株式会社クロス 代表取締役 川田 敦也

自身の営業経験をもとに営業職の良さを世の中に発信しながら、顧客が満足できる価値提供をしている株式会社クロス。従業員の雇用を行い有能な若者を育てることが社会貢献につながると語るのは、代表を務める川田 敦也 氏です。 今回は、「日本一の楽な会社”働楽”(ハタラク)企業へ」のスローガンを掲げる同社の川田 敦也 氏に、具体的な事業内容や事業を始めたきっかけ、今後の展望や起業する方へのアドバイスなどを伺いました。

 

大手企業でも人材不足は課題点。手が回っていない部分を当社で代行しています

さっそくですが、事業内容をお聞かせください。

当社はコールセンター事業をメインに行っています。もともと営業代行をしている会社なのですが、BPO事業に移行している最中でして、既存顧客が継続的に利用していただく限りは枠数が増えていくシステムを採用しているのが特徴です。そしてそのビジネスモデルのもと、有能な若者を雇用し育てていくことが社会貢献につながると考えています。

 

昨今は若者の情報リテラシーが高くなり、インターネットを通じて「何のために働くのか」「自分に必要なことなのか」などと調べればすべての情報が出てくる時代です。ITに長けている若者が増えているなか、働き方の多様化が求められています。当社では、【For Society:四方良しの体現】というビジョンのもと、社会の為、お客様、働く仲間、自分自身の為に尽力していくつもりです。

 

それ以外のBPO事業の1つとして、受付の代行や事務の代行などを行っています。人材不足は大手企業であっても課題とされていまして、人材不足により手が回っていない部分を当社で代行しています。不動産会社でいうと謄本の取得作業であったり、発信業務を行う会社であれば電話番号を紐付ける作業であったり、そのようなものを任せてもらっています。

 

採用に関してですが、頭の良い人材でも経験のある人材でもなく、目の前のことに一生懸命に取り組める方であれば誰もが営業スキルを身につけられるというのが私の考えです。どのような職業でも営業スキルを持っていると役立ちますし、起業しようと考えたときにも真っ先にやるべきは営業だと思うので、当社で働く方にはそのあたりの価値提供ができます。

 

現在の仕事を始めた経緯を教えていただけますか?

私はもともとコールセンターでアルバイトをしていました。営業はあまり綺麗な仕事ではないというイメージが強いと思いますが、私としては自分を成長させてくれた職でしたので営業職の良さを発信していきたいなと思ったのが起業のきっかけです。

 

また、お金を稼ぎたい気持ちも強くありまして。25歳までに1,000万円稼ぐためにはどうしたら良いのかと考えたときに、雇われながら1,000万円稼ぐのは難しいと思いました。それなら事業を始めたほうが早いだろうということと、先ほどお話しした営業職の良さを発信したかったという二つを踏まえて、現在に至ります。

 

コールセンターでアルバイトを始めたきっかけはありますか?

アルバイトを始めたきっかけはシンプルで、当時私が高校生だったときの最低賃金が880円くらいだったのです。しかし、コールセンターの時給は1,000円くらいありましたし、歩合もあったのでそういった理由から始めました。

 

世の中的にもプラスになるであろう仕事をしたい

仕事におけるこだわりや譲れない軸を教えてください。

私が良いと思った商品や世の中的にもプラスになるであろう仕事をしたいと思っています。お金を儲けることだけを考えると、例えばリフォーム業者がもともと壊れていなかった屋根を故意に壊して、その分の補修費用を受け取るといった悪質な稼ぎ方もあると思うのです。

 

決してリフォーム業者がそのようなことをしていると言いたいわけではなく、あくまでも例ですが、今挙げたような仕事は誰も喜ばないですよね。

 

当社の、エネルギー事業でいうのであれば、電気代高騰に対して、自家発電、自家消費に対してニーズのあるお客様へ新規ECO商品の提供をしております。当然ですがお客様が嫌な思いをするような手段で稼ぐことはしたくなくて、私たちが提供している仕事は基本的にコスト削減商品が主です。

 

具体的には、ライフライン見直し提案の場合、料金を下げませんかと営業をするにしても、お客様に費用も手数料もかからない、手続きも不要、必ず今よりも料金が下がりますなどの価値提供をしています。また、エネルギー事業に関しても同じく光熱費削減に対して経済効果として明確に明示をした上で納得していただき、当社の提供する商品は、お客様にとって魅力的な価値や知らない知識を提供していき納得の上、対価をいただくといった仕事の仕方が私のこだわりです。

 

分からないことが分からない状態が壁を作る一番の原因

起業から今までの最大の壁を教えてください。

私はあまり勉強が得意ではなく、アルバイトからそのまま独立していることもあって、社会人経験がほとんどない状態でした。そのため、会社がそもそもどういったものなのかを知りませんでしたし、ビジョンの決定や就業規則があることの大切さなども分かっていませんでした。そういった部分が壁でしたね。

 

ビジネス面でいえば、収支面を細かく見ることが大事だとは分かっていても具体的に何をすべきか把握できていなかったので、お金がなくなってからやっと勉強し始めたときは大変でした。結論、分からないことが分からない状態が壁を作る一番の原因だったと思います。

 

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

私のモチベーションは夢に近いのですが、漠然と100億企業を作りたいと考えています。その夢を叶えるにあたって悩んだ結果、とても単純ですが1億の会社を100社作ればいいのだと思ったのです。

 

しかし、現実的に難しいなと思ったのでそこからさらに考えて、直近の目標にしているのが2026年9月(30歳)までには年商10億、営業利益率は10%以上、2036年9月(40歳)までには一つの事業部を法人化して会社をM&A(企業売却)もしくは、IPO(株式上場)といったものです。この目標に向かって今は頑張っています。

 

何かを与えたり教えたりする側に立つために、20代30代の時間を大切にしていきたい

今後やりたいことや展望を教えてください。 

20代は今の事業に集中して、営業利益率を10%以上まで持っていきたいですね。30代は、20代で積み上げた方向性のマッチする事業部を法人化してM&A(企業売却)もしくは、IPO(株式上場)を行い、40代以降はこれから起業を立ち上げる方や世の中にとって良いサービスを提供している方に投資をしたいと思っています。

 

何かを与えたり教えたりする側に立つためには自分自身に実績が必要ですので、40代で投資家的立場になれるように20代30代の時間を大切にしていきたいです。

 

起業しようとしている方へのメッセージをお願いします。

今後起業しようと思っているのであれば、早めに行動することをおすすめします。行動する材料がない場合は、行動できる材料が揃うまで現状を極めるといいです。そもそも起業したいと思っているのであれば、今できることに全力で行動できているかを自分で確かめてみるといいかもしれません。

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

起業家データ:川田 敦也 氏

 

企業情報

法人名

株式会社クロス

HP

https://cross-yokohama.co.jp/

設立

2010年12月24日

事業内容

●BPO事業

    事務代行

   アポイント代行

    受付代行業務

 

●エネルギー事業

    太陽光発電システム

    蓄電池システム

    エコキュート

    各種リフォーム工事

沿革

 

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