【#580】SNSデータ活用で、マーケティングから人材確保、キャラクター制作までを支援する|代表取締役 川島 紘毅(Flock株式会社様)

Flock株式会社様 代表取締役 川島 紘毅
2025年1月に設立し、「マーケティング支援」「データ分析」「人材採用支援」「キャラクターIP制作」と、すでに4つの事業を展開しているFlock株式会社。同社の強みはSNSデータを活用した戦略の考案で、その実効性のあるサポートが高く評価されています。今回は代表取締役の川島紘毅氏に、詳しい事業内容や仕事におけるこだわりをお聞きしました。
SNSデータ分析×4つの事業で多様な課題を解決
事業の内容をお聞かせください
1つが「マーケティング支援事業」です。私自身が広告代理店で培ったノウハウに基づいて、企業様のリード獲得や売上アップに繋がるご提案をさせていただいています。
現在は中長期的に市場を分析し、アプローチを最適化することが重要です。
そのために必要になるのが、弊社の2つ目の事業でもある「データ分析」です。多くの企業はデータを保有しているものの、それを実際のマーケティング戦略に活用するところまで手が回っていません。そこで我々が最適なデータ利用を提案し、実行に落とし込むまでをサポートさせていただきます。
さらに弊社ではSNSの投稿量などのデータを分析して、既存の商品の改善や新商品開発の支援をするサービスも提供しています。
このようなSNSマーケティングは、人材採用の領域でも効果的です。SNSデータ分析と採用支援を掛け合わせたサービスを提供している会社は少なく、弊社の強みとなっています。
3つ目の事業として「人材採用支援事業」にも取り組んでいます。
具体的には、業務委託専門で事前審査制の求人プラットフォーム「miniMA(ミニマ)」を運営しています。これは週3日以内で稼働したいという、ミドルからハイクラスのエンジニアやWebデザイナーが隙間時間を活用し、企業から業務を受託するためのプラットフォームです。
最後に4つ目の事業として手掛けているのが、「キャラクターIP支援」です。自社のキャラクターIPを作りたい、あるいは今あるIPをもっと活用したいという企業様のニーズにお応えし、出版社と共同でキャラクター制作をさせていただいております。
弊社はSNSのデータ分析が強みですので、既存のキャラクターに関する投稿の量や内容からユーザーの嗜好を掴み、トレンド感のあるキャラクターを制作可能です。各企業様のブランドや魅力を反映しつつ、話題性も狙えるキャラクターをご提案いたします。
事業を始めた経緯をお伺いできますか?
私が独立した背景には、幾つもの要因があります。まず一つには、学生時代から非常に好奇心が強く、色々なことに興味を持つ性格だったことです。
大学卒業後は大学院に進学し、宇宙の研究をしていました。当時は、そのまま重工業大手のどこかに就職するだろうと考えていました。
それが一転して、広告代理店で働いていた友人がきっかけでWebマーケティングの世界に興味を持ちました。その友人がWeb広告について熱心に語るのを聞いてると、面白そうだと俄然興味をそそられたのです。
そして大学院卒業後は、Web広告の世界に思い切って飛び込みました。
仕事を始めたばかりの頃は、大変なこともありました。それでも私にとってマーケティングの仕事は非常に面白く、転職先でデータ分析の仕事を任されてからも、日々意欲的に働いていました。
しかし、勤め先の会社が買収されたことで、またも転機が訪れます。私自身は何とか会社に残ることができました。ですが、周囲の人たちが次々と退職に追い込まれていくのを見て、このままでは駄目だという危機感をおぼえました。
そして、当時の同僚と話し合って共同代表として一緒に独立することに決めたのです。
1期目が終わるころ、私はこのまま受託事業をやり続けることや、差別化が難しいデータ分析支援だけに軸足を置くことに不安がありました。
やはり自社のサービスや事業を作るべきだと考え、自分で起業したというのが今の会社を立ち上げた経緯です。

相手に価値を感じてもらえないことは、やらないほうがいい
仕事におけるこだわりを教えてください。
仕事については相手に価値を感じてもらえないのであれば、やらないというのが、私の一貫した考えです。
そのため、お客様からのフィードバックはとても大切にしています。顧客企業の部長や経営者に実際に弊社のサービスが成果に繋がっているか、改善すべき点をお尋ねします。
お忙しい中でお時間をいただくことにはなりますが、ここはサービスの向上のために徹底している点です。
反対に、お客様のほうからアイデアの壁打ちなどを依頼された場合も、喜んでお引き受けするようにしています。これは契約が切れた後もいつでもお気軽にお声がけくださいとお伝えしています。
やはりアイデアというものは行動に移さないと何の価値にもならないため、そのためのお役に立ちたいという一心で取り組んでいます。
起業から今までの最大の壁を教えてください
人間関係について、今まさに直面している壁です。私が一緒に働きたいと思っている、「素直な人材」の獲得が非常に難しく感じています。
これは、社会全体の風潮も影響していると思っています。有名な実業家の方々がSNSで発信する言葉を鵜呑みにするものの、翌日にはそれを見たときの熱量も忘れて、何の行動にも移さないまま終わる人は多いでしょう。
仮に何かしようとしても、自分の頭で考えることはなくAIに投げ込むだけというパターンもあります。
そんなことでは、意識だけ高まって何の技能も身につかないというのが現実です。必要なのは「まず自分でやってみる」という行動力なのです。
特にこれからはスペシャリストよりもジェネラリストが求められる時代になっていくので、どんなことでも経験してみる素直さが必要だと思います。
素直でさえあれば、スタート時の能力は低くても問題ありません。たとえば、まったく馴染みのないツールが目の前にあったとき、「一回触ってみよう」と思える人に、仲間として加わってもらえたら嬉しいです。

「アイデアを形にしたい」という強い衝動
進み続けるモチベーションは何でしょうか?
私は次々にアイデアが湧いてくるタイプで、常にすぐ行動に移したいという強い衝動に駆り立てられています。
それは、一般的なモチベーションとは少し意味が違うかもしれません。むしろ、欲求に近いもので、とにかく早くアイデアを形にしたくて仕方ないのです。
私のその欲求は、組織に属している立場では満たされることがありませんでした。むしろ、自分で獲得した資金で1日でも早く実行したいというのが私の考えです。
試行回数を増やし、失敗することがあっても、その中の1つが当たればいいという気持ちで、起業からここまで取り組んできました。
その一方で、35歳までに一つの事業も成功させられなかったら、経営者としての才覚がないというリミットも、自分の中で決めました。
だからこそ今から5年以内には成果を出さなくてならないという焦りも同時に感じるのです。
自分自身の強い欲求とプレッシャーに駆り立てられながら、この1年はひたすら新しいサービスを量産して、可能性の見えたものに一極集中していきたいです。
今後やりたいことや展望をお聞かせください
自分で事業を立ち上げるまで、私はずっと大企業のブランドに紐付いたサービスを手掛けてきました。けれど、これからは「川島紘毅」という私自身の名前がサービスに紐付くようにしていきたいと思っています。
挑戦してみたいことは色々あります。今は介護の領域での新サービスも検討しています。
また何らかの形で宇宙事業に関わりたいという野心も持っています。宇宙といってもロケットを飛ばすだけがビジネスではありません。
ロケットの部品を作ったり、衛星データの分析をしたり、月移住のためのモジュールを作ったりと、あらゆる関わり方があり、その中で自分に何ができるかを吟味していきたいです。

起業はこの1、2年がラストチャンス
起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします
本当に起業を考えているのなら、急いだほうがいいです。正直なところ、私自身の見解では2025年が起業のラストチャンスだと考えています。
今はAIやロボティクス、自動運転などの技術が脅威的なスピードで進化しており、あと1、2年でスモールビジネスが活躍できる領域を見つけるのは難しくなっていきます。
これからの時代は、事業やお金の概念すら変わっていく可能性も高いでしょう。
そのため、もしも悩んでいるのであれば、一刻も早く行動に移したほうがいいと思っています。
ただし、実際に事業を立ち上げる前には、一度その道の専門家に話を聞いてみることも大切です。その業界に詳しい人にお金を払ってでも、自分がやろうとしている事業についてこのやり方でいいのかと真剣に問うてみてください。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
起業家データ:川島 紘毅 氏
1) 静岡大学大学院
2) 株式会社アイレップ (現: 株式会社 Hakuhodo DY ONE)
3) Twitter Japan 株式会社 (現:X Corp. Japan 株式会社)
4) 合同会社Danshiko Lab
5) Flock株式会社
企業情報
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法人名 |
Flock株式会社様 |
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HP |
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設立 |
2025年1月8日 |
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事業内容 |
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