを目指して、僕たちと同じ想いを持ったインストラクターを育成していきスクールとしての基盤をしっかり作っていく予定です。

将来的には私が現場にいなくてもスタッフ陣に任せておけば多くのゴルファーが幸せになれる、そんな最強の組織をつくろうと計画しています。

そうすればより多くのゴルファーを幸せにすることができますので。

進み続けるモチベーションもお聞かせください

まずは、自分と家族が何不自由なく生活できるよう事業を大きく育てたいですね。指導力や想いのあるインストラクターを育てて、多くの生徒さんに感謝される組織にしたいと思っています。

あとは、キッズやジュニアに無料レッスンする夢もあります。たまに「いまの自分が子どもの頃の自分に指導できたらどれだけ良かっただろう。上達がもっと早かっただろうな」と思うんです。

なので、自分の知識や経験を活かして次世代のスター選手を育てようと構想中です。

この業界で「ありがとう」の等価交換をつくり、幸せを循環させたいと考えてます。これはきれいごとではなく、子どもの頃からゴルフをさせてくれた両親をはじめ、これまで支えてくれた周りの方にしっかり還元していきたいです。

自分の幸せ、周りの人の幸せ、すべてのゴルファーの幸せを叶えていきたいですね。この事業を通じて幸せの循環を作っていきます。

ちょっとしたきっかけで人生は変わる。諦めずに進み続けて

最後に起業しようとしている方へメッセージをお願いします

私が言うのもおこがましい気がしますが（笑）。どんな人でも期待通りに物事が進まず、悩んだり立ち止まったりする時期があると思います。私自身、会社員時代は「なんか違うな」と思いつつも、他の道に踏み出せなかった時期がありました。

悩む気持ちはよく分かりますが、起業したいと思ったら小さなことでもいいので、夢に向かって少しずつ行動してみてください。会社をすぐに辞めたり生活を完全に変えたりする必要はなくて、今できる一番小さいことに挑戦し、それを少しずつ大きくしてみてください。小さなアクションが結果的に大きな夢につながっていきますので。

起業を通じて何かやりたいことがあれば、絶対にチャレンジしてみて欲しいです。私もそうでしたが人との出会いや、ちょっとしたきっかけで人生が大きく変わることもあるので、皆さんも諦めないでください。

お話の節々から、大切にされている”真心”と”情熱”を感じました。本日はありがとうございました！

起業家データ：坂場 将希 氏

10歳からゴルフを始め、ツアープロの活躍を目指すもアプローチイップスからツアープロを挫折。ゴルフメーカーでセールスの仕事をしながらゴルフクラブを学ぶ。その後レッスンプロの道に進み、ニューヨークで活躍中の宮崎太輝プロ、クラブ力学や原理原則を追求されるツアープロコーチ森守弘プロ、TASKプロなどの一流コーチ陣のもとレッスンを学び腕を磨く。自身の経験やオリジナルなアプローチで多くのゴルファーの上達をサポート。

現在はインドアゴルフスクールふたごるふアカデミーを２店舗立ち上げ400名以上の生徒を抱えレッスン。

 将来は誰にも負けない上達・幸せを届けられる最高のスクールをたくさんつくり、レッスンを通じて大成を目指す。

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