株式会社いえらぶGROUP 執行役員 山口裕大

不動産×ITの領域で独自のポジションを確立してきたいえらぶGROUP。同社はスポーツ・エンタメ界のスポンサーとして、Jリーグ参入を目指すサッカークラブ「シュワーボ東京」と、プロ麻雀リーグMリーグに参戦する「EX風林火山」を支援している。その関わり方は、一般的なスポンサーシップとは一線を画す。「ロゴが貼られているだけのスポンサーにはなりたくない」という支援の想いから具体的な取り組みまで、詳しく話を聞いた。

 

「ITの力で、不動産業務を、もっと心地よく」―いえらぶGROUPとは

事業の内容をお聞かせください

私たちは「いえらぶCLOUD」という不動産業務に特化したオールインワンのSaaSを中心に事業を展開しています。不動産業界には、建物開発、買取再販、売買・賃貸仲介、賃貸管理などさまざまな業態があります。その中でも私たちは売買・賃貸の「仲介」と、賃貸物件の「管理」の領域をメインに支援してきました。

 

従来、仲介は仲介会社が、管理はオーナーや管理会社がそれぞれ独立した仕組みで業務を行っていたため、連携が十分に取れないという構造的な課題がありました。私たちはその分断を解消するため、両領域をカバーするプロダクトを提供しています。

 

さらにSNSマーケティングや家賃保証といった周辺サービスの事業展開で、不動産業務に関わるあらゆる業務を楽にするプロップテック※PropTech(不動産×IT)企業として独自のポジションを確立してきました。

 

しかし、単なるシステム提供で終わりたいとは思っていません。業界の課題を解決して、最終的には住まいをさがすエンドユーザーまでが幸せになれるインフラを作っていくことが私たちのビジョンです。不動産会社の業務が効率化されれば、その恩恵は必ずエンドユーザーにも届きます。BtoBのサービスでありながら、社会インフラを目指している会社だと思っています。

 

 

「挑戦者に共鳴する」スポンサーシップの意思決定軸

支援に至るまでの背景を教えてください

私たちはもともと、何もないところからプロップテックの頂点を目指してきたベンチャーです。だからこそ支援を決める際は、「露出効果がどれくらいあるか」という広告的な観点ではなく、「その挑戦が面白いか」「業界の常識をアップデートしようとしているか」というチャレンジングな姿勢を重視しています。

 

いえらぶGROUPがゼロから成長してきた歴史があるため、新しい風を吹かせようとしているチームの姿と自分たちの軌跡が重なって見え、応援したいという気持ちになります。私たちがチームの皆様に対して抱く好意的な印象や直感の側面に加えて、相乗効果が見込めるという戦略的な側面の両面から支援を決めています。

 

シュワーボ東京を支援する理由をお聞かせください

シュワーボ東京との出会いは、2024年9月に開催したセミナーがきっかけです。シュワーボ東京の代表取締役兼監督を務めるレオザフットボール氏にご登壇いただき、マネジメント術や組織運営をテーマにお話をしていただきました。そのご縁がきっかけとなり、スポンサー契約の話へと発展し、現在に至ります。

 

支援を決めた理由はいくつかあります。レオザフットボール氏が掲げる「日本サッカー界への提言」、そしてデジタルを駆使した戦術や運営の透明性に、テック企業としての想いが強く反応しました。ボトムアップでJリーグ入りを目指すその姿勢は、私たちがゼロから起業し業界No.1になった成長の軌跡と重なる部分がありました。「この挑戦を一緒に応援したい」という気持ちは、投資対効果というより共鳴に近い感覚でした。

 

EX風林火山についてはいかがですか?

特に注目したのは、麻雀がMリーグによってクリーンかつ熱狂的なエンタメへと昇華されたことです。かつての麻雀のイメージを大きく塗り替え、幅広い世代が熱狂できるコンテンツへと進化させた変革のプロセス自体に、私たちは強く共感しています。

 

不動産業界の常識をアップデートしようとしているいえらぶGROUPと、麻雀界の新しいスタンダードを作ろうとしているEX風林火山は、挑戦の種類は違えど、既存の枠組みを壊していくというマインドは同じだと感じています。

 

 

ロゴ掲出で終わらせない。「リアルな共創」へのこだわり

スポンサーとして、どのような関わり方をされていますか?

単なるロゴ掲出にとどまらず、SNSでの共同発信や試合観戦・応援も含めて、「一緒に戦う仲間」としての距離感を大切にしています。

 

シュワーボ東京とは、スポンサーのきっかけとなった講演会を継続して開催しています。2025年12月にはレオザフットボール氏と影山秀人氏による特別対談イベントを実施しました。キャリア論から組織づくりまで多角的なテーマで語っていただき、当日は大学生・20代を中心に多くの方が集まりました。

 

▼【活躍したい就活生へ】レオザフットボールが語る、どの市場からでも求められる目標達成力とは

URL:https://youtu.be/FGGQds1ygWc?si=Rad9vBcDo1fm9Lby

 

EX風林火山とは、2025年10月に「麻雀×就活」をテーマにした大学生向けイベントを開催しました。Mリーガーの内川幸太郎選手と人気クリエイター・東海オンエアの虫眼鏡氏をお招きして、キャリアの話から麻雀を使ったミニゲーム、Mリーグのパブリックビューイングまで、約100名の学生と一緒に盛り上がりました。

 

▼【たえさんぽ】EX風林火山 × いえらぶGROUPさんの大学生向け交流型イベントに潜入してみた!

URL:https://youtu.be/02U3LaR5f-8?si=oyLPbW_ltUPT_fGn

 

司会進行を当社のインターン生が務めるなど、学生が主体となって運営に携わる機会創出の場にもなっています。

 

▼東海オンエア虫眼鏡、推しの内川幸太郎のサクラナイツ退団に「一旦どん底に…」本人からも“やさぐれ”連絡が届く 『内川幸太郎×虫眼鏡登壇!直接会って話せる大学生向け麻雀イベント』

URL:https://youtu.be/45gqfxwuCpA?si=4Ivc15rGlTpN3d8R

 

 

スポンサーシップがもたらす採用における「独自のプレゼンス」

スポンサー活動によって、社内外に変化はありましたか?

一番実感しているのは、採用における独自のプレゼンスです。「あのチームを応援している会社なら、面白いことに寛容なはずだ」という期待を持ってエントリーしてくれる学生や求職者の方が増えてきました。企業単体の広報活動では、影響力に限界があります。私たちのカルチャーや取り組みがスポンサーシップを通して広まっていくことはとてもいい点です。

 

インナーブランディングの観点においても、シュワーボ東京の試合観戦に行ったり、EX風林火山の対局結果で社内で盛り上がったりと、スポンサーシップが社内コミュニケーションのハブになっているんです。単なる広告費の話ではなく、組織のエンゲージメントにもつながっていると感じています。

 

スポンサーシップを検討している企業にアドバイスをお願いします

「投資対効果だけでなく、感情対効果を見ること」をお勧めします。

 

数字上の露出だけを追ってしまうと、スポンサーシップはただのコストになります。しかし、そのチームの哲学と自社のビジョンを掛け合わせると、最強のブランディングであり、採用広報にもなります。「一緒に熱くなれるパートナーを見つけること」が、スポンサーシップを成功させる鍵だと思っています。

 

シュワーボ東京とEX風林火山へのメッセージをお願いします

結果(勝利・優勝)はもちろん期待していますが、それ以上に「常に新しい挑戦を続け、常識を塗り替え続ける存在」であってほしいです。

 

シュワーボ東京には日本サッカーの新しいモデルケースとして、EX風林火山には麻雀の社会的地位をさらに高める存在として。既存の枠組みへの挑戦を、熱く、泥臭く応援し続けます。それぞれのフィールドで最高の景色を、ぜひ一緒に見たいですね。

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

企業情報

法人名

株式会社いえらぶGROUP

HP

https://www.ielove-group.jp/

設立

2008年1月

事業内容

いえらぶGROUPは、「いい家選ぶ、いえらぶ。」のミッションステートメントをもとに、誰もが安心した住まい選びができる明日をつくります。

不動産業界向けのバーティカルSaaS「いえらぶCLOUD」「いえらぶBB」は全国44,000社以上で利用されており、利用企業のDXを推進しています。

今後も業界への利益相反の観点を重視し、不動産取引業には参入せず、誰もが安心して利用できる、公平な不動産プラットフォームを実現していきます。

*グループ各社で「家賃保証」「ライフライン取次」「駐車場運営管理」「SNS・動画」「賃貸管理業務BPO」「AI間取り」など幅広い業務支援も事業展開中

 

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