株式会社スマッチプラス 代表取締役 川田 麻莉華

株式会社スマッチプラスは、システム・AI開発とマッチング事業の支援を行う企業です。店舗向けAI口コミアシストサービス「Revimy(レビミー)」では、お客様の声をAIがサポートし、スムーズな口コミ投稿を実現。最短1日で導入可能で、MEO対策や信頼構築に貢献します。代表取締役の川田 麻莉華氏に、事業内容や今後の展望なども含めて詳しくお聞きしました。

店舗の負担を減らし、信頼できる口コミを集めるAI口コミアシストサービス

事業の内容をお聞かせください

当社は「人の思いをテクノロジーで支える」をテーマに活動しており、システム開発やAI開発、企業向けのコンサルティング事業を行っています。

 

現在は、店舗向けのAI口コミアシストサービス「レビミー」を展開しています。これはお客様がアンケートに答えると、それをもとにAIが自然で伝わる口コミ文案を作成・提案し、Googleマップなどにスムーズに投稿できるようサポートする仕組みです。

 

「レビミー」は、単にAIが代わりに口コミを書くサービスではなく、「どう書けばいいかわからない」というお客様の悩みをAIがサポートし、言葉のきっかけや言い回しを提案する仕組みになっています。

 

具体的には、お客様が簡単なアンケートに回答すると、アンケートに沿った口コミ文案が最後に表示され、お客様はそれを確認・編集してから投稿できます。

 

また、初心者の方でもスマートフォンやタブレットで使える、シンプルで分かりやすいUI・UXにしているため、初めての方でも直感的に使用できます。

 

最終的には、お客様自身の言葉で投稿できる形になっているので、「書けない」という壁をAIの力で取り除きながら、人の想いが届く口コミを増やせます。

 

レビミーは基本的に、Googleマップへの投稿をメインとしています。美容室ならホットペッパービューティー、飲食店なら食べログなど様々な口コミサイトがありますが、MEO対策の観点から、まずはGoogleマップに口コミを貯めていくことをおすすめしています。

 

Googleマップの口コミは資産として蓄積されていくため、MEO対策としても非常に効果的です。オプションとして、ホットペッパーなど他のプラットフォームとの連携も可能です。

 

店舗にとっては、「口コミを書いてください」という依頼の負担を減らしながら、信頼できる口コミを集めることができます。お客様にとっても、30秒程度で気軽に投稿できるのがメリットです。レビミーは、良い体験が正しく伝わる状態を作るサービスなのです。

 

 

導入の流れと料金体系を教えてください

ホームページからお問い合わせいただき、契約へと進む流れになります。

 

料金は月額制で、3つのプランをご用意しています。まずはトライアルとして、スタンダードプランから始めていただくことをおすすめしています。ご利用いただいてからGoogleビジネスプロフィールの管理機能や改善レポートなどが必要になった場合は、上位プランへ移行していただけます。

 

また、アンケート機能だけを使いたいという店舗様向けに、ミニプランもご用意しています。紙のアンケートだと見返さずに埋もれてしまいがちですが、レビミーではアンケート結果をデータとして蓄積し、AIがスタッフごとの強みや改善点を分析・集計できます。

 


例えば、「〇〇さんはカットが得意」「ここが課題」といった具体的なフィードバックが得られるため、スタッフのモチベーション向上やサービス改善に活用いただけます。

 

 

事業を始めた経緯をお伺いできますか?

前職は、ベビーシッターのマッチングプラットフォームを運営する企業で働いていました。立ち上げから安定期まで携わり、中でも立ち上げ期の経験が、今の事業に大きく活きています。

 

当時は部署もなかったので、オペレーション、企画、研修、採用など、全てを経験しました。そのため今は「何をすればいいかわからない」と立ち止まることはなく、なんでもやってみようという姿勢で取り組めています。

 

口コミに着目した理由は、日常の気づきがきっかけでした。私自身、Googleマップで「渋谷 ランチ 和食」のように検索してお店を探すのですが、その際、評価が4点以上で口コミが100件以上あるところを選んでいます。

 

ただ、実際には口コミが3件程度しかなくても、非常に良いお店はたくさんあります。もっと口コミがあれば、魅力が伝わるのにと思うことがよくありました。

 

一方で、自分自身は口コミをほとんど書いたことがありませんでした。書こうと思っても、どう書けばいいかわからないし、書くきっかけもなかったからです。そこで、店舗の負担を増やさずに魅力をしっかり伝えられる口コミの仕組みを作れないかと考え、「レビミー」を立ち上げました。

 

 

今ってAIに聞けば、だいたいのことは解決できる時代になりましたよね。でも“お店選び”だけは、みんな最終的にGoogleの口コミを見る。やっぱり、リアルな声が一番信頼できるんです。AIは人の声を置き換えるものじゃなくて、“声が届くまでの手間”をなくすために使う。

 

Revimyは、AIで“信頼”を増幅させて、良い体験がちゃんと選ばれる世界をつくるためのサービスなんです。

 

 

AIを扱うからこそ、人の温かみを大切に

仕事におけるこだわりを教えてください。

仕事のこだわりは2つあります。

 

1つ目は、すぐに行動することです。思い立ったらすぐに手を動かしてみて、うまくいかなければ改善していく。その繰り返しの中でより良いものが出来上がると思っているので、悩みすぎずにまず動くことを大切にしています。

 

このこだわりが生まれたのは、前職への転職がきっかけです。保育士を6年経験した後、IT企業に入社したのですが、ExcelやSlack、Adobeなどほぼ全て触ったことがありませんでした。

 

わからないことは自分で実際にやってみる、調べてみることをしなければ戦力にならない状況だったため、まずやってみるという姿勢が身につきました。

 

2つ目は、人に寄り添うことです。保育士時代も前職でも、人の話を聞いて相手の立場で考えることを大事にしてきました。どんな仕事でも、最終的には人の思いが中心にあると考えています。AIやテクノロジーを扱うからこそ、人の温かみを感じられるサービス作りを意識しています。

 

起業から今までの最大の壁を教えてください

会社を立ち上げたばかりなので、大きな壁にはぶつかっていません。ですが、これからPMFや限られたリソースの中での優先順位づけ、初期顧客の開拓など、直面していく課題が見えています。一つずつ検証して学びながら前に進んでいこうと考えています。

 

最初の課題は営業活動です。前職でも法人営業を一部担当していましたが、案件獲得という点ではゼロからの挑戦になります。そのため、実践を重ねながら営業の知識とスキルを身につけているところです。

 

共同創業ならではの壁はありましたか?

共同代表との関係においては、役割分担が明確に分かれているため、壁はありませんでした。共同代表は前職でCTOを務めたエンジニアで、プロダクトや基盤開発、プラットフォーム構築を担当しています。私は企画や運用・営業など、サービスを動かす部分を担当しています。

 

彼とは中学時代からの関係で、前職でも6年間一緒に働いてきました。そのため、お互いの仕事のやり方やスタイルを理解していて、信頼関係ができています。関係性があるからこそ、事業をスムーズに進められていると思います。

 

 

「マッチング×AI」で価値を生み出せる会社へ

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

進み続けるモチベーションは、ゼロから形にしていく楽しさです。  

私たちは10月1日に着手し、約2週間でサービスを立ち上げました。起業だからこそ「やる」と決めたらすぐ動き、日々小さく検証・修正を回せます。このスピードが、目の前のお客さまの課題を一日でも早く解くことに直結します。  



今は柔軟に働くことができるので、壁や課題にぶつかっても時間内に無理やり終わらせなければいけないことはなく、時間をずらしたりと臨機応変に動けます。自分のペースでやりたいことに集中できる環境が、毎日のモチベーションに繋がっています。

 

今後やりたいことや展望をお聞かせください 

「レビミー」については、実績を作りながら、より多くの店舗に使っていただき、口コミの投稿率を上げたり、MEO対策を強化したりすることで、信頼構築やスタッフのモチベーション向上にもつなげていきたいと考えています。

 

また、今までの経験を活かして、マッチング事業者向けの戦略設計や運用改善の支援を行うとともに、生成AIを活用した新しいサービスの企画・開発も進める予定です。

 

今後は自社の生成AIプロダクトを継続的にリリースし、「マッチング×AI」で価値を生み出せる会社にしていきたいと考えています。自社でマッチングプラットフォームを開発するだけでなく、マッチング事業を始めたい事業者に対してコンサルティングも提供する予定です。

 

不完全なまま小さく動いてみる

起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします

まず一歩踏み出してみることが大事です。

 

私は何も知らない状態で起業しました。登記の手続きをしたり、色々なことに取り組んでみたのですが、正直手続きが多く、設立までの期間も長くてとても大変でした。ですが今、やりたいことに挑戦できる環境を自分で作れていることに、毎日幸せを感じています。

 

起業は、実際に動く人が少ないからこそ、行動した人が価値を見出せるのだと思います。まずは不完全でもいいので、小さく動いてみることが大切だと思います。

 

貴社のサービスに興味がある企業へのメッセージをお願いします

店舗向けAI口コミアシストサービス「レビミー」に興味を持ってくださった店舗運営者の皆様は、まずはお気軽にご相談ください。

 

「口コミを増やしたいけど、お客様にお願いしづらい」「手間がかかって続かない」といった課題を、AIの力で解決いたします。対象ジャンルは、飲食、美容室、整骨院、ネイルサロン、歯医者、不動産、自動車販売、フィットネス、学習塾など多岐にわたります。

 

また当社では、AIを活用したプロダクト開発やマッチングプラットフォームの支援など、様々な企業様との協業を進めています。

 

「AIを使って新しい価値を生み出したい」「マッチング事業をもっと伸ばしたい」といった想いをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒にチャレンジさせていただければと思っております。

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

起業家データ:川田 麻莉華

静岡県浜松市出身。
短期大学卒業。幼稚園教諭として4年、保育士として2年勤務。その後、ベビーシッターのマッチングプラットフォームを運営する株式会社ポピンズシッターに入社。採用・研修・運営・企画・分析・マネジメントなどに携わり、創業初期から売上数十億規模への成長に貢献。2025年8月、株式会社スマッチプラスを設立。AI・DX支援を中心とした事業を展開。

インスタグラム:https://www.instagram.com/marikakawata/

 

企業情報

法人名

株式会社スマッチプラス

HP

https://smatchplus.jp/

設立

2025年8月

事業内容

 

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