【#627】楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞店を支えるECのプロフェッショナルが、渋谷のサッカーチームを応援し続ける理由|代表取締役社長 清水将平(株式会社ECXグループ)

株式会社ECXグループ 代表取締役社長 清水 将平
東北楽天ゴールデンイーグルスやヴィッセル神戸の黎明期を目の当たりにし、スポーツチームの可能性を肌で感じてきた清水氏。ネットショップ支援事業を手掛ける日本ECサービス株式会社の代表取締役として、渋谷を拠点に全国のEC事業者を支え続ける同社が、なぜSHIBUYA CITY FCのスポンサーとなったのか。その背景と想いを語っていただきました。
「困っているショップを、一社でも多く救いたい」——低価格・高品質なEC支援で業界の源流へ
事業の内容をお聞かせください
弊社のグループ会社である「日本ECサービス株式会社」は社名の通り、日本のEC支援を専門に手掛けている会社です。主力事業は「ECマスターズクラブ」というブランドで展開するネットショップ向けの会員制サポートサービスで、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonに出店している企業や個人の方々に、幅広い支援を提供しています。
私自身、もともと楽天でECコンサルタントとして経験を積んで起業したのですが、従来のEC専門コンサルティングは支援できる企業数にも予算的にも限りがあります。弊社が目指したのは、その枠を超えて、全国のどんな規模の個人・法人にも利用していただける低価格なサービスの提供でした。
おかげさまで今では、EC事業者だけではなく、ECコンサルタントの方々にも弊社のサービスを活用されるケースもあり、上場企業など大手企業にも間接的に導入いただくケースも増えてきました。
2014年の事業立ち上げ時は、全国でセミナーを開催しながら約1年半で500社、その後1,000社まで会員を増やしました。コロナ禍でリアルセミナーが難しくなって以降は、紹介や口コミを中心に会員数が伸び続けています。
直近の2月に発表された「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2025」受賞ショップのうち、半数が弊社グループのお客様だったことは、枠を超えた取り組みの成果だと思っています。
入会時は会社が倒産寸前だったのが今や売上1億円を超えた方、2億円の負債を抱えていた群馬の企業が入会3年後に楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞した事例、入会時のEC売上1,000万円が10年後に10億円規模まで成長した方など、劇的な変化を遂げた会員様が数多くいらっしゃいます。
毎年実施している満足度アンケートでは、6割以上の方が「入会後に売上が上がった」と回答しており、成功事例も多岐にわたります。
支援に至るまでの背景を教えてください
弊社は創業以来、渋谷という場所にご縁がありました。最初は桜丘のレンタルオフィスの1部屋から始まり、道玄坂、新橋と移転を経て、現在は神宮前のオフィスのワンフロアにグループ4社が集結しました。
事業としては全国のお客様をサポートしているのですが、拠点が渋谷である以上、このまちに何かしら貢献できる関係性を持てたらいいなと、ずっと思っていました。
そんな中、SHIBUYA CITY FCからスポンサーのご案内をいただいたのがきっかけです。もともと私は、2003年に楽天に入社した際、東北楽天ゴールデンイーグルスの立ち上げやヴィッセル神戸の支援に関わる機会があり、球団やスポーツチームの運営が身近な存在でした。なので、「スポーツチームのスポンサーっていいよね」という感覚は以前からあったのです。
しかし、プロの大きなチームとなると予算も相当かかるイメージがありました。SHIBUYA CITY FCのように、現実的な規模の予算でスポンサーになれるとは思っていなかったので、正直「それならやってみよう」というのが最初の率直な気持ちでした。

おしゃれで共感できるブランドへ——デザインと志に惹かれた3年間
なぜそのチームを支援するのですか
一番最初に引かれたのは、正直「かっこいい」という直感でした。ユニフォームのデザインをはじめ、チーム全体のビジュアルにおしゃれな雰囲気があって。それに加えて、ネーミングやブランディングの考え方にも共感できるものがありました。
以前は「渋谷」という名前が付いていなかったのですが、チームとしてのアイデンティティをきちんと整理して打ち出してきた姿勢がいいなと思っています。
また、チームが自分たちでしっかり営業活動をして、スポンサーを集めながら事業として成立させようとしている点にも好感を持っています。Jリーグ参入を目指すのは本当に大変な道のりだと思いますが、自立した経営姿勢で着実に上を目指している。起業家として、その姿勢にはリスペクトがあります。
さらに、弊社の会社が渋谷にあるという地縁も大きいです。渋谷を拠点として事業をしている以上、渋谷を代表するスポーツチームを応援したいという気持ちは自然に湧いてきます。
支援するチームとのご関係を教えてください
スタッフの中にスポーツ好きなメンバーが何人かいて、ユニフォームをもらってチームの選手と写真を撮って喜んでくれています。以前はイベントやフットサルのお誘いをいただき、参加をさせていただきました。
スポンサーを通じた縁から仕事につながるケースもありますし、共通の話題として場が和むことも多いと感じています。弊社スタッフから「SHIBUYA CITY FCからいただいたTシャツを着て訪問営業に行こう」という話も出ています。
なお、弊社はもともと日本ECサービス株式会社としてSHIBUYA CITY FCのスポンサーをしておりましたが、2年前に持株会社として株式会社ECXグループを設立したことに伴い、現在はグループとしてのスポンサー契約に切り替えています。実質的にはもう3年来の関係です。

スポンサーは”地域とのつながり”——名刺一枚が縁を生む
支援してよかったことはありますか
一番大きいのは、渋谷というまちとのつながりを形にできたことだと思っています。弊社のお客様は全国にいますが、会社としての根っこが渋谷にある以上、渋谷に貢献できているという実感は意義深いものがあります。
ビジネス面では、名刺のロゴが話のきっかけになって、新しい繋がりや仕事に発展するケースがあります。大きな効果測定をしているわけではありませんが、共通のスポンサー企業同士という横のつながりが生まれるのは、想定していなかったメリットでした。
また、スタッフにとってもポジティブな体験になっていると感じています。選手と交流できたり、イベントに参加できたりすることが、社内のちょっとした楽しみになっている。採用や会社のカルチャーという観点でも、スポーツチームと関わりを持っていることは良い影響があるのではないかと思っています。
今後は、大学の部活やサークルなど若い世代のチームの支援も検討しており、新卒採用との連動も考えているところです。
支援するチームに今後どうなってほしいですか
もちろん、チームとして結果を出して、どんどん上のリーグへ進んでいってほしいというのが一番の願いです。毎年毎年、良い結果を積み重ねているチームなので、そのままの勢いでJリーグ参入を実現してほしいと思っています。
それから、以前、選手の仕事の斡旋についての相談をいただいたことがありました。社会人として働きながらサッカーを続ける選手を、仕事の面でも支援できたらという気持ちは持っています。我々ができることで協力できることがあれば、積極的に関わっていきたいと思っています。
チームが成長するにつれて、スポンサーとしての関わり方もより深いものにしていけたらいいなと考えています。

「渋谷にいるなら渋谷のチームを」——地域コミュニティとのつながり
スポンサー契約を検討している企業へのアドバイス
弊社のケースで言えば、渋谷に会社があるから渋谷のチームを応援したい、貢献したいという、地域とのつながりという動機が根本にあります。まず自分たちの会社がどのまちにいるか、どのコミュニティと関係性を持ちたいかを起点に考えると、スポンサー先が自然と見えてくるのではないかと思います。
スポンサーのリターンとして広告効果だけを期待すると、費用対効果の測定が難しく感じるかもしれません。でも、地域への貢献、スタッフの体験、他スポンサー企業との横の繋がり、そして採用ブランディングなど、数字に表れにくいけれど確かな価値があると思っています。もし迷っているなら、まず小さく始めてみることをお勧めします。
応援しているチームへのエールをお願いします
選手の皆さんは社会人として日々の仕事をこなしながら、並行してトレーニングや試合に臨まれていることと思います。それだけでも本当に大変なことですが、毎年着実に良い結果を出されていることを、スポンサーとして誇りに思っています。
これからもどうか上のリーグを目指して、渋谷のまちを元気にしてください。私たちも渋谷から、全力で応援しています。

本日は貴重なお話をありがとうございました!
企業情報
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法人名 |
株式会社ECXグループ |
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HP |
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設立 |
2023年11月1日 |
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事業内容 |
グループ企業の経営支援 |
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