株式会社 経営者JP 代表取締役 井上 和幸

会社経営を経営幹部・マネジメントチームの強化によってサポートする経営者JP。企業が抱える課題を経営者や幹部の人材紹介・人材開発によって解決しています。また、経営者や幹部、リーダーたちが経営力を高められるようなプラットフォームづくりにも力を入れています。

 

今回は、代表取締役の井上氏へインタビューし、事業を始めた経緯やモチベーションの保ち方、今後の展望などについて詳しく伺いました。また、現在はスタッフを募集中とのことで、求める人材についてもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

経営者や経営幹部の人材紹介とリーダー達が集い、学び、能力を最適化するためのプラットフォームを提供

事業の内容をお聞かせください

大きく分けて2つあります。

 

1つ目は、エグゼクティブサーチ事業です。経営者からマネジャーまでのトップ〜エグゼクティブ・マネジメント層の採用のお手伝いを我々の主力事業として展開しています。

 

企業や経営における問題を解決するためのキーパーソンとなる幹部人材を引き合わせることを使命としています。人材紹介業を営む他社とはこの部分での意識の強さで差別化できていると感じます。

 

2つ目は、エグゼクティブ層に向けたプラットフォーム事業です。コンサルティング事業、セミナー事業、会員事業を合わせたものです。

 

例えば、経営に携わるポジションへ昇進したものの、自分の能力を発揮できていないと感じる人は多くいます。1つの原因として、自分が得意なことや求められるスキルを分析できていないことがあります。課長や部長あたりまでの一般的にいう中間管理職は問いを解く力が求められる一方で、経営者や幹部は問いを立てる力が求められるのです。

 

我々は長年の研究の成果に基づき、リーダー達が能力を最適化するための学びの場を、プラットフォームを通して提供しています。今後、10年ほどの時間をかけて事業を拡大していきます。

 

 

事業を始めた経緯をお伺いできますか?

会社員時代や過去の起業の経験から、現在の会社を立ち上げるに至りました。

 

もともと起業志向はなかったものの、事業を立ち上げること自体にはとても興味があり、新卒で株式会社リクルートに入社しました。人事や広報に携わり、最終的には新規事業の立ち上げをやらせてもらってから同社を卒業しました。

 

2000年頃は、インターネットの進展に伴い楽天やYahoo!、サイバーエージェントなどが立ち上がった時期です。魅力的なスタートアップが生まれる中で、私も友人が立ち上げたスタートアップに参画するかたちで起業を経験しました。

 

しかし、経営体制を強化したいと思っても、当時、マネジメント人材を補強するための相談先が無くて困りました。エグゼクティブ層やマネジャー層の人材紹介会社が、当時はほとんどなかったのです。

 

そして、2004年半ばにリクルートが子会社として立ち上げていたリクルート・エックス(その後社名変更しリクルートエグゼクティブエージェント)の立ち上げに参画しました。入社後3年目からはNo.2のポジションで事業拡大を行いました。

 

2009年9月に同社を卒業し、2010年2月24日に経営者JPを設立しました。経営者や経営幹部の採用から育成まで、一気通貫で担えるサービスを提供したいと考え、今日まで奮闘しています。

 

「世界が良い方向へ発展するための仕事」という軸を持ち続ける

仕事におけるこだわりを教えてください。

自分の軸を明確にしておくことです。私は、仕事において「世の中の人たちに役立ててもらえるサービス、ソリューションを生み出す」という軸を変わらず大切にしています。ちなみに、ミッション・ビジョン・バリュー・ウェイも起業当時から変わりません。

 

仕事をしていれば、うまくいかないことが当然のようにたくさんあります。判断に迷った時に、目指すところを見失わないためには、立ち返れるセンターピンの存在が必要だと感じます。

 

起業から今までの最大の壁を教えてください

大変なことは、日々降り掛かってきます。資金繰りの苦労などは、事業を進めていく上で乗り越えなければならない壁だと感じます。

 

組織体制をつくっていくことも乗り越えるべき壁です。弊社の部門のうち、企画職は比較的女性が多く、結婚や出産などのライフステージが変わる中でも、続けてくれているスタッフがいます。長く勤めてくれている人たちのおかげもあり軌道に乗っています。

 

コンサルティング部門は、まだ体制づくりをしている最中です。スタッフは、日々臨機応変に対応してくれています。また、チームで仕事をすることにこだわっており、体制づくりやスタッフの育成については現在も試行錯誤を繰り返しているところです。

 

経営者や幹部の活躍の報告をいただけることが大きな喜び

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

「経営者や幹部層へのサポートを強化し、活躍できる人を増やしたい」という明確な動機がモチベーションの源泉です。そこに紐づくマクロとミクロのそれぞれの喜びを得ることが日々の活力になっています。

 

目指しているマクロの喜びは、弊社のサービスが2030年時点で日本中の会社の発展の起点となっていることです。具体的には最低でも10万社の「これからの日本を背負うべき」企業をサポートし、100万人の「志高き経営者・経営幹部・リーダー」人材とつながっている状態を目標としています。

 

会社にとって必要な幹部人材を紹介できて、会社と紹介した幹部の両方がより良い方向へ成長していけるような、日本の発展のきっかけを生み出せる会社でありたいと思います。

 

一方、ミクロの喜びは日常的に感じられるものです。例えば、同じ志を持つ方と一緒に仕事をさせていただいたり、共感してくださる経営者やCxO、識者の方々に取材をしていただいたりなど、応援してくれる方々と出会えることは仕事の原動力になっています。

 

また、紹介した経営者や幹部の方々が紹介先の会社で活躍されているというご報告を、本人や会社からいただけることもとても嬉しいですし、活力になっています。

 

今後やりたいことや展望をお聞かせください 

最適な経営人材の配置によってあらゆる経営課題を解決することを目指します。具体的な今後の方針は2つです。

 

1つ目は基幹ビジネスである、エグゼクティブ層に関する企業の相談窓口の幅を広げることです。2030年頃までには「経営者・経営幹部に関する採用や強化は、経営者JPに依頼すれば事足りる」という認識を日本中の会社に持ってもらいたいです。

 

そのためには、日本中の志高きエグゼクティブと繋がりを持ち、必要に応じてリーチできるような体制を整えていきます。

 

2つ目は、経営者やマネジメントチームを最適化するためのソリューションを提供することです。たたき台はすでに手元にあります。今後の課題は、稼働させるための体制を整えることです。

 

また、弊社では「KEIEISHA TERRACE」という会員制プラットフォームを運営しています。現在は、経営者やリーダーの方々のマネジメントやキャリアの参考にしていただける記事コンテンツやワークショップ開催のお知らせが中心となっています。今後は「KEIEISHA TERRACEと繋がっていれば安心できる」と経営者や経営幹部たちに思ってもらえるパワーツールとして、立体的に成長させていきます。

 

さらに、リーダー1人ひとりに必要な情報を集約したサービスを立ち上げる構想も練っています。自分がマネジメントチームの一員として機能できているのかの状況把握や、経営者やリーダーとしてスキルアップするための情報へ手軽にアクセスできるサービスです。遅くとも2030年には軌道に乗っている状態を目指しています。

 

2030年を1つの節目としてさまざまな準備を進めていますが、その頃には世の中の状況がまた変わっているかもしれません。時代に合わせたサービスを展開する柔軟性も、欠かさず意識していきます。

 

初期の失敗が人生を左右することはほとんどない

起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします

やりたいと思っているなら、ぜひやってみるのが良いのではないでしょうか。もし、工場を立てるなどの大きな出費を伴うなら、慎重さも必要かもしれません。しかし、初期の段階で人生を変えるほどの大きな失敗をするということはほとんどないかと思います。

 

やりたいと思っているにもかかわらず、動き出さないのであれば何か止まる理由があるのかもしれません。不思議なことに背中を押されたり、最後のピースとなるような出会いがあったりなど、思いもよらないかたちできっかけが訪れることもあります。もし、タイミングを伺っているならそのようなきっかけを待つ方法もありかもしれません。

 

ちなみに、起業家は「世の中にもっとこれがあったら良い」と思ったところから動き始めます。もし、今思いとどまっている明確な理由が思い当たらないなら早めに始めた方が良いのではないかと思います。

本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

採用情報

人✖️経営に興味のある方、人を心から応援できる方のご応募をお待ちしています

弊社では意欲のあるスタッフを募集しています。

 

経営や事業に興味のある方、また経営者やリーダーといった立場の人の動きに興味のある方にとって弊社の仕事はとてもやりがいや面白みを感じてもらえると思います。

 

サポートやコンサルティングをする中では心理学や行動経済学がとても役に立ちます。これまで仕事で使ったり、学んだりしてきた方も活躍できる職場だと感じます。

 

また「なんでうまくいっているんだろう」「なんで儲かるんだろう」という探究心のある方もとても向いています。

 

大前提として、経営がうまくいくためのサポートを心からしたいと思っていることが大切です。人や経営に興味のある方、企業成長をサポートをしたい方のご応募を心よりお待ちしています。

 

起業家データ:

1966年 群馬県生まれ。 1989年 早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。 人材開発部、広報室、学び事業部企画室・インターネット推進室を経て、 2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。 2004年より株式会社リクルート・エックス(2006 年に社名変更、 現・リクルートエグゼクティブエージェント)。エグゼクティブコンサルタ ント、事業企画室長を経て、マネージングディレクターに就任。 2010年2月に株式会社 経営者 JP を設立(2010年4月創業)、 代表取締役社長・CEO に就任。

企業情報

 

法人名

株式会社 経営者JP

HP

https://www.keieisha.jp/company/

設立

2010年2月24日

事業内容

エグゼクティブサーチ事業

経営幹部層(社長・取締役、CEO・COO・CFO等の経営執行責任者、事業部門責任者、部長職位者、課長職位者)の人材紹介(エグゼクティブサーチ、ヘッドハンティング

コンサルティング事業

経営体制強化支援、役員・幹部研修、組織・人材・人事コンサルティング、社外取締役・顧問等の派遣、エグゼクティブコーチング

セミナー事業

経営者・リーダー向けセミナー、講座の主催・運営

会員事業

経営者・リーダー対象の会員組織の主催・運営、会員向けコンテンツ販売

沿革

2010年

  • 2月24日:法人を設立。
  • 4月1日:開業。
  • 5月1日:有料職業紹介事業の認可を受け、エグゼクティブサーチ事業を開始。
  • 10月1日:資本金を700万円から1,000万円に増資。
  • 10月1日:コンサルティング事業の案内・受付を開始。

2011年

  • 6月23日:「経営ブートキャンプ」公式サイトオープン。

2012年

  • 2月22日:会員事業を開始、会員サイト「経営者JP CLUB」オープン。
  • 4月5日:エグゼクティブサーチ事業に公開応募可能案件一覧を追加。
  • 10月1日:会員サイト「経営者JP CLUB」が「G-FIELD ONLINE」にリブランド。
  • 11月1日:セミナー&イベントスペース「G-FIELD EBISU」オープン。

2014年

  • 9月16日:フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社と「7つの習慣®」に基づくコンテンツ提供に関する業務提携を締結。
  • 9月16日:EQ(心の知能指数)検査・活用サービスをリリース。

2015年

  • 7月10日:5周年記念パーティ”2010→2020 make the future”を開催。

2016年

  • 5月1日:ウェブサイトを全面リニューアル。

2017年

  • 4月1日:KEIEISHA JP ASIA PTE. LTD を設立。
  • 4月16日:法政大学経営大学院と業務提携、転職・再就職支援サービスを開始。
  • 8月1日:経営者JP総研「エグゼクティブ・ウオッチ!」スタート。

2018年

  • 3月30日:エグゼクティブサーチ事業で「スピード・サーチ(SS)」サービス提供開始。
  • 4月16日:エグゼクティブサーチ事業で「リテインド・サーチ(RS)」サービス提供開始。
  • 7月7日:会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」オープン。
  • 11月16日:エグゼクティブサーチ事業で「CxO顧問サーチ」サービス提供開始。

2019年

  • 5月28日:「ハッピーフライデー制度」導入。

2020年

  • 4月1日:エグゼクティブサーチ事業の「スピード・サーチ(SS)」を「クイック・サーチ(QS)」にバージョンアップ。
  • 6月1日:「フレックスワークプレイス制度」導入。
  • 6月29日:エグゼクティブサーチ事業で「後継者サーチ」サービス提供開始。

2021年

  • 3月:本社オフィス全面リニューアル。
  • 10月1日:コンサルティング事業で「経営者力診断(AMP)」リリース。
  • 10月1日:コンサルティング事業で「経営者ワークアウト(経営チームコーチング)」提供開始。
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