株式会社Futurize 代表取締役 瀧嶋篤志
株式会社Futurizeは「クリエイションで世界の「面白い」を増やす」をミッションに掲げ、多様な事業におけるプロダクト開発を行っています。現在はエンタメ領域のプロダクト開発に力を入れ、新しいチャレンジに挑み続けています。
代表取締役の瀧嶋篤志氏に事業内容や今後の展望、また起業してから直面した壁などについて詳しくお聞きしました。
プロダクトスタジオとして、誰かの人生を豊かにするプロダクト作りにフォーカス
事業の内容をお聞かせください 。
我々はさまざまな企業とタッグを組み、幅広い分野でのプロダクト開発を行っています。
ユーザーのニーズに寄り添いながら、プロダクトのあるべき姿を模索し、その作ったものが周囲にどのような影響を及ぼすか、また、事業やユーザー、運営者にもたらす本質的な価値は何かを追求し、企画段階から運用まで伴走します。
強く意識しているのは、ただ指示通りに作るのではなく、「なぜそれを作るのか」「誰のために作るのか」という点です。「我々が作っているのは企業やユーザーなど様々な人が関わる『プロダクト』なのだ。多くの人と協調して価値のあるプロダクトを世の中に生み出し続けなければならない」という考えから、私たちは自社を「プロダクトスタジオ」と呼んでいます。
会社の創業は2016年で、これまで様々な業界・ジャンルのプロダクトを作ってきましたが、2023年2月にエンタメ系スタートアップの株式会社Mintoのグループ企業になったこともあり、現在はエンタメ関連のプロダクト開発に注力しています。
事業を始めた経緯をお伺いできますか?
私は以前、BtoCのアプリ開発を手がけるベンチャー企業で働いており、アプリの企画から開発、運用に至るまで一貫して携わっていました。
その会社を辞めた後、自分に何ができるのかを考えたときに、「やはり得意なことをやるしかない。得意なことはプロダクトを作ることしかない」と感じました。その時に、知人からプロダクトに関する相談を受け、これまで培ってきたスキルを活かして人々の役に立てることができるのではないかと思いました。この経験が、事業を始めるきっかけとなりました。
また、前職では、10や20を遥かに超える、多数のプロダクトを立ち上げました。それぞれの企画、開発、運用、ユーザーフィードバックを取り入れて改善までの一連の経験を積みました。このように多くのプロダクト開発サイクルを回した経験も、自身の強みであると認識していました。この経験を活かし、外部パートナーとしてさまざまな事業に参画することで、私たちの価値を発揮できるのではないかと考えました。
以前からアプリ開発に興味をお持ちだったのでしょうか?
アプリ開発に興味を持った原点は、学生時代に遡ります。当時、スマートフォンが市場に登場したことをきっかけに、プログラミングに興味を持ちました。独学でしたが、スマートフォン向けアプリやWebアプリの開発に挑戦し始めました。
その後、「社会人になってもプログラムを書いてスキルアップしたい」と考え、スマートフォン向けアプリを展開するスタートアップに学生インターンとして入社しました。学生の身でしたが、多くのチャレンジを経験しました。学生時代にプログラミングを学びながら、事業やプロダクト開発に密接に関わることができた経験が、今に繋がっていると強く感じます。
ユーザーに最大限の価値を届けられるプロダクトをつくる
仕事におけるこだわりを教えてください。
プロダクトを作る前に、「誰が何のために必要としているのか」という問いを深く掘り下げて考えるようにしています。その上で、ターゲットユーザーと市場ニーズを明確に言語化し、それらに合わせてプロダクトを設計することです。
たとえば、見た目がシンプルでスタイリッシュでかっこよかったとしても、それがターゲットユーザーにとってベストではないかもしれません。デザインや使い勝手のモダンさとユーザーにとって使いやすさはイコールではないので、使い手のことを考えてきちんとあるべき姿にすることが重要です。
我々はユーザーの特性を深く理解し、デザインのみでなく機能の細部にまでこだわり、どのような形であればユーザーに最大限の価値を提供できるのかを常に考えています。
起業から今までの最大の壁を教えてください
一番大変だったのは、創業メンバーの一人が会社を離れた時です。当社は小規模で、それゆえに一人ひとりが大きな役割を担っています。そのため一人でも抜けるとインパクトが大きいのですが、創業当初から共に歩んできたメンバーの離職は特に大きかったです。
決してそのメンバーと私が揉めたのではなく円満退職だったのですが、その人がいなくなったことで事業の方向性や従業員の教育方法に至るまで、すべてを見直す必要がありました。精神的な寂しさはもちろん、業務の再構築に伴う作業量の増加は思っていた以上に重い負担となりました。
進み続けるモチベーションを教えてください
私たちが手掛けたプロダクトが関わる人にポジティブな影響を与えられていると実感した時にやりがいを感じます。この範囲をもっと拡大させて、世の中に価値提供できることを増やしていけるよう真摯に取り組んでいくと同時に、まずは目の前で関わる人ひとりひとりにとって価値のあるプロダクトを生み出し続けていきたいと思います。
最先端技術と自社の開発力を掛け合わせた新しいモノづくりに注力
今後やりたいことや展望をお聞かせください。
現在は生成AIやWeb3といった新しい技術を活用したプロダクト開発に力を入れています。
一昨年に登場したChatGPTがきっかけで、AIの便利さに対する認識が世の中に広がりました。同時に、AIを日常生活に取り入れやすくなってきていると感じます。
今後の目標は、我々が培ってきたプロダクトを通じて「体験」を作る力と、先端技術を組み合わせて、より多くの人々が利便性や面白さを感じられるプロダクトを生み出すことです。現在は社内でリサーチや研究を進めている段階で、今後この領域でのチャレンジがさらに加速していく予定です。
「とりあえずやってみる」の精神が大切
起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします。
私はアドバイスを言える立場ではまだないため、応援という形でメッセージを送ります。
まず、何かやりたいことがあれば、とにかくやってみることが良いと思っています。
思った通りにいかないことや失敗したり、途中で諦めたりしたら、元の道に戻るのも悪くありません。チャレンジ自体に価値があると考えますし、私も周囲からそのように励まされて、前進し続けています。ぜひ一歩踏み出してみてください。一緒に頑張りましょう!
採用を強化されているそうですね。どのようなポジションや人材を募集されていますか?
現在は特にエンジニアの採用に力を入れており、バックエンド、フロントエンド、アプリ開発という3つのポジションの採用を強化しています。
我々は常に新しいことにチャレンジしているため、チャレンジ精神のある人を歓迎しています。また、「0から1」を生み出すことが多い職場のため、新規プロジェクトやアイデアの創出にも積極的な人は活躍できる環境だと思います。
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本日は貴重なお話をありがとうございました!
起業家データ:瀧嶋 篤志氏
企業情報
法人名 |
株式会社Futurize |
HP |
|
設立 |
2016年3月1日 |
事業内容 |
プロダクトスタジオ事業 |
沿革 |
2016年3月 設立 2023年1月 株式会社Mintoのグループ会社となる |
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