株式会社Tailor App 代表取締役 松村 夏海

国内、ひいては海外へ発信される日本の商品の消費を増やし、日本の経済成長を目指す株式会社Tailor App。ライブコマースと独自開発のSNS拡張ツール(インスタ/ライン)、インフルエンサーの3つのツールを用いて、新時代の顧客ニーズに対応するためのデジタルマーケティングを追求しています。今回は代表の松村氏へインタビューし事業を始めた経緯やモチベーションの源泉、これまでの最大の壁や今後の目標などを詳しくお伺いしました。

 

LIVURUやsusforceなどライブコマースの可能性を最大化するサービスを展開

事業の内容をお聞かせください。

我々は、ライブコマースの企画から運営までサポートしています。ベンチャーから大手企業まで幅広く対応しており、コンサルティングサービスの「LIVURU」や、世界初のInstagramのライブ分析やDM自動送信ができる「susforce」などを展開しています。

 

ライブコマースは日本でも市場がどんどん広がっています。2018年にはライブコマース企業がすでに存在していましたが、ライブ視聴の文化やブラウザベースのものも多く一般消費者に根付きづらいものでした。

 

そこで、一般消費者のニーズをしっかりと捉え、SNSベースのライブコンテンツと独自で開発したSNS上でライブコマースが可能なツールを活用し、結果につなげられるようにサポートしています。

 

また、キャスティング事業も行っており、1万人以上のネットワークを活かし企業やブランドとの親和性の高いインフルエンサーのキャスティングも可能です。

 

さらに、InstagramやYouTube、TikTokなどのSNSの運用業務も行っており、単にフォロワーを増やすだけではなく必要な客層へしっかり届けられるような発信を目指しています。

事業を始めた経緯をお伺いできますか?

祖父は呉服、父は船舶とそれぞれ異なる業種ではありますが経営者でした。そのため、私も幼い頃から自然と経営者を志していました。

 

ライブコマース事業を始めたルーツは大学生の時の経験にあります。

 

高校生の時からアイスホッケーをずっと続けており、卒業後は大学へ進学、2年生の時にアメリカの大学へ留学しました。また大企業へインターンシップも行きましたが、大企業の雰囲気や仕事のやり方は私にはあまり合っていないと感じ、OB訪問の際にも、「ベンチャー企業の方があっているのでは」というアドバイスをいただき社員5名くらいのPR会社を紹介してもらいました。

 

大手企業からの選考も全てお断りし、紹介してもらったPR会社で無我夢中に働きました。その後、動画コマース関連の業務を行う会社へ転職し初期メンバーとして働きました。

(後に上場企業へ事業譲渡)

 

働く中でさまざまな挫折を経験しましたが、頑張った分だけ伸びることが分かりました。起業することは周りの人たちに止められたこともありましたが、これまでの経験を活かして挑戦したい気持ちから行動へ移しました。

人としての正しい在り方を実行することで、会社の文化とし社員一人ひとりを一流に

仕事におけるこだわりを教えてください。

仁義を通すことです。会社とは人の気持ちや行いにより作られていくものだと考えているためです。

 

たとえば、一度決めたことは最後までやり通すようにしています。また、しっかり挨拶することも心がけています。

 

事業を進める上で必要なマインドは社員にもしっかり落とし込むようにしています。採用面接で就活生にも伝えています。もし、弊社の文化に共感し入社してくれた暁には人としても一流の人格になれるように育てることを心がけてます。

営業の仕事において大切なことを教えてください。

弊社の社員の大半は営業職です。営業においては直接会いにいくことが大切だと社員へ伝えています。電話対応するだけではお客様について理解しきれないこともあるためです。

 

会う方が記憶が残りますし、お客様からも覚えてもらいやすいです。その結果、商談へ発展する率も高まります。

 

また、ある程度数をこなすことも大切だと思います。新入社員にも、数をこなしてもらうことで結果も出やすくなると考えています。

 

周りの人が結果を出しているのを見れば、自然と自分もやろうという気持ちになれるため、社内では結果的にみんなが頑張れる文化ができていると感じます。

 

日本の中で勝ち残っている会社は、営業が強い会社だと考えており、営業成績をあげることは不可欠です。お客様のご事情との兼ね合いですが、なるべく直接お話しすることは大切だと考えています。

起業から今までの最大の壁を教えてください。

経営者として社員の気持ちに寄り添えず、何人かの離職者を出してしまった時期です。私の器がまだまだ小さく、人と向き合うことができていなかったのだと感じます。

 

私が人として成長し、向き合うことができるようになるにつれて仲間が増えてきました。そして、社内の雰囲気も良くなり、社員を大切にする会社を作っていきたいと改めて思いました。

 

また、若くして起業したため、経験が浅く対等に話をしてもらえなかった時期もありました。軌道に乗せるためにとにかく数をこなすことに力を注ぎました。苦戦することは多かったもののチャレンジを続けることが大切だと自信の経験から学びました。

人としての器を大きくし、会社の成長に必要な選択をしていく

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

事業や社員との関わりから得られるやりがいや楽しみが、モチベーションの源泉です。

 

私は事業を追求することへの欲が強いと思います。また、常に自分を律して生きています。朝も早く起きて出社しています。

 

事業以外では、アイスホッケーを現役で続けており、現在は国体選手として選ばれています。30歳くらいまでは真剣に向き合おうと思っています。

 

アイスホッケーの仲間たちにもスポーツに加えて勉強や仕事に一生懸命な人が多く、刺激をもらっています。

今後やりたいことや展望をお聞かせください。

今後はVCによるファイナンスも検討していきたいと考えています。

 

最近、偉大な経営者とお会いする機会がありました。「君たちの事業は失敗しないと思うが、君はまだ若いのだから、もっと高みを目指して挑戦しなさい」とアドバイスをもらいました。

 

出会いを通じて視野がだんだん広くなってきています。これまでメンターがおらずなかなか着手できなかったことにも、今後は挑戦していきたいと思っています。

 

また、自分の人間としての器ももっと大きくしていきたいです。会社は経営者の器以上に大きくなれないものだと、日々実感しています。人間性を豊かにしていけるように今後も人との出会いを大切にしながら学び続けます。

まずは、行動。起業後も、自分を律して成長を。

起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします。

まずは、行動に移してみると良いのではないかと思います。

 

もちろん、起業が大変なことは事実です。もう1回同じことをやれるのかと問われたら、やりたくない、と答えてしまいます。

 

しかし、始めてみたら意外となんとかなるものですし、人として大きく成長できる機会に恵まれます。

 

やりたいことが明確になっていても、いなくてもぜひ行動してみてください。覚悟を持って自分を律することのできる人は、その後も成長していけると考えています。

弊社で働きたいと考えている方へ、職場環境について詳しくお聞かせください。

起業に興味のある方や、事業設計に興味のある方にとって魅力を感じてもらえる職場だと考えています。

 

我々は企業に対して事業設計をして売り上げをあげるところまで伴走します。そのためには深い事業理解が必要です。データ分析技術や組織構築、根本的なマーケティング知識サポートも欠かせません。このように弊社では、会社員でありながら企業とほぼ同じような体験ができます。

 

また、成果報酬型で結果を出すほど年収は上がり実際に年収が2倍になっている社員もいます。

 

日々、都心部の大企業から地方の中小企業の社長とまでさまざまな方と一緒にお仕事ができることも、とても良い経験になると考えています。

 

我々はビジョンとして「消費革命でもう一度、日本を経済大国に」、ミッションとして「本当に欲しいものを取捨選択できる世界を実現する」を掲げています。日本の良いものを国内や海外に向けてもっと発信し購入してもらえるよう事業を展開していきます。

 

大切にしている3つのvalueとは?

 

1つ目はプロフェッショナルであることです。仕事にプライドを持ち、仕事だけでなく人間性や身だしなみや挨拶一つとっても全て一流を目指します。

 

2つ目はチャレンジです。仕事は失敗から学ぶと考えているため、この仕事は無理だと思ったとしても、一回はやってみることが大切という意識です。

 

3つ目はミックスアップ、みんなで高め合うことです。自分の成長が周りを引っ張っていくという意識を持つことです。

 

毎週このテーマについて一人ずつ発表し、投票して、一番投票数が多かった人に私がスターバックスをプレゼントするというイベントを行っています。

 

弊社は、社員に加えてインターン生も採用しています。成長意欲があり弊社の考えに共感してくれる方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お話しができたら嬉しいです。

 

【問い合わせ】

https://www.tailorapp.jp/contact/

本日は貴重なお話をありがとうございました!

起業家データ:松村夏海 氏

(株)Tailor App代表取締役社長。1997年生まれのZ世代経営者。法政大学(在学中にフォントボン大学に留学)卒。祖父、父と違う事業ではあるものの経営者だったため、自然と経営の道を志していたこともあり、大学の単位を2年生でほぼすべて取り終わり、業務委託先のベンチャーPR会社の紹介でライブコマースシステム会社に入社。ライブコマースのノウハウをひと通り学び、同社が2019年にIT一部上場企業にバイアウトされるタイミングで、2020年に(株)Tailor App設立。

企業情報

 

法人名

株式会社Tailor App

HP

https://www.tailorapp.jp/

設立

2020年7月

事業内容

ライブコマース×SNSPR×インフルエンサーを駆使した

withコロナ以降の新しい時代の顧客体験を生むデジタルマーケティング

1)ライブコマース

・ライブコンサル

・演者教育/研修

・自社開発の分析ツール

2)SNSPR

・使用媒体(instagram/twitter/youtube/tiktok)

・インフルエンサーキャスティング

・SNS運用

3)その他顧客体験

・ARフィルター作成

・デジタル店舗作成

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