株式会社ベンチャー広報 代表取締役 野澤直人

中小企業やスタートアップ企業の広報PR活動をサポートするベンチャー広報。今回は代表の野澤氏へインタビューし、事業を始めた経緯や、最大の壁、今後の展望などをお伺いしました。また、採用についても詳しくお話しいただきました。広報やPRの業務に携わったことのある方をメインに募集しています。興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

 

中小企業やスタートアップに特化したPRのサポート

事業の内容をお聞かせください。

中小企業やスタートアップ企業の広報PR活動をサポートしています。

「社内で広報やPRをする担当者がいない」「ノウハウがまだ十分ではなく、どうしたら良いのかが分からず困っている」などといった需要にお応えできるサービスを提供します。

 

サービス内容として、クライアント企業に1人の担当者がついて、戦略を練るところからプレスリリースの作成、メディアプロモートまで業務委託や代行で請け負うリテナー契約があります。そのほか、個別にアドバイスをご提案するコンサルティング契約もあります。

 

「コンサルティングをお願いするほどではないが、広報やPR担当者として学びたい」などのご要望に対しては、「ゼロイチ広報」という弊社のオンラインサロンの運営もしており、主に広報初心者の方向けのオンラインサロンです。現在100人ほどの方が会員として活動されています。

 

大企業とのお取引もありますが、弊社では中小企業やスタートアップ企業をメインとして、広報やPRを通した目標達成のサポートをしています。

事業を始めた経緯をお伺いできますか?

大学生の頃から、起業をしたいという漠然ではありますが、意思がすでに芽生えていました。

 

大学卒業後は、まず経営情報サービスの会社に就職しました。その後、知り合いの社長からのお誘いがあり、海外留学関連のベンチャー企業へ転職しました。

 

広報部門の立ち上げに関わり、5年間で売り上げを10倍まで伸ばすことができ、同時に企業の知名度を高められたり、成長に繋げれたりできる広報・PRの可能性の大きさを知りました。

 

しかし、当時の広報やPR業界のサービスは料金や内容の面で大企業に寄り添ったものが多く、実際に中小企業やスタートアップ企業にとってはハードルが高いものであり、広報やPRの恩恵を受けづらい状況だったと考えています。

 

「中小企業やスタートアップ企業のニーズに応えたい」という思いはどんどん強くなり、専門特化したサービスを提供したいと考え、起業を決意しました。

クライアント企業の満足度を重視した体制づくり

仕事におけるこだわりを教えてください。

「クライアント企業にいかに満足していただけるのか」ということにこだわっています。

 

PRコンサルタントの仕事はスキルや経験が不可欠です。国家資格ではありませんが、弁護士や税理士、公認会計士、医師などと同じような職業だと考えています。自分の専門性は常に磨き続けなければなりません。

 

また、クライアント企業のニーズを正しく把握することも欠かせません。豊富な知識や経験はもちろん、高いコミュニケーション能力も専門家として不可欠です。クライアント企業のお困りごとや我々に求めていることにしっかりと向き合って仕事をすることが大切だと思っています。

 

社員にはクライアント企業と向き合うことに対して、時間や労力をなるべく多く使ってもらえるよう会議などの社内業務を極力減らしています。もちろん、必要な情報は共有しますが、クライアント企業に価値を提供することを第一に考え動いてもらっています。

 

ただし、クライアント企業に尽くすためには個人の高いスキルが求められます。私も含めて社員一人ひとりがプロフェッショナルとしての自覚を持って学び続けられるよう、私自身や会社の在り方を考えています。

 起業から今までの最大の壁を教えてください。

起業した直後2011年に震災が起きたことで、広報やPR活動の仕事が制限されてしまったことです。

 

私は、2010年に起業し、当時、2008年9月に起きたリーマンショックの影響が残っている中でスタートしましたが、「ここから日本は上がっていく、今を乗り越えられたら、きっとこの先も大丈夫」という考えを持っていました。

 

しかし、2011年に震災が起きたことで、広報やPR活動の仕事は制限され、より大きな壁に立ちはだかりました。その後は、時間の流れとともに状況が変化し、徐々に仕事の制限も緩和されていきました。これまでを振り返り、私にとって最大の壁は、創業後1〜2年の仕事を得ることが難しかった時期だと記憶しています。

関わってくれた方々が笑顔になるような働き方

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

「人の役に立ちたい」という気持ちが、モチベーションの源泉です。

 

もし、個人的にお金を稼ぐことが目的であればフリーランスで活動した方が良いと思います。

なぜ、私が起業して社員を雇っているかというと、その方がより多くの方を支援できるためです。

 

自分や弊社の専門性を活かし、中小企業やスタートアップ企業のお役に立てるように事業を進めていきます。

 

また、社員一人ひとりがいかに幸せになれるか、ということも考えています。仕事のやりがいや経済面、ワークライフバランスの面でいかにサポートできるかを常に考えています。

 

人の役に立ち、幸せにするために会社を経営すること自体が私の幸せに直結しているため、モチベーションを保ちながら仕事ができていると考えています。

今後やりたいことや展望をお聞かせください。

自分が関わり、幸せにできる人を少しずつでも増やしていきたいと考えています。人とは、クライアント企業の方々はもちろん、ともに仕事をしている社員も含みます。

 

会社の規模を大きくしたいという野望より、今は弊社や私と関わっている人をどれだけ幸せにできるのか、ということに注力しています。それは私自身の未来の幸せにも繋がっています。

ぜひ、なるべく若いうちに行動を

起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします。

もし、起業したいなら、なるべく早く実行することをおすすめします。やはり、実際に起業してから得られる経験、学びがたくさんあるためです。

 

私は結果的に38歳で起業しましたが、もし人生をやり直せるとしたらもう少し早めに動き出します。

 

最近は、大学生で起業する方も多いと聞きますがとても素晴らしいことだと思います。もし、「もう少し資金を貯めたり、人脈を作ったりしてから動こう」と考えているとしたら、今からできることをなるべく若いうちにスタートすると良いと考えています。

 

また、弊社では社員を募集しています。経験者を積極的に採用しており、PR関連業務やマスコミ業界の経験者が現在活躍しています。ぜひ、弊社で活躍してくださる方からのご応募をお待ちしています。

本日は貴重なお話をありがとうございました!

起業家データ:野澤直人 氏

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、当時無名だった海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ毎年100〜140件のマスコミ露出を実現。5年で売上10倍という同社の急成長に貢献する。2010年に日本では珍しいベンチャー企業・スタートアップ専門のPR会社として株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。講演・講師実績も多数。2014年より名証ネクスト上場のIT企業・株式会社ガイアックスの執行役を兼務。

企業情報

 

法人名

株式会社ベンチャー広報

HP

https://www.v-pr.net/company/

設立

2010年2月

事業内容

PRの戦略立案と業務代行及びコンサルティング業務、各種研

修・セミナーの企画、広告代理店業務

 

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