株式会社BiT&Company 代表取締役 宮本 駿

ITと業務コンサルティングサービスを中心に、企業の課題改善を提供している株式会社BiT&Company。慶應義塾大学法学部を卒業後は大手コンサルタント会社での経験を経て2023年に起業した代表取締役の宮本駿氏に、起業したきっかけや仕事をする上で心がけていること、今後の目標などをお聞きしました。

 

コンサルタントが生き生きと働ける会社を目指す

事業の内容をお聞かせください

ITと業務コンサルタントの2つが当社のメイン事業になります。

 

ITコンサルタントでは基幹システムの導入やリプレイス、社内のWebシステム、最近では生成AIの導入や活用などの支援も行っています。業務コンサルタントでは既存業務の可視化や標準化、効率化のための業務改善の支援を行っています。取引先は年商500億円以上の会社を中心に、20社ほどになります。

 

今は特に生成AIの活用コンサルタントに注力していて、生成AIを活用して、企業と一緒に新規サービスの開発をしたり業務の効率化を図ったりするなど、生成AIで有名な研究室出身の方や企業と組んで大手企業の支援も手掛けています。

 

大手コンサルタント企業にはない、御社の強みを教えてください

コストや規模といった観点から、大手企業に比べて動きやすいところです。

 

大手コンサルティングファームではメンバーによって役割分担が決まっていることが多いのですが、我々は全員がIT/業務に関わる課題解決を一人称で推進できるため効率的に話を進めることができます。

 

また、外部にコンサルタントを依頼するほどコストを掛けられないが、課題を持つ企業に対して、最小規模でのサービスを提供し、目的・目標が明確になった後も一気通貫で伴走することで、ロングテールでのご提案が可能です。

 

業務の効率化や新システム導入のアドバイスなど、部分的な支援にも柔軟かつスピーディーに対応しています。

 

事業を始めた経緯をお伺いできますか?

僕自身が社会人1年目からコンサルタント業界で働いていて、もっと生き生きと働く人を増やしたいと思ったのが、起業を決意したきっかけのひとつです。

 

ハードワークな業界ということもあって、ドロップアウトする同僚がいたり、辛そうに働いている人を見てきました。転職もしてみましたが、あまり状況は変わらず、もっとたくさんの人が生き甲斐を持って働ける場所を創りたいとおもい、自分の会社を創りました。

 

もうひとつは、クライアントにとって嬉しいコンサルティング会社を創りたいと思ったことです。

 

コンサルファームの単価はどんどん上がっているのが現状です。しかしそれは付加価値が増えたからではなく、会社の成長のために未経験のメンバーを大量採用して、その人材育成にかかるコストを上乗せしているというケースもあります。

 

もちろん企業の成長のためには仕方がないことかもしれませんが、本来クライアントには関係のない金額だと我々は考えています。コンサルタントがもっと生き甲斐を持って働ける場所をつくり、そしてクライアントにとっても嬉しい会社をつくりたい、この二軸から事業をスタートしました。

 

仕事をおもしろくする環境でさらなる成長を

仕事において一番こだわっていることを教えてください

一番心がけていることは、密にコミュニケーションを取り、クライアントが本当にやりたいものに寄り添うことです。

 

品質や顧客満足度にもこだわっていて、最初の単価は少し安めに設定しています。そして我々のサービスに満足いただけたら正規の値段にさせていただくという成果報酬のスタイルにしています。基本的には全プロジェクトに役員クラスのメンバーが関わっていて、案件マネジメントもしているので品質面では満足いただけるようにしています。

 

また定期的にクライアントにアンケートを実施し、単価に対する満足度や希望をダイレクトに伺う機会を設けています。クライアントとの信頼関係にこだわったり、ここまで寄り添っている企業は少ないのではないかと自負しています。

 

起業から今までの最大の壁を教えてください

2023年設立の新しい企業ゆえに、なかなか営業が取れない時期が大きな壁でした。

 

まずは実績をつくるしかないと思い、ご縁をいただいた一つひとつの仕事を丁寧にこなしていきました。シニアの営業顧問の方とも協業しながら、少しずつ拡大していったことが今につながっていると思います。

 

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

「仕事をおもしろくしたい」という想いです。

 

大手企業では会社の看板が先に出てしまいがちですが、当社では自分でクライアントとの関係性を築いて仕事をつくっていくため、「〇〇さんだからお願いしたい」と個人への指名をいただくことも多々あります。それはとても大きなモチベーションになります。

 

また業界全体の課題としてコンサルタントが飽和状態となっていて、「自分で営業したい」「マネージャーをやりたい」といった成長意欲の高いコンサルタントが減っているように感じています。

 

当社では「やりたい」と手を挙げてくれたメンバーには、どんどん権限を与えてチャレンジしてもらっています。だから、やりがいを感じてもっと仕事がおもしろくなるんだと思います。

 

今後、新たにやりたいことや展望をお聞かせください

起業のきっかけでもありますが、この業界で働く人をもっと幸せにしたいという想いがあります。コンサルタントのみなさまが、「仕事が生き甲斐」と言ってくれるような会社にしたいです。

 

そのために、まずは従業員100人の壁を突破したいと考えています。そしてゆくゆくは500人まで増やし、業界に認知してもらえる規模へ拡大したいと思っています。

 

また、シニアコンサルタントやシニアアソシエイトと呼ばれる役職の人材を、さらに採用したいです。将来的には現在のコンサルタント業から事業を展開し、顧問業や社外取締役を派遣するような業態へ成長させたいと考えています。そうすることで、40代後半以降も様々な仕事・人に関わるチャンスが生まれ、仕事が面白いと感じ続けられるのでは、と考えています。

 

実力に見合う対価を用意して、成長できる環境がある

どんな人材を現在募集していますか

主体的に動けるだけではなく、新しい働き方や職業観を一緒に広めていけるような人と一緒に働きたいと思っています。

 

基本的に当社のメンバーはコンサルタントとして、いわゆるデリバリーを1人でできる人材がそろっているため、仕事を通して築いた人脈からご縁をいただき、経験を活かして自分で仕事を獲得することができます。売上を伸ばすことができれば自分の収入に還元され、やればやるほど収入アップを目指せる仕組みになっており、非常にやりがいがある環境です。

 

20代や30代のうちはいろいろな人と出会い、経験を積んで知見を広め、いろいろなビジネスに関わっていくことが、その後のキャリアに大きなプラスになります。実力に見合った対価を提示いたしますので、成長を求めている方は是非こちらからご応募ください。

→ https://bit-company.jp/recruit/

 

人とのつながりが自分自身の財産に

これから起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします

起業はやったもん勝ちだと思っているので、やりたいと思ったらやった方がいいと思います。僕の経験からのアドバイスとしては、起業前にいろいろな人とのご縁を築いておくことをおすすめします。

 

例えば一度名刺交換した人と「ご飯に行きましょう」という約束を口約束で終わらせず自分から連絡したり、社内外で自分と近しいマインドを持っている人と仲良くなっておくことはとても大事だと起業した後に気づきました。直接仕事につながらなくても相談相手になってもらったり、仕事で悩んだ時にヒントをもらえたり、そんな人を増やしておくことは貴重な財産になるからです。

 

極端な話ですが、世界の70億人がみんな友達だったら何でもできると思います。それほど、人とのつながりは大切です。

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

起業家データ:宮本駿

慶應義塾大学法学部を卒業後、ベイカレントコンサルティングや、KPMG FASを経て、BiT&Companyを創業。

 

企業情報

法人名

株式会社BiT&Company

HP

https://bit-company.jp/

設立

2023年4月3日

事業内容

IT×業務コンサルティングサービスを中心に、DD/PMI、M&A仲介、マーケティング、リサーチ、営業支援、アプリケーション開発等のサービスを提供。

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