【#623】社員が自ら足を運びたくなる空間―アットオフィスが描く、働く場所の新しい価値 | 丹下様(株式会社アットオフィス デザイン企画部)

株式会社アットオフィス デザイン企画部次長 丹下様
リモートワークが一般化した今、改めて「オフィスの意義」が問われています。そんな中、3拠点を統合し、社員とその家族が誇れる理想のオフィスを実現したアットオフィス。その設計思想と、充実した福利厚生に込められた想いを伺いました。
コミュニケーションを生む、100の感動体験
オフィスを形作る「テーマ」や「コンセプト」を教えてください。
今回、オフィスをデザインするにあたって最も意識したテーマは「コミュニケーションの活性化」です。脱コロナ禍による出社回帰の流れを汲み、「社員が自ら足を運びたくなる場所」を目指しました。
また、弊社の新規事業である「内装事業」の立ち上げと重なったこともあり、お客様に「アットオフィスに任せたい」と感じていただけるような、インパクトのある空間作りを意識しています。社員が誇りを持って働き、大切なお客様やご家族にも自信を持って紹介できる理想のオフィスを形にしました。

このオフィスの中でこだわったエリアを具体的に教えてください。
デザイン性に優れたオフィスは数多くありますが、弊社が最も自負しているのは、「社員の利便性」「コミュニケーションの質」を徹底的に追求した、運用面での細かなエッセンスです。
まず、受付と会議室管理のDX化として、クラウド受付システム「RECEPTIONIST」を導入しています。特定の社員に来客対応の負担が偏るのを防ぐとともに、会議室予約と連動させることで運用の効率化も同時に実現しました。
什器のほとんどは「ソーシャルインテリア」のサブスクリプションで揃えました。通常、この規模だと1,000万円ほどかかる初期費用を大幅に抑制したことで、その分、「内装工事」そのものに予算を投じることができ、空間の質を最大化しています。

福利厚生としては、本格的なドリップコーヒーを1杯50円で提供しています。決済には「社員TouchPay」を採用し、給与天引きとすることで、バックオフィス担当者が小銭を数えるようなアナログな工数を排除し、スマートな運用を実現しています。
また、コミュニケーションを誘発する仕掛けとして、2人で同時に社員証をタッチすると飲み物が無料になる「サントリー社長のおごり自販機」を導入しました。あえて「同じ相手とは週1回まで」という制限を設けることで、特定のグループに固まらず、部署を超えた新たな交流が生まれる仕組みを作っています。
カフェスペース「スプラウトガーデン」では、時間帯に合わせて照度が変化するよう設定しています。朝は集中力を高める明るさ、夕方は落ち着いたトーン、18時以降はBarのような雰囲気へと切り替わります。屋内にいながら体内時計を整え、時の移ろいを感じられるこだわりのエリアです。
特にこだわったのが、壁一面に描いた大きなアートです。ここには弊社の「ミッション・ビジョン・バリュー」や中長期ビジョンを落とし込んでいます。堅苦しい文字だけの掲示ではなく、アートとして表現することで、社員が自然と理念を意識できる環境を作りました。お客様をお迎えした際にも、このアートが会話のきっかけとなり、弊社の姿勢や想いを等身大の言葉で語るための大切な架け橋になればとの思いで設置しました。


集中と対話、10のシーンから生まれる働き方
「集中すること」と「対話すること」のバランスをどう考えて設計されましたか?
当社では、仕事の内容に合わせて最適な場所を選択できる「ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」を導入しています。設計においては、オフィス内を「集中」「WEB会議」「対話」「アイデア」「リチャージ」など10のシーンに分類しました。これら10のスペースに独自のアイデアを掛け合わせることで、「100の感動体験」を生む空間を目指したのが特徴です。
実際に運用を始めてから、社員アンケートでも非常にポジティブな反応を得ています。特に、意図的に設けた「対話」と「集中」の棲み分けがうまく機能しており、当初の狙い通り、業務効率を落とすことなくコミュニケーションの質を向上させることができていると感じています。
あえて「リアルなオフィス」をここまで作り込む意義をどう捉えていますか?
リアルなオフィスを単なる「作業場」ではなく、「文化の醸成」と「提案力の証明」を行う場所だと定義しています。リモートワークは効率的ですが、偶然の対話から生まれる革新的なアイデアや、会社の熱量を肌で感じることは困難です。あえて空間を作り込むことで、社員が「集まる意味」を実感し、帰属意識を高めることができます。
また、自社オフィスが弊社の「内装事業」の象徴となることで、お客様へ100通りの感動体験を直接お伝えできる点に大きな意義があります。
今後は、会社の成長とともに変化する働き方に合わせ、この空間を「完成形」とせず、社員の声を聞きながら常に進化し続ける「実験場」でありたいとも考えています。

健康と経済的安定が生む、持続的な組織力
会社として「社員の生活や健康」に対してどのようなスタンスを持っているのでしょうか?
「社員が心身ともに健康で、経済的な不安が少なく、家族も含めて安定した生活を送ることこそが、組織としての持続的な活力を生む」という、相互利益のサイクルを核としています。
まず、健康を「業務パフォーマンス」の基盤と捉えています。運動習慣や健康状態が、日々の業務への集中力や効率に直結すると考え、フィットネスクラブの利用支援やサークル活動資金の支援、禁煙外来の補助を行っています。腸活やPFCバランスを考慮した社食、健康管理アプリなど、日常的な「予防」に重きを置いているのも特徴です。
メンタルヘルスについても非常に重視しています。上司や人事に直接言いにくいことでも、秘密厳守の「社外総合相談窓口」でプロに無料相談できる体制を構築しています。ストレスチェックやメンタルに関するコラムを通じ、社員自らが心の健康を学び、役立てることを推奨しています。
また、家計の負担を減らすことで社員の生活水準の向上も図っています。賃貸住居を会社名義に変更する福利厚生賃貸制度により、コスト増なしで月1万〜3万円程度の手取りアップを支援しています。映画やコンビニ、旅行などの優待や、格安での食品・雑貨購入を通じて、日々の支出を抑える仕組みも提供しています。
オフィス内でできる食事面でのサポートとしては、高タンパク・低糖質の冷凍弁当「筋肉食堂Office」を導入しています。レンジで温めるだけで、レストラン品質の美味しい食事が摂れると社員にも好評です。PFCバランスが徹底されているので、ランチ後の急激な眠気を抑え、午後のパフォーマンス維持にも繋がっています。

こだわりの施策を教えてください
私が最も力を入れて取り組んだのが、「健康保険組合」の変更です。これが全ての根幹にもなっていると思っています。健保組合の変更により、従業員と会社が負担している社会保険料の削減、健康診断の内容やオプション検査への補助の拡充、高額医療費の自己負担額の減額など、社員の生活に直結する大きなメリットを実現できました。
今、アットオフィスらしくこだわって導入できたと感じるのは、「アンドエルワーク」です。こちらは別部署が行っている起業家インタビューが発端となっており、スマホで簡単にできるオンライン診療サービスです。様々なタイムパフォーマンス向上とリスクヘッジを兼ね備えた素晴らしいものとなっており、進めない理由がありませんでした。繋がりによって施策が実現できたことは、関わった全ての従業員の想いもプラスされ大事にされる施策になると思っております。
現在運用している福利厚生制度は導入して1年越え〜1年未満のものばかりです。導入から1年越えた制度はその制度が社員にとって良いものか従業員に確認するため、社内アンケートを実施しています。
最初は数人しか利用者がいなかった各施策も、試食会やセミナーを行って良さを知ってもらう事で利用者の増加につながったり、利用者が他の従業員を誘って活用の和だけでなくコミュニケーションの輪も広がっていたりと、1年を経過して徐々に浸透しているという実感があります。

自己研鑽の先の「ウェルビーイング」を追求
福利厚生を通じて、どのような組織文化を作っていきたいですか?
目指す組織文化はプロフェッショナルとしての「自己研鑽」と公私の境界を越えた「ウェルビーイング」の追求です。
社員が「自らのコンディションを整えること」を仕事の一部として捉え、それを会社が全力でバックアップする文化です。公私において心身ともに満たされていることを願っています。
採用候補者に一番伝えたい魅力は、アットオフィスが提供しているのは「仕事の報酬」だけではないということです。社員とその家族の人生の質を底上げする「基盤」そのものを提供している点が最大の魅力です。仕事で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、健康で、経済的に安定し、家族を大切にできること。それが結果として、会社の成長につながるという揺るぎない確信を持っています。あなたの人生そのものを支える「プラットフォーム」でありたいと考えています。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
企業情報
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法人名 |
株式会社アットオフィス |
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HP |
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設立 |
2012年4月 |
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事業内容 |
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