【#457】企業に深く寄り添う。カスタマイズ型伴走支援で、日本をもっと元気に|代表取締役 岡村 孝和(株式会社ダイレクトヒューマンマーケティング)

株式会社ダイレクトヒューマンマーケティング 代表取締役 岡村 孝和
株式会社ダイレクトヒューマンマーケティングは、一人社長の会社から上場企業まで幅広くサポートしています。主に「コーポレートインナーブランディングの構築支援」と「売れる会社の体制づくり支援」を行っており、企業ごとの課題に合わせて柔軟に伴走し、成果につながる取り組みを実施しています。今回は、代表取締役の岡村孝和さんに、支援のスタイルや事業への想い、今後の展望についてお話を伺いました。
課題に深く入り込む伴走支援のかたち
事業の内容をお聞かせください
当社は、一人社長から上場企業まで、規模や業種を問わず、マーケティングやセールス領域の課題解決をサポートしています。
営業支援では、ゴーストライターやFAXDMなどのオフライン施策、インサイドセールス、新規事業でのリード獲得など、これまでの幅広い経験を活かしています。営業活動だけでなく、マーケティングフローの設計も行い、どの業種でも成果につながる設計からインナーブランディングにわたる支援を提供しています。
BPO支援では、人材不足や案件開拓に課題を抱える企業から、営業、カスタマーサポート、エンジニア開発、広告運用など、さまざまな分野で人材紹介のご相談をいただいています。
私自身、SNSやリアルを通じて3万社以上と接点があり、前職で築いたネットワークや上場企業からの紹介を通じて、執行役員クラス以上の方々との繋がりも広がっています。そうした繋がりを活かしながら、BPO領域の支援にも取り組んでいます。
コーポレートインナーブランディング支援では、特にエンジニア経営者や経営者にとって素晴らしいアイデアやサービス得意をもっているのにそれを上手く伝えられず失注や次につなげる機会が得られなかったりします。
そのような経営者やナンバー2の共同創業役員や現場での役員社員において現場目線まで落とした上で最大限社長の魅力を引き出し、営業や受注率改善などにつなげさせていただいております。
また、SNSやリアルでの接点でSNS以外ですと町内会や自治体地方創生取り組みも行い、過去、宇都宮市様との女性活躍推進をテーマに最大60名エントリーをクライアント様と企画して行ったり、北海道経営者団体のアンバサダーや秋田県との立地協定締結支援や福井県鯖江市市長様へ新規事業提案、専門学校や大学様へ教育での寄贈寄付や研修なども過去行った経験もありSNS以外の地方創生でのオフラインイベントで自社の認知につなげる取り組みも行っています。
このように当社は、経営者インナーブランディングや営業・マーケティング支援、BPO支援、と幅広い領域で、企業の成長に合わせた柔軟なサービスを提供しています。
支援の強みについて教えてください
当社の支援の強みは、気軽に相談できる関係性づくりと、ターゲットを深く理解することにあります。
私は押しの強い営業スタイルではなく、いじられキャラのような親しみやすさを大切にし、よろず屋的な立ち位置で、どんなことでも気軽に相談いただける関係性を築いています。アイスブレイクを意識して距離を縮めることで、相手が普段は言いにくい課題や本音も話してくださり、自然な流れで提案につなげることができるのが私のスタイルです。
実際に、起業からわずか65日で20社と取引をさせていただきました。その中で感じたのは、営業力に優れた経営者でも、広報やマーケティングの視点が不足しているケースが多いということです。
多くの企業は、本当に届けたいターゲットが明確でないために、広告や施策の方向性が定まらず、費用対効果が出にくい傾向があります。当社ではまずターゲットを徹底的に深掘りし、その上で施策をカスタマイズして提案しています。ターゲットが明確になることで、他の施策に切り替えた際も成果が出しやすくなります。
また、中小企業の中には、一人親方として黒字経営を続けていても倒産してしまうケースもあります。そうした企業に対しても、優秀な人材の支援などを通じて手を差し伸べられる存在でありたいと考えています。
現在、多くの企業ではマーケティング、インサイドセールス、カスタマーサクセスといった機能が細かく分かれたワークフロー型の組織が一般的です。しかし、かつてはマーケティングからクロージングまでを一人で担う組織もありました。
当社は、その両方の良さを掛け合わせたハイブリッド型の支援を大切にしています。分業が進むことで個の力が発揮されにくくなり、日本企業の競争力が弱まっていると感じているからです。ハイブリッド型の支援を行うことで、日本企業が本来持つ力を最大限に引き出せると考えています。
なお、社名の「ダイレクトヒューマンマーケティング」には、デジタルとアナログの両方を掛け合わせ、人を中心としたマーケティングを実現したいという想いを込めています。
事業を始めた経緯をお伺いできますか?
事業を立ち上げた理由は、大きく2つあります。
1つ目は、学生時代から起業したいという思いがあったことです。私は、事業を進める上でお金以上に「誰と取り組むか」を重要視してきました。
2025年4月にはもう1社を設立しましたが、これは2年ほど伴走支援を行っていた企業の取締役から組織課題について相談を受けたことがきっかけでした。代表や役員としての経験を積みたいという思いもあり、その企業への支援を通じて新たな会社の立ち上げを決断しました。
2つ目は、個人的な原体験に基づく動機です。私は小学校2年生のときに両親が離婚し、大学時代は寮生活を送っていました。自分で家事をこなす中で、寒い朝でも寝る間を惜しんで家事をしてくれていた母の姿を思い出し、その苦労と愛情に改めて気づかされました。
事業を大きく成長させることはもちろんですが、最終的には母に「がんばったね」と言ってもらえるような存在になりたいという思いが、起業のもう一つの原動力となっています。
さらに、私はブランディングという領域にも強い関心を持っています。人は肩書きや立場に敏感であり、コミュニケーションの場面でも影響を与えることが多いと感じています。
たとえば、私が北海道のアンバサダーを務めていることを伝えると、相手の受け止め方が変わることもあります。こうした経験から、事業運営においても「見せ方」を含めたブランディングの重要性を強く意識するようになりました。
泥臭く、丁寧に。時間と向き合い、価値を重ねる
仕事におけるこだわりを教えてください。
私は、偉そうに振る舞わないことや上から目線にならないこと、常に謙虚な姿勢でいることを大切にしています。特別なこだわりがあるわけではありませんが、目の前の仕事に深く入り込み、泥臭く向き合うことを意識しています。
また、自分自身がいじられキャラでいることで、周囲との距離を縮めやすくなり、結果として良い関係性が築けていると感じています。
1つの依頼に対しても、ただ対応するだけでなく、プラスアルファの価値を提供しながら、常にクライアントと並走し続けることを心がけています。
こうした考え方の背景には、最初に勤めた会社で出会った社長の存在があります。その社長は誰に対しても敬語で接し、決して偉そうにすることがなく、人としてとてもかっこいいと感じました。その姿勢を間近で見たことで、私も自然と同じように振る舞うようになりました。
また、泥臭く仕事に向き合うスタイルは、最初の会社でオフライン中心のエリアマーケティングに携わった経験が原点です。自ら提案を行い、アライアンスを組み、クロージングまで担当してきた経験が、今の自分の仕事観や姿勢に大きく影響しています
起業から今までの最大の壁を教えてください
常にさまざまな壁がありますが、今もっとも大きな課題は時間の使い方です。
起業して最初の30日間は、新規開拓に多くの時間を費やしていました。その後は、既存のお客様への対応と新規獲得を同時に進める中で、時間の使い方や役割分担、スケジュール管理の重要性を実感しています。
今後は、業務委託や正社員として仲間を増やすべきか、あるいはどのような施策で時間を生み出すかが大きな課題だと感じています。
日本を強くする。不安を力に変え、挑み続ける
進み続けるモチベーションは何でしょうか?
現在お付き合いのあるお客様の存在、そして常に感じる将来への不安が、私の原動力になっています。
会社員時代は毎月決まった日に給与が振り込まれるのが当たり前でしたが、起業するとそうはいきません。目の前のお客様を大切にできなければ、取引を断られてしまうこともあります。だからこそ、自分自身の付加価値を高め、最大限泥臭く取り組む姿勢を大切にしています。
また、まだ出会えていないお客様も多くいます。SNSなどを通じてつながりはあるものの、十分に価値を届けられていないと感じています。今後は、これまでの取り組みや提供できる価値を、つながりのあるすべての方にしっかりと伝えていきたいと考えています。
今後やりたいことや展望をお聞かせください
私は、全国の企業経営者の伴走支援を通じて、「もう一度、強い日本を取り戻す」という目標を掲げています。現在、多くの組織では業務が細分化され、セクショナリズムが進んでいます。
しかし、幅広い業務をこなせるオールラウンダーの人材が増えれば、たとえ会社が倒産したり、一時的に仕事がなくなった場合でも、自分で新たな仕事を創出し、組織に依存せずに自立していくことが可能になります。
こうした人材の増加は、起業家の増加にもつながり、ひいては日本全体の活性化に寄与すると考えています。将来的には、当社の上場や事業売却も視野に入れつつ、もう一社の事業も含めて、より大きな挑戦に取り組んでいきたいと考えています。
つながりを育て、ファンをつくる
起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします
起業後に困らないためには、日頃から人とのつながりを作っておくことが重要です。特に、同世代の起業家との関係を意識的に築いておくと、いざというときに助け合える仲間が見つかる可能性が高まります。
私自身も、月に20~30回ほど食事会や交流会に参加したり、自ら企画したりしています。健康に気をつけながら行動量を増やし、人脈やつながりを広げることが大切だと考えています。
ただ単に人とつながるだけでなく、自分自身の魅力を伝え、相手に自分のファンになってもらうことも同じくらい重要です。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
起業家データ:岡村 孝和 氏
大学卒業後、建築業界コンサルティング会社に入社。以降、
同月
スタートアップ資金調達支援含む総合コンサルティング会社Sam
企業情報
法人名 |
株式会社ダイレクトヒューマンマーケティング |
HP |
|
設立 |
2025年4月1日 |
事業内容 |
|
関連記事