【#497】中小企業のDX化×健康推進で働く人の幸福度を最大化。生産性向上と働きがい創出を同時実現する新事業モデル|代表取締役社長 宮川 詩音(株式会社YOLO-GO)

株式会社YOLO-GO 代表取締役社長 宮川 詩音
「人々の幸福度を最大化する」をビジョンに掲げる株式会社YOLO-GO。中小企業のDX化支援と健康経営を軸に、働く人々の環境向上に貢献しています。企業に寄り添った最適なITツールを提案し、導入から運用まで伴走支援。オフィスへの出張整体や健康スイーツ開発により、従業員の心身をサポートし、企業の生産性向上と働きがいの創出を実現しています。代表取締役社長の宮川 詩音氏に、事業内容や今後の展望なども含めて詳しくお聞きしました。
中小企業のDX化×健康推進でいきいきと働く人を増やす
事業の内容をお聞かせください
現在、2つの軸で事業を展開しています。
1つ目はITコンサルティング事業で、中小企業のDX化・IT化を伴走型でサポートしています。
中小企業が業務改善を希望する際に、ITでどのように改善できるかを提案します。世の中には様々なサービスがありますが、中小企業では自社でどれを選択すべきか判断できる人材がいないケースが多いため、弊社がお客様に最適なITツールをご提案しています。
導入して終わりではなく、実際に活用できるまでサポートするため、ツールの設定代行や従業員・管理者向けの説明会も実施しています。
2つ目は健康事業です。健康経営をテーマに、企業に出張で整体トレーナーを派遣し、従業員に施術を提供する「チャージオフィス」というサービスを展開しています。
また、BtoC向けに整体店舗を1店舗運営しているほか、健康スイーツの開発も行っています。
御社の健康事業のサービスを、企業が導入するメリットを教えてください
わかりやすいのは従業員がその場で身体が楽になる直接的な効果ですが、経営側にはそれ以上のメリットがあります。
まず、従業員のエンゲージメント向上と離職率の低下が期待できます。また、採用面では福利厚生をアピールすることで、求職者に従業員を大切にする会社という印象を与え、採用活動にプラスの効果をもたらします。
それに加え、健康経営優良法人の取得手段としても活用でき、従業員のリフレッシュ時間の創出や健康意識の向上を通じて健康経営の取り組みとして評価されます。これらの複合的な効果が、サービス導入のメリットです。
事業を始めた経緯をお伺いできますか?
新卒で入社したソフトウェア会社の営業をしていた時、上司から会社立ち上げの相談を受けました。8年ほど前に参加し、会社の成長に携わり、執行役員まで務めました。当時は起業するつもりはありませんでしたが、仕事で成果を出すには自分のコンディションが重要だと気づき、ジムに通ったり、睡眠にこだわるようになりました。
そして健康管理を続けるうちに、健康に関わる事業をやりたいといった思いが生まれました。前社の代表に相談したところ、健康事業はやらない方針だったので起業しました。
チャージオフィスのきっかけは、前社でコワーキングスペースを利用していた時の体験です。運営会社から整体師さんが来るので利用してくださいとアナウンスがあり、10分ほど施術を受けました。仕事中にリフレッシュできる感覚が素晴らしく、これをやりたいと思ったのがきっかけです。この体験を多くの中小企業に提供したいと考え、現在の事業に取り組んでいます。
また、スイーツの販売を始めたのも、私の体験がきっかけです。前社で利用していたコワーキングスペースはコーヒーが飲み放題で、お菓子を購入できました。仕事中にコーヒーを飲みながらリフレッシュするために甘いものが欲しくなることが多かったのですが、健康に気を遣っているので毎日焼き菓子を食べるのは控えたいと思っていました。
そこでおいしくて健康にも配慮したスイーツがあればいいなと考え、知り合いのスイーツ屋さんに商品開発を依頼しました。その中で、フィナンシェを作ったのですが、通常は脂質が多くカロリーが高いですが、タンパク質を増やして脂質を抑える形で試行錯誤してもらいました。それをパッケージ化して企業向けのおやつとして提供しています。
目の前のお客様に全力で向き合う
仕事におけるこだわりを教えてください。
何があってもお客様目線でいることです。ビジネスはお客様あってのものだからこそ、それを軸にしています。
企業が成長して売上が上がっても、結局はお客様のためにどれだけ貢献できたか、喜ばせることができたかの積み重ねが数字になると思っています。目の前のお客様のためにどれだけ動けるかを常に意識しています。
当社では「働く人々の幸福度を最大化する」をミッションに掲げています。DXでも健康経営事業でも基本にしている考え方です。
DXでは、従業員がもっと楽に働けるようになることを目指しています。ITやAIで代替できる業務は任せ、人間にしかできないことに集中してもらう。日々のストレスを少しでも軽減したいと考えています。
健康面では、疲れていたり心身が不調だと毎日が辛くなってしまうので、サポートしたいと思っています。働く人々の日々や生活の質が少しでも良くなるよう取り組んでいます。
起業から今までの最大の壁を教えてください
リソースの配分です。本格的に事業を始めて8か月ほどですが、IT支援、チャージオフィス、チャージスタンドなど複数の事業を同時に進めています。限られた人員と資金の中で、それぞれにどの程度力を注ぐべきかの判断が難しく感じています。
IT支援は実績があるので安定していますが、他は全て新規事業です。IT事業をやめると収益が確保できず会社の存続が危うくなるので続けなければいけない。しかし新規事業も軌道に乗せる必要があります。このリソース配分の難しさが、実際にやってみて感じた難しさです。
健康でなければビジネスでも成果を出せない
進み続けるモチベーションは何でしょうか?
誰かの役に立ち続けたいという思いと、健康の大切さを私自身が実感していることです。
健康を意識するようになって初めてわかったのですが、ビジネスで成果を出すにも毎日幸せに過ごすにも、心身のコンディションが良くないと充実した日々は送れないということです。実際に体験しているからこそ、重要性を伝えていきたいと思っています。
自分の実体験をもとに健康の大切さを発信し、誰かの役に立ち続けていくことがモチベーションです。
今後やりたいことや展望をお聞かせください
IT・DX化の支援では、中小企業1社でも多くサポートしていきたいと思っています。チャージオフィスも、1社でも多くの企業に体験していただきたいです。
現在はBtoBが中心ですが、BtoCでは「チャージスタンド」という店舗を展開しています。10分から20分で手軽に身体をリフレッシュできるファスト整体のお店です。予約なしでも立ち寄れる整体院はまだ少ないので、店舗をもっと増やしていきたいと考えています。
BtoCで個人的に挑戦したいのは、健康に特化した複合施設です。ジム、サウナ、コワーキングスペースなどの健康志向のカフェなどを全て備えた施設を東海地方で作りたいと思っています。
特に地元が名古屋なので、東海地方を盛り上げたいという気持ちがあります。関東に比べて発展が遅れている部分もあるので、地元への思いとして東海地方を良くしていきたいと思っています。
チャージスタンドも現在東海地方には1店舗しかないので、人通りの多い場所や生活圏内にもっと展開していきたいです。コンビニに行く感覚で気軽に立ち寄れる場所に出店することで、より多くの方に利用していただけると考えています。
起業は価値のある選択である
起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします
経営者になるとリスクや責任が大きくなります。逃げ道もありませんし、厳しい部分もあります。
ですが、それ以上に得られるものは大きいです。自分のアイデアを形にできますし、サービスを通じて誰かの役に立てる。社会貢献もできる。本当に価値のある選択だと思うので、起業を考えているなら、ぜひチャレンジしてほしいです。
私自身も経験して、やってみないとわからないことがたくさんあると感じています。まずはやってみることが大切です。
貴社のサービスに興味がある企業へのメッセージをお願いします
今、大企業では従業員への投資がどれだけできているかを数値で示すことが求められています。この流れはいずれ中小企業にも広がっていくでしょう。
少子高齢化で人材確保が難しい中、従業員にとって魅力的な職場環境を整えることは、どの企業にとっても重要な課題です。だからこそ、社員から見て「この会社いいな」と思ってもらえる要素を、中小企業も一つでも多く持っておいた方がいいと思います。
私たちのチャージオフィスサービスは、まさにそのような企業様のニーズにお応えするものです。オフィス内で整体施術を受けられる環境を提供することで、従業員の健康管理とモチベーション向上を同時に実現できます。
健康経営に取り組みたいとお考えの企業様には、ぜひご検討いただければと思います。
現在、1企業様1回限りで、無料体験を実施中です。2時間以内で、実際にサービスを体験していただけます。専門トレーナーがお伺いしますので、まずは職場での雰囲気を感じてみてください。ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
▼お問い合わせはこちらから
本日は貴重なお話をありがとうございました!
起業家データ:宮川 詩音 氏
企業情報
法人名 |
株式会社YOLO-GO |
HP |
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設立 |
2024年3月 |
事業内容 |
健康経営事業
店舗運営
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