株式会社One Acre 代表取締役 折茂 賢成
「そこに関わる人がワクワクしていることが、良いエンタメづくりの基本」という信念をもつ、株式会社OneAcreの代表取締役の折茂氏。サラリーマン時代に鍛え上げたスキルを活かして起業。そこから新たな事業も展開しています。
今回のインタビューでは、TikTokの広告代理事業を中心とした事業内容や、事業を始めてからの最大の壁、今度の展望などの貴重な内容を、とても気さくにお話ししてくれました。特に、起業したいサラリーマンや就活中の学生のみなさん、どうかお見逃しなく。
会社員時代のTikTok運用やゲーム開発経験を活かした起業
事業の内容をお聞かせください。
主力としているのはTikTok事業です。他には、自社で実際に試してうまくいったマーケティング方法を活かした広告代理店事業もしています。また、ゲーム開発や美容サロン事業も展開しています。
僕は、起業前に所属していた株式会社アカツキにて経験したことを活かす形で独立しました。会社員時代から、TikTok運用やゲーム開発をしていました。大手のプロダクションさんと一緒に新規事業開発をしたり、TikTokの2つのアカウントがフォロワー20万人達成したりと、仕事が軌道に乗っていたんです。その頃に、カジュアルゲームスタジオBuddyの立ち上げに携わってから、独立しようと決めました。
起業後に、最初に始めたのはTikTok事業。ただ、前職でゲームに関わる仕事をしていたので、起業後も自社で継続したいと考えていました。また、実店舗を構えたいという目標もあり、美容サロンの経営にも乗り出しました。
現在は、TikTokに加えてマーケティング事業にも力を入れています。自社プロダクトで試して上手くいったマーケティング方法を、クライアント様の商品にも踏襲しています。
事業を始めた経緯をお伺いできますか?
もともと、ものづくりが好きでした。また、自分が打席に立つことが好きなので、起業することで打席に立つ回数を多くしたいと考えたんです。
エンタメは、自分がプロデューサーとしてバットを降る回数が多いほど、ホームランやヒットを打ちやすくなると思います。しかし、大きな会社にいると、どうしてもベンチに座っている時間が長くなる。もし、若手であれば、バットを振らせてもらえないことだってあり得ます。
僕が前に所属していた会社は、比較的バットを振らせてもらえる環境だったと思います。ただ、もっと大きい球を打ちたいと思っていました。
世の中でTikTokが盛り上がってきて、「自分の得意なことを活かせそう」と感じたタイミングで起業しました。
最近は、世の中に大きな影響をもたらすような、インパクトがあるものの誕生が少ない気がします。何かの延長のようなものが多い。そんなときにTikTokが出てきたので、「タイミングを逃すまい!この流れに乗るぞ!」と思いましたね。
会社名に込められた「自分と関わる人をまず幸せに」という誓い
仕事におけるこだわりを教えてください。
自分達に関わってくれた人たちを絶対に幸せにすることです。会社名の「OneAcre」は約4000㎡を指します。そこまで広くない面積ですよね。「まずは、自分と目の前の相手が幸せに。」という願いを込めています。
そこが達成できたら、範囲を徐々に広げていきたいです。どんな規模であっても、関わってくれた人が幸せになってくれていれば、やっていることはまず間違っていないと思います。
ただ「経営者として、この意思決定をしたらもっと広がるのではないか」という仕事と出会うことも。日々、判断を迫られる機会はたくさんあります。
それでも、「儲かるかどうか、会社を大きくできるかどうか」だけではなく、「働いている人が心を込めて仕事ができて、幸せでいられるかどうか」を優先して、事業を進めることを大切にしています。
起業から今までの最大の壁を教えてください
壁とあまり出会わなかったことが壁です。これまでは、自分ができることや得意なことで幸せになれるように進んできました。大変なことも、「本気で思って本気でやっていれば、なんとかなる精神」で乗り越えられました。
ただ、大きな挑戦をして大きな恩恵を受けるというような、レバレッジをかけた仕事はなかなかできていないような気がします。先に進むためにも、自分で壁を作ることが必要なのかもしれません。
ちなみに、これまでは完全に自己資本でやってきましたが、今後はどのように挑戦していくのかを検討しているところです。
作り手のワクワクは良いものづくりの源
進み続けるモチベーションは何でしょうか?
「自分がワクワクし続けられる仕事をして、それに触れた人を幸せにする」というやり方を続けることで、モチベーションを保っています。「そこに触れた人」とは、お客様だけではなく、社員も含めてです。
ワクワクするコンテンツを作るためには、ワクワクする環境下で、ワクワクしながら作ることが欠かせません。一見稼げそうでもワクワクを感じないものであれば、最終的に良いプロダクトにはなりません。
最後まで作り手がワクワクし続けることが、触れた人を幸せにする秘訣です。
ちなみに、ワクワクを大切にする考え方は学生の頃から変わりません。就活のときにも「ワクワクする会社」とインターネットで検索して、株式会社アカツキを見つけました。そして、1社に絞って試験を受けて、無事に入社できました。
僕の経験も踏まえて就活生に伝えたいのですが、目当ての会社はしっかり絞るべきだと思います。これから入る会社は、20代というとても大切な時期を過ごす場所になるのです。「入れなかったら、人生が終わる」というくらい真剣に考えて、進路選択をするべきです。ぜひ、自分の方向性を明確にして進んでもらいたいですね。
今後やりたいことや展望をお聞かせください
有り難いことに、TikTokに関わるお仕事のご依頼をたくさんいただくので、その全てを成功させようと思っています。TikTokを含めたショート動画コンテンツは、今もなお人気が高いです。
また、僕は貪欲なので、もっとワクワクしたいという願望があります。そこで、他の会社様とのゲーム開発にもますます力を入れていきます。また、ChatGPTを活用した完全自動VTuberもゆくゆくは伸ばしていきたいですね。
今後も、ひたすら打席に立って、当てていくことをメンバーと一緒にやっていきます。
また、一緒にワクワクしてくれるインターン生を募集しています。僕はインターン生に対して、学生として接しません。一緒に進む仲間として迎えたいので、打席に立ってくれる人を待っています。全力でやる人であれば、仕事を通して一緒にワクワクできると思います。
インターン生には、仕事に慣れてもらうための独自のカリキュラムを用意しています。まず、仕事をする上での大切な考え方を学ぶところからスタート。その後は、toB業務や社内プロジェクト業務などに携わってもらいます。
もし、インターンでの経験を通してうちを気に入ってもらえれば、そのままいてもらうこともあります。別の会社へ就職した場合には、うちで学んだことを糧に、新たな環境でぜひ輝いて欲しいと願っています!
得意を活かし目の前の1つ1つを積み上げていく
起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします
自分に何かやれるものがあるなら、チャレンジ後は必死にどうにかしようとするのではないかと思います。まずは、実際にやってみることです。
僕は、サラリーマンから起業した身です。サラリーマンをしながら起業したいと話す人は多いですが、結局はしない人が大半ですよね。
確かに、向き不向きがあるから無理に実行する必要はないとは思います。ただ、自分に得意なことや負けないことがあって、それを活かして起業したとしたら、もがき続ければどうにか食べていけるかと思います。そして、仲間を探して増やしていけば、やがて会社ができます。
僕も、走り続けているところです。今後も、まだまだ挑戦していきます。自分のやりたいこと、ワクワクすることがあれば、ぜひ一緒に頑張りましょう!
本日は貴重なお話をありがとうございました!
起業家データ:
株式会社アカツキでゲームディレクター/プロジェクトリーダーを務め、カジュアルゲームスタジオBuddyの立ち上げに携わり独立。主力はTikTokマーケティングやアカウント運用を中心とした広告代理店事業。これに加え、ゲーム開発、美容サロン運営を展開。TikTok運営、ゲームや美容サロンの実店舗マーケティングを自社で行うことにより、再現性の高い令和のマーケティング施策を模索
企業情報
法人名 |
株式会社One Acre(ワンエーカー) |
HP |
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設立 |
令和3年10月20日 |
事業内容 |
SNS,インフルエンサーマーケティング / モバイルゲーム開発・企画 /NFTプロデュース 眉毛サロン: https://toplook.salon/ |
沿革 |