株式会社Wunderbar 代表取締役 長尾 慶人

IP(知的財産)の価値を活かし、企業や商品・サービスのPR活動などをサポートする株式会社Wunderbar。代表の長尾氏は、テクノロジーとIPの掛け算によって企業側とIP側の双方の幸せに貢献するという軸を持ち続けています。素材の提供から活用までサポートするIPマーケティング包括支援サービス「Skettt(スケット)」などを立ち上げ運用しています。

 

今回は、事業内容や事業を始めた経緯、今後の目標などについてお伺いしました。自社でのサービスを地道に構築し、世の中に貢献していく姿勢に、勇気づけられる方も多いのではないかと思います。また、採用を強化しているため、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

 

IPマーケティングを包括的に支援する「Skettt」

事業の内容をお聞かせください。

IPテックの領域で2つの事業を展開しています。

 

1つ目が、IPマーケティング包括支援サービス「Skettt」です。具体的には、有名タレントの素材を安く、スピーディーに、かつ効果的に企業広告で使用できるようサポートします。

 

2つ目が、「IPとは?」という疑問の解決や、IPの啓蒙のためのエンタメ経済メディア「IP mag(アイピー・マグ)」の運営です。

 

3月に6期目に入ってからは、さらに広告にも力を入れ、世の中の疑問や悩みを解決する手段として、IPの活用を検討いただく機会を増やしていきたく考えています。

 

これまでのタレントの広告起用では、商材ごとにタレントの宣伝素材を撮影しなければならず、相当な時間的コストがかかっていました。しかし、Sketttはあらかじめ汎用性の高いタレント素材を多数準備しておくことで、撮影などの手間を省き、企業のタレント起用のハードルを下げることに成功しています。

 

これまでの実績をみていくと、今ある素材を使うことにより企業の商品価値が下がるという心配もありません。むしろ、IPを活用すれば、企業がスピーディーかつ効率的に事業を回すことが可能です。

 

事業を始めた経緯をお伺いできますか?

創業当時から、エンターテインメントの領域で仕事をしたいと思っていました。

 

最初の2年は、事業をつなぐために制作系の受託サービスを提供していました。キャッシュを回しながら、事業を考える時間としていました。

 

その後、toC向けの動画提供サービス「VOM(ヴォム)」を立ち上げました。VOMは、当時からアメリカに存在していた、有名人から動画メッセージをもらえるサービスの日本版のようなものです。

 

しかし、目標の売上に到達できずに、半年後に中断しました。

 

VOMがうまくいかなかった背景を分析して、現在のSketttが生まれました。単なる失敗で終わらせずに、突き詰めて考え抜いたからこそSketttが誕生し、軌道に乗せることができていると考えています。

 

IPの活用を通じて企業も人も幸せになれることがゴール

仕事におけるこだわりを教えてください。

IPを活用する人を幸せにすることです。

 

具体的な手順としては、より多くのタレント素材から選んでいただくという入り口が大切だと考えています。イメージにマッチしたタレント選びをすることは、より良い広告運用に影響します。

 

弊社は、他社よりも圧倒的に多くのタレントの素材を用意しているため、単に手軽に起用できるだけではなく、多種多様な企業や商材の成長に貢献できます。

 

また、活用方法のサポートにも強みを持っています。弊社はこれまで多くの企業のIP活用を支援してきた知見を活かし、素材の選び方や使い方をサポートすることができます。

 

SketttをタレントサブスクではなくIPマーケティング包括支援サービスと呼んでいる所以は、単なる肖像ライセンスの提供にとどまらず、一貫したマーケティングのサポートを行うスタイルを取っているからです。

 

また、多くのタレントの素材を起用するため、複数の芸能事務所とも密に関わっています。IPを活用して幸せになれる人を増やすという軸を持ち続けたからこそ、信頼していただき、業界最大数のタレント素材を提供できていると思います。

 

起業から今までの最大の壁を教えてください。

日々の仕事の中に壁があります。毎日、目の前に立ちはだかる壁を乗り越えていくことが、スタートアップには求められていると実感してます。

 

日々、いろいろな出来事があるからこそ、単なる繰り返しにならずに、着実に積み上げられているのかを、常に自分に問いかけています。

 

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

「50歳になるまでに、1兆円を超える企業を作りたい」という目標がモチベーションの源泉です。

 

世界を見渡すと、1兆円を超えている企業は世界にとって欠かせない存在です。例としては、GoogleやAmazonなどが挙げられます。

 

IPの可能性を未来へ広げ、不可欠な存在となれているかの指標として、1兆円という数字を掲げています。個人的な目標ではありますが、事業にも反映させて、会社として多くの人たちの役に立ちたいです。

 

今後やりたいことや展望をお聞かせください。

4年以内に上場することです。

 

個人的には、中卒という学歴にコンプレックスを抱いてきました。学歴に左右されず目標を達成することで、多くの人を勇気づけられるような生き方をしたいです。

 

本物の経営者を目指して、今後も成長を

起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします。

もし、起業したいのであれば、ぜひやってみると良いかと思います。行動力が必要ですが、起業すること自体は簡単です。私にもできたので、みなさんにもできるかと思います。

 

ただ、私も含めて、本当の意味での経営者になれていない人もたくさんいます。持論ですが、本当の意味での経営者とは、プレイヤーから外れ、自分がいなくても自動的に回る仕組みを作れている人だと考えています。

 

私も、本当の意味での経営者になるべく、頑張っている最中です。もし、経営者として本物を目指したい人がいれば、ぜひ一緒に頑張っていきたく思います。できることがあればお手伝いしたく考えていますので、ぜひ相談いただけたらと思います。

 

また、弊社では中途採用をメインに採用を強化しています。

 

各部門ごとに必要なスキルはありますが、これらは後発的に伸ばすことが可能です。むしろ、弊社ではスキル以上に尊重、感謝、強調の3つのスピリットを持っているかを重要視しています。

 

これらのスピリットを強く持っている人ほど、相性が良いと考えています。面接でも全責任者がチェックしているポイントです。

 

IPテックという領域は、まだまだ知られていないがゆえに、やらなければならないことがたくさんあります。好奇心が高い人や、世界を変えたい人にとっては、とても合っている領域だと考えています。

 

気になる方がいれば、ぜひ一緒にお話しをしたいと考えていますので、気兼ねなくお問い合わせいただけたら幸いです。

 

オフィスも移転準備中なので、楽しみにしててください。
※6月ごろオフィス移転予定です。

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

起業家データ:長尾 慶人 氏

15歳の頃にジュノンボーイコンテストにて上位入賞後、某大手芸能事務所に所属するも挫折。その後、家庭の事情で16歳の頃に高校を一年で中退し、札幌&福岡で光通信系会社の立ち上げ→上京し色々ありカプセルホテル生活→GMOインターネット→ディーエヌエー→Recustomer(旧ANVIE共同創業)→Wunderbar立ち上げと波瀾万丈な経歴。 「自らを超越し、世界を沸かせ」という強いミッションを掲げ、「IPの可能性を広げ、人々に衝撃と感動を」という中期ビジョンに向かってIP×テクノロジーという文脈で挑戦。

 

企業情報

法人名

株式会社Wunderbar

HP

https://wunderbar.co.jp

設立

2019年3月

事業内容

IPマーケティング包括支援サービス

沿革

2019.03.22 創業 

2021.07 動画サービス『VOM』リリース

2022.01 タレントサブスク『Skettt』 リリース

2024.04 『Skettt』IPマーケティング包括支援サービスへリブランディング

 

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