株式会社エンリード不動産 代表取締役 工藤陣平

株式会社エンリード不動産は、中古区分マンションの買取からリノベーション、販売までをワンストップで手掛けています。事業内容は、中古の区分マンションをリノベーションによって付加価値をつけ再び市場へ提供すること。代表取締役を務める工藤陣平氏は、前職で携わっていた中古マンションの買取再販事業に勝機を見出し、28歳の時に独立を決意。独立に至った詳しい経緯や今後の展望などを詳しく伺いました。

 

こだわりは住む人のニーズに合わせた間取り設計

事業の内容をお聞かせください

中古マンションの一室を買取りリノベーションで付加価値を付けてから販売する、買取再販と呼ばれる不動産事業を行っています。

 

街の不動産会社との人脈をつくり、物件情報を仕入れています。弊社の特長は買取からリノベーション、再販まですべて自社で担当していることです。

 

私たちは物件の間取りに会社としての特性が出ると思っていますので、お客さまにとって住みやすい間取りを設計することにこだわっています。ファミリー層なのか、1人暮らしなのか、DINKS(ディンクス)なのかで住む人のニーズは変化しますから、それぞれのニーズを踏まえた機能的な間取り設計を意識しています。

 

また、地域によっても住む人のニーズは変わってきますよね。そのため弊社では営業担当者を地域ごとに分け、その地域に住む人たちのニーズを深く理解できるような体制を取っています。

事業を始めた経緯をお伺いできますか?

もともと30歳までに独立すると決めていて、30歳になる手前の28歳で独立しました。

 

大学卒業後に福岡から上京して、中古マンションの買取再販を行っている企業で働いていた時に「この業界で日本一になれる」と確信し、28歳で独立に踏み切ることにしました。難しいのは分かっていましたが、この業界はチャンスが十分にあると思ったんです。

 

退路を断ち地元から東京に来たので、大きな目標を掲げて生きたいという想いもありましたね。家族や友人とも離れることになりましたから、上京したからには20代で大きなことに挑戦しようと思い、独立することにしました。

業界の習わしに囚われず挑戦し続ける

仕事におけるこだわりを教えてください。

チャレンジし続けることです。不動産業界は歴史が長く古いこともあり、新しいことをやるより先輩方と同じようなことをやることの方が多いのですが、その中でも支店を出したり、3期目から新卒を採用したりと常に新しいチャレンジを忘れないようにしています。

 

振り返ると私は子どもの時から常に挑戦し続けていました。小学校から高校まではサッカーをやっていて一生懸命練習しながらプロを目指していましたし、大学時代は宅建の試験に挑戦しました。不動産業界に入ったのはその試験に受かったことがきっかけです。

 

大学時代から「たくさんお金を稼いで人を笑顔にしたい。親孝行もしたい。」と、大きな目標を持っていました。自分のためだけでなく、周りの人のためにも挑戦したい。挑戦しないと成長もしませんから。

起業から今までの最大の壁を教えてください

正直、壁は思いつかないです。

壁とは言えないのですが、いい会社を作るには良い人材を採用する、いい人材を採用するには、いい会社をまず先に作らないといけない。その部分の課題感は感じています。

常に挑戦と成長を忘れない

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

モチベーションになっているのは、チャレンジと成長です。自分と会社の成長はもちろんですが、仲間の成長も励みになっています。仲間が以前より稼げるようになったり、リーダーになって成長したりする姿を見るのが嬉しいですね。

 

最近よく思うのは、親が楽しそうに仕事をしていたら、子どもは「仕事は楽しいものだ」と感じるようになりますよね。反対に、暗い顔をしてつまらなそうに仕事をしていると、子どもは「仕事はつらいものだ」と思ってしまう。私は誰よりも仕事を楽しそうにする親になりたいと思いますし、社員や周りの人にも社長である私が一番挑戦して失敗しながらも楽しく仕事に取り組んでいる姿を見せていきたいです。

今後やりたいことや展望をお聞かせください 

今後は日本全国に支店を増やすことと、東南アジアやアメリカなどの海外進出も考えています。建物は必ず古くなっていくため、我々がおこなっている買取再販のニーズは世界中にあるはずです。

 

時代と共に変わっていく住まいのニーズに合わせたリノベーションを、今後も手掛けていきたいですね。

 

いま掲げている売上目標は、10期目までに売上500億、販売件数2,000件を達成することです。現状維持では到底達成不可能な目標です。会社としても大きく変化を遂げると覚悟を決めて邁進していかなければと思っているところです。

とにかくやってみる。それから経営者仲間を作るのが大切

起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします

「とにかくやってみて」の一言に尽きます。行動することが何より大事です。

 

まずは環境を変えてみてください。たとえば、独立や経営者を目指しているのに周りにそういう人がいないと、現実的なイメージが湧かないのではないでしょうか。まずはどんな形でもいいので、経営者や志の高い人の輪に入ってみてください。

 

私は30歳までに独立したいと思っていたので、自分から声をかけて経営者の知り合いを増やしていきました。アンテナが立っていると自分から経営者にアプローチできるようになりますし、人も集まってきます。

 

また、自分がどのような目標を持つかで人生は決まると思いますので、目標をしっかりと決めておくことも大切です。決めた目標の範囲でしか結果も出ないですし、人との出会いも広がらないものです。100%達成できなくても良いので、何を目指すのかを定めておくといいと思います。

採用を強化されているそうですが、募集内容とどのような人物を求められているのかを詳しくお聞かせください

募集しているのは主に営業職と、内装を担当する施工管理事業部の人材です。

 

営業職は、入社したら3か月間でクリアしなければならないミッションが与えられます。具体的には300枚の名刺をあつめること、200件の物件を覚えること、1件の物件を仕入れることの3つです。まずは人と物件を熟知していただきます。

 

採用の際、我々は学歴を重視していません。学歴や能力というより、学生時代に何かにチャレンジした経験がある人や、これまでの人生で悔しい思いをしたことがある人を採用するようにしています。

 

また、企業ミッションの「世界で一番感謝を伝える」に共感していただける方という点も大切です。仕事の目的はお金を稼ぐことだけではありません。「何のために働くのか?」その答えに、身近な人に感謝を伝えることや仕事を通じて人間力を上げることが含まれている方に、ぜひ入社していただきたいですね。そうした想いを原動力に、長期的に頑張れる人が理想です。私は人として成長できると結果的にお金もついてくると思っています。

本日は貴重なお話をありがとうございました!

起業家データ:工藤陣平

2010年 九州国際大学 法学部 入学

2013年 株式会社 未来都市開発 入社

2019年 株式会社エンリード不動産 創業

企業情報

法人名

株式会社エンリード不動産

HP

https://en-lead.co.jp/

設立

平成31年4月8日

事業内容

不動産のリノベーション再販事業

不動産の買取事業

不動産売買・仲介・賃貸・コンサルティング事業

沿革

2019年4月 創業

2020年10月  初増員

2021年4月 オフィス増床

   12月   中途採用開始

2022年4月 新卒一期生入社

    5月 本店移転

2023年3月 福岡支店出店

    4月 施工管理事業部立ち上げ

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