株式会社SK Japan Works(エスケージャパンワークス) 代表取締役 佐々木 利一

販売や営業をサポートするコンサルティング事業を始め、造園事業やアウトドア事業などを手がけるSK Japan Works。2010年に創業し、現在は大阪にオフィスを構えています。

今回は仕事への熱意と利他の精神に溢れる、代表取締役の佐々木利一氏へインタビュー。特に勢いのある造園事業を中心として、事業が軌道に乗るまでの経緯や今後の展望などをお話しいただきました。起業家としてはもちろん、人として大きく可能性を広げたいそこのあなた、ぜひ最後までご覧ください。

 法人を主な対象とした「お庭の相談窓口」

事業の内容をお聞かせください

現在は、人材派遣と造園業をメインに、防犯カメラの販売なども手がけています。造園業は特に伸びている事業です。法人を主な対象として、オフィスや大学、公共施設などのお庭づくりをお手伝いしています。

 

具体的には、樹木の管理はもちろん、造園のコンサルティングなども含め緑化に関わる業務全般のお客様の相談窓口を開いています。施設だけではなく、工場や、重役の方のお庭などもお任せいただいています。

 

また、過去に携わらせていただいた興味深いお仕事の1つに、記念植樹のプロデュースがあります。お品物に紅白の華やかなデザインを施したものを用意し、スーツを着てお祝いの式典で実際に贈呈させていただきました。

 

お客様や時代のニーズにお応えできるような新たなサービスを、常に模索しています。

事業を始めた経緯をお伺いできますか?

現在の事業を始める前から、造園に興味を持っていました。最初は人材派遣業を行う傍ら、土日に造園業の職人さんの下で無償で働いていたんです。

 

この生活を1年続けた頃「さすがに、そろそろお金を払いたい」と言われました。そして「人材派遣をやっているなら、職人の派遣はできないのか」と相談されたんです。その時に「職人さんのためにできることを」と思ったことが、造園業のスタートです。

 

既存の企業と差別化できて、職人さんたちに喜んでいただける事業を必死で模索しました。その結果、法人の造園に特化する道へ。

 

個人邸の造園業もありますが、そこは地場の職人さんが担っていることが多いため、あえて手をつけないことを創業当時から大切にしていましたね。

 

ちなみに、造園に興味を持ったきっかけには、観葉植物を育てたり、登山やキャンプをしたりすることが好きだったということがあります。ある時に、仕事で知り合った方にお願いして、木を植えるボランティアを紹介していただいたことがありました。

 

実際にボランティアに参加したら、そこの会長さんが運営する、造園を研究するもう1つのボランティアを紹介してもらったのです。そこが、造園を勉強することになった最初のきっかけです。

 

今一緒に働いている仲間には、造園を研究するボランティアで出会った人が何人もいます。しかも、経験豊富な人たちばかり。少しずつ仲間が増えていき、造園の道が自然と開けていきました。

 

 従業員が生き生きしていることがお客様満足に繋がる

仕事におけるこだわりを教えてください。

仕事におけるこだわりは、「お客様が最高の笑顔でいるためには、最高の接客をしなければならない」ということ。

 

お庭の相談窓口を利用していただく方に「ここを選んでよかった」と思ってもらえることを常に考え、差別化を意識しています。

 

また、お客様に喜んでいただくためには、従業員自身が商品を良いものだと心から思っていることも重要です。従業員が生き生きと働ける環境づくりも、私の大切な役目です。

 

さらに、社内だけではなく、現場でハンマーやチェーンソーを振るう職人さんに寄り添うことも欠かせません。

 

ちなみに、仕事のための私生活でのこだわりは、勉強を続けることです。ただし、自分らしく楽しくやること。興味の湧いたことがあれば、自分の感性に従って深堀りします。

 

例えば、お正月シーズン前にブーケのことを勉強していたことがありました。というのも、造園業がお正月シーズンに作るお飾りに、ブーケの要素を取り入れることを思いついたんです。

 

今の造園業は、職人であるだけではなく、コーディネーターでもなければならないと感じます。お客様に感動していただけるように、興味の湧いたことについては熱量を持って学ぶようにしていますね。

 

起業から今までの最大の壁を教えてください

最大の壁は2つあります。1つ目は、正解が分からない中で選択することです。

 

例えば、社員を採用して育てていく方法には、多くの正解があります。個性や向いているベクトルが十人十色だからこそ難しいものだと実感します。

 

他にも、収益を上げるために、大手の企業のように繁華街へ事務所を構え知名度を上げることが一つの戦略として考えられますが、家賃の支払いが重荷になり、事業が回らなくなる可能性もあります。

 

そもそも、私自身がしっかり石橋をたたき、コツコツ積み上げていくようなタイプなので、変化を前に二の足を踏んでしまう時があるんです。

 

しっかり吟味をした上で勇気を持って選択することが、中小企業から大企業へ成長するための壁だと感じますね。

 

2つ目の壁は、他の人に任せるということ。

 

過去には、頻繁に口を出しすぎたことで、結果に結びつかなかったこともありました。

 

それから、利益率や売り上げ目標などを数字で伝えて、そこに向けてやらなければならないことを丁寧に説明することを心がけています。舵取りは基本的に任せて、何かあったときのためにサポート体制を整えておきます。

 

従業員が前向きに、主体的に取り組めるような環境づくりを常に意識しています。

 

 可能性を信じ、いずれは日本トップの企業に

進み続けるモチベーションは何でしょうか? 

私は「他の人にできて、自分にできないことはない」という考えを持っているので、モチベーションを保ち続けられるのだと思います。

 

例えば、マラソン1つとっても、今すぐには完走できなくても、計画的に減量して毎日走っていたら、それなりにできるようになりますよね。

 

起業でいえば、三木谷浩史さんは楽天を一代目で大きくしました。一見無謀だと思えるようなことでも、諦めずに食らいついていきたいです。

 

実際、日々売り上げ目標を高めに設定しますが、達成できる時が訪れます。そして、クリアーすると同時に新たな目標が出てきますので、燃え続けていたいですね。

今後やりたいことや展望をお聞かせください 

現在は、造園業に力を入れています。将来的には、お庭の相談窓口を日本1にしたいです。「造園業といえば?」という質問に対して、すぐに企業名が出てくるようになることが野望。

 

ただし、日本でトップに上り詰める前に、大阪で1番の企業になることが先です。大手の企業が既に着手している領域があるので、私たちは新境地を開拓していく必要があります。

 

目先の目標としては、キャンプ場の樹木管理を考えています。最近、キャンプ場で木が折れたことによる人身事故がありました。そのニュースを聞いて、キャンプ場の樹木管理の必要性を感じたのです。

 

「関西地域のキャンプ場の樹木管理といえば、お庭の相談窓口!」と言っていただけるように、世の中に貢献していきたいです。

 

もし、キャンプ場の事業が上手く回ってきたら、また新たな路線を開拓します。他の企業が手をつけていないような問題と向き合って、いずれ日本1になりたいですね。

 

「それでも諦めたくない」と踏ん張れる目的を持つ

起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします

最も必要なことは、「モチベーションを保ち続けられるような、強い目的や思いを持っているかどうか」ということです。

 

日々お仕事をしていると、たくさんの困難が押し寄せます。起業家として事業を継続するためには、何度も立ち上がって向き合う姿勢が必要です。

 

私自身は、生い立ちやこれまでの境遇から、「他の人に負けたくない」という強い思いを持っていました。起業後は原点に何度も立ち返ることで、起き上がり続けられました。

 

誰しも、失敗や挫折をした時には、その瞬間とても落ち込むと思います。だからこそ、もし起業家として続けていきたいのなら、「やりたくない、辞めたい」という気持ちがふっと湧いてきた時に「それでも諦めたくない、達成させたい!」と自分を奮い立たせられるような目的を、ぜひ見つけてもらいたいと思います。

本日は貴重なお話をありがとうございました!

起業家データ:

 

1984年9月20日、岡山県生まれ。

営業、販売、接客の業務を経験後、2010年7月に個人事業としてSK Japan Worksを立ち上げ、インターネット加入やウオーターサーバーのブース販売など完全歩合性の訪問販売の3次受けとして事業をスタート。
元々観葉植物が好きだったことから「造園業」に興味を持つ。これをビジネスにしたいと強く思い、造園のボランティア団体に駆け込み、さらに地元の造園業者に飛び込み修行を重ねる。7年程コツコツと知識を貯め、2019年3月に「お庭の相談窓口」を設立。
テレアポなどの営業経験を生かし、地道に活動を続けた結果、造園事業が軌道に乗り、売り上げは右肩上がり。年商は1億円に届きそうなところまできている。造園といえば「お庭の相談窓口」というプラットホームを作り上げることが最終目標。

 

企業情報

 

法人名

株式会社 SK Japan Works (エスケージャパンワークス)

HP

https://sk-japanworks.com/company.html

http://お庭の相談窓口.com/

設立

平成22年7月27日

事業内容

営業コンサル事業、造園事業「お庭の相談」

アウトドア事業、EC事業

沿革

2010年 7月 SK Japan Works 創業、営業代行業務(各種業務委託、請負)

2011年 1月  造園事業開始 「お庭の相談窓口」

2013年 10月 グループ会社ジョブス提携、広告事業開始

2014年 2月  特定派遣取得 (特)27-306195(現一般派遣事業取得済み)

2014年 5月  通信事業開始 オフィスの光回線、携帯電話の取り扱い

2014年 7月  サプライ関係商品、トナー、インク、ノベルティー商社として卸業開始

2014年 8月  事務所移転 大阪市西区阿波座

2014年 9月  グループ会社アクアライン提携

2014年 10月 法人登記(設立)(株式会社 SK Japan Works)社名変更

2014年 10月  EC事業開始(防犯カメラ・トナー取扱い)

2015年 7月  PS事業開始

2015年 9月  携帯修理事業開始

2015年 10月 東京支店渋谷オフィス開設

2015年 11月 公共事業入札案件開始

2016年 3月  商品企画チーム設立

2016年 9月  楽天ショップ運営開始

2016年 11月 東京支店渋谷オフィス移転→南青山支店開設

2017年 1月  登山用品メーカー設立

2017年 7月  資本金1000万円に増資

2018年  6月  資本金2000万円に増資

2018年 10月 有料職業紹介取得(27-ユ-302498)

2018年 11月 人材派遣許可取得(派27-303821)

2019年 12月 造園工事 建設業許可取得 (般-1)第152719

2021年  5月 資本金2500万円に増資

2021年  8月 特許庁にてLAUKKU商標登録済み 2031年7月まで有効

 

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