OTSUNAGI株式会社 代表取締役 茂木 優弥
ウェビナーの企画や運用代行、コンサルティングなど、ウェビナーの可能性を引き出すプロとして活躍するOTSUNAGI株式会社の代表の茂木氏。ウェビナーの活用によってより良いご縁をおつなぎし、企業の成長に貢献する事業を展開しています。今回は、そんな茂木氏より、事業内容や事業を始めた経緯、これまでの最大の壁などを詳しくお伺いしました。
ウェビナーを通じた商品販売や会社PR等に関わるサポート
事業の内容をお聞かせください
事業は大きく分けて4つあります。1つ目がウェビナーの企画代行、2つ目がウェビナーの立ち上げ伴走支援です。
そして、最近展開しているのが、3つ目の録画ウェビナーの制作です。同じ動画を流すことに意味があるのかと、疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、商品が売れている企業様の中には、録画ウェビナーを効果的に使っている企業が多いという分析結果が出ています。
最後の4つ目の事業は、共催ウェビナーに関わるものです。
ウェビナーをしたくても、共催先を探すことが大変で、壁として立ちはだかります。そのため、我々が企業同士のマッチングを行なっています。
弊社では、Facebook上で共催先を繋ぐためのコミュニティーをつくっています。このコミュニティーには、現在約270名、230社が参加してくださっています。ウェビナーを経験したことがあり、運営や考え方が素晴らしい方たちが集まっており、日々活動されています。
事業を始めた経緯をお伺いできますか?
前職の経験から、ウェビナーが好きで得意であったため、現在の事業に取り組んでいます。
前職は、東京で会社員をやっていました。マーケティングオートメーションの販売や運営代行の部署に所属し、ウェビナーに関わる業務を担当していました。
もともと、飲み会や打ち上げなどの幹事をよく引き受けていて、人と人を繋げることを面白いと感じていました。このような私の性格と仕事の相性が良く、順調に売り上げを伸ばすことができました。また、他の企業と共催すると社外のつながりが増えていくことに、面白さや楽しさを感じていました。
しかし、幹事でやっていたことをオンライン上で実践していたら、確かに上手くいったものの、その理由を言語化できていませんでした。そこで、上手くいっている理由を分解して、困っている方へお伝えすれば、お役に立てるのではないかと考え、起業を決意しました。
また、私は学生時代野球部であり、ともに笑って、泣けるような仲間と一緒に仕事をしていきたい、という思いも起業を後押ししました。企業理念に共感し、目標に向かってともに立ち向かってくれているメンバーや関係者の方々には、本当に感謝しています。
人を深く理解しつつ、経験に基づく直感も頼りにする
仕事におけるこだわりを教えてください。
人と人をおつなぎする際には、双方の相性が良いという確信を100%持っている状態で遂行することです。社名も、ご縁を繋ぐことにちなんで、「OTSUNAGI株式会社」にしています。
双方が合うかどうかを見極めるためには、その方をなるべく理解するように努めることです。ただ、何かノウハウがあるわけではなく、フィーリングに頼っている部分が多いです。しかし、直感を信じることで、ご縁をスムーズにお繋ぎできることは多いと感じます。
過去に遡ると、学生の頃から、恋のキューピットになったり、気がついたら自分を起点として友達と友達が親しくなっていたりすることが頻繁にありました。しかも、私との関係をも超えるくらい仲良くなってくれることが、とても嬉しいと感じました。
つながりを作ることが好きだということは、大学3〜4年生のときに自覚し、もしいずれ起業することになれば、名前は「おつなぎ」という今の社名にしようと決めていました。
ちなみに、起業は、母からの「大きくなったら、家を買ってほしい」という一言がきっかけで、なんとなく頭の中にありました。ただ、起業にしっかり向き合い始めたのは、実際には大学生になってからでした。
起業から今までの最大の壁を教えてください
仕事を人に任せるということです。
日々、ありがたいことに忙しさが増してきています。そこで、2023年12月中旬頃から、これまで自分でしていた仕事を依頼することを始めました。とても信頼している方々にお任せしているということも相まって想像以上に上手く回っているため、仕組み化していきたいと考えています。
ただ、これまでマネジメントの経験が少ないため、一定のクオリティを担保しながら人に任せる仕組みを確立させることに壁を感じています。マネジメントや仕組み化が得意な方がいれば力を貸していただきたいです。
また、ウェビナーは、どうしても「つまらない」と思われがちです。そこの固定概念を超えて、期待を超えていくことも壁(ミッション)です。
特に、共催ウェビナーは、企画案がいくら面白くても、登壇者に魅力がなければ満足度や商談設定率が下がってしまいます。自社の企画をつくることはもちろんですが、編集して演出を加えて、とにかく飽きずに見続けられるものをつくる、という努力も欠かせません。ちなみに、売り上げを伸ばしている企業を分析すると、録画ウェビナーを活用している割合が約8割と高いことが分かりました。
このように、成功事例からウェビナーのより良い活用方法を分析し解明し続けることが、日々向き合っている壁です。
追求しがいがあり、強みを活かせる仕事が生きがいに
進み続けるモチベーションは何でしょうか?
大きく分けて2つあります。
1つ目は、ウェビナー自体が、とても追求しがいのある対象であることです。例えば、画角を変えたり、編集を加えたりなど、視聴維持率を高める施策はいくらでもあります。
しかも、多くの企業が、ウェビナーにお金をかけたがらないため、撮影環境や、企画などにこだわると、飛び抜けられます。追及し、エンタメ性を持たせながら楽しく見続け、売上に繋げられるものを創りたいという思いがモチベーションになっています。
また、ウェビナーは、お客様のお顔が見えず、反応が得られない状態で発信する難しさがあるかと思います。だからこそ、そこをどう攻略していくかを考えていくところに、とてもやりがいを感じます。
2つ目は「自分が得意な事で人の役に立ちたい」という自分の信念が、モチベーションの源泉です。私個人でいうと、住環境(福岡)や生活、食事、人間関係などについて、本当に幸せだと実感しています。
しかし、その幸せに甘んじるのではなく、自分の好きな事を存分に活かして、役立つ幅を広げたいと感じています。
必ずしも、全員が自分の好きな事、強みを活かして人の役に立たなければならない、とは思いません。ただ、自分がそのような生き方をしたいと考えています。
今後やりたいことや展望をお聞かせください
ウェビナーの業界で、圧倒的なNo.1になることです。ウェビナーといえばOTSUNAGI株式会社、そして茂木、となるくらいにまで成長したいです。
No.1とは、規模でも売上でも良いと考えています。私自身がウェビナーの魅力や課題と日々向き合い、その成果を世の中へ還元していき、関わってくださる方々のお役に立ち続けていく先に、ゴールがあると思っています。
また、別事業として、社内タレントを育成していきたいと考えています。知識があり、熱量も高く、話しができる人を育てていきたいです。
もちろん、AIにお願いする、という方法があるかと思います。しかし、我々は人間である以上、人の背景や歴史に惹かれるところがあると考えているため、社内タレントは需要があると考えています。
ちなみに、ウェビナー以外の事業展開は考えていません。チャレンジしたことはありますが、私はウェビナーを突き詰めることにやりがいを感じるという結論に辿り着きました。今は、ウェビナーに関して追求したいことがたくさんあるため、そこに注力してやりきりたいと考えています。
まずは、100人の人に会ってみると決めたところからスタート
起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします
とにかく、「人と会う」ことをやめないでいただきたいです。これは、私の経験を踏まえた上でお伝えしたいことです。
やはり、人と会う回数が多いほど、知識量が増えます。もちろん、いただいた知識をもとに、調べたり勉強したりして、影で努力することは欠かせません。自主学習も含めて、学びのきっかけをつくれるため、より人生の選択肢を増やせると考えています。
私は、就活の時に、実際に100人の方にお会いしようと決め、それを達成しました。会う理由を深く考えずに実行し続けると、想像以上に面白いお話が聞けたり、理想の人と出会えたりします。
人と会う、ということは一見ハードルが高いことのように感じるかもしれません。しかし、自分の世界を広げることにつながっていくので、ぜひ楽しんで、たくさん吸収して欲しいと思います。
問い合わせ先:https://www.otsunagi.co/contact
本日は貴重なお話をありがとうございました!
起業家データ:茂木 優弥 氏
MA(マーケティング・オートメーション)の開発/運用代行をする会社にて、営業・マーケティングを担当。その後、イベントマーケティングの責任者として、半年で1.5倍の売上を牽引。累計10,000名以上の集客、300回以上の企画/登壇を経験。2021年12月には完全審査制の「ウェビナー共催企業をお繋ぎするコミュニティ」を立ち上げ、たった1ヶ月で100人突破。翌年、ウェビナー専門のコンサルティング/企画代行を行うOTSUNAGI株式会社を創業
企業情報
法人名 |
OTSUNAGI株式会社 |
HP |
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設立 |
2022年4月15日 |
事業内容 |
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