オーガニックサイエンス株式会社 代表取締役 鎌田 貴俊

「マグネシウムの素晴らしさを社会に根付かせる」ことを大きな目標に掲げるオーガニックサイエンス株式会社。国内生産リポソーム化マグネシウムサプリメント「マグリポ」や経皮吸収マグネシウムバーム「マグバーム」を展開しています。今回は同社の代表取締役を務める鎌田氏に事業内容や今後の展望などを伺いました。マグネシウム製品が気になる方、健康的なカラダづくりに興味のある方もぜひ最後までご覧ください。

 

 マグネシウムの研究・製品開発

事業の内容をお聞かせください

当社では、マグネシウムの研究やマグネシウム製品の開発・販売をしています。マグネシウムは体内で多くの反応に関わっており、不足すると糖尿病・高血圧・筋肉痙攣・不眠・鬱・PMSなど多くの症状に繋がることがわかっています。

 

肉体的にも精神的にも非常に重要なミネラルですが、カルシウムの影に隠れてその重要性が認識されていません。マグネシウムを充足させることで多くの方のQOLが上がると考えており、「マグネシウムの素晴らしさを社会に根付かせる」ことが活動するうえでの大きな目標です。

 

具体的な取り組みとして、180以上の医療機関・クリニックと提携し、弊社のマグネシウム製品がどのような形で役立てるか臨床をとっています。また、徳島大学と提携しマグネシウムの研究を進め、エビデンスを蓄積しています。

 

最近では京都大学との提携も決まり、今後ウェルビーイングにマグネシウムが果たす役割を研究していく予定です。

さらに、ラグビー日本代表や女子バスケットボール日本代表、女子レスリング日本代表、女子ソフトボール日本代表などのトップアスリート・チームなどにも弊社のマグネシウム製品を使用していただけるようになりました。

 

アスリート・お客様・患者様などからのフィードバックをもとに、常に製品の改善・開発を繰り返しています。これらの開発・改善を積み重ねた結果、次のような製品をローンチ出来ました。

 

1つ目は、「マグバーム」です。マグネシウム製品は口からはもちろん、肌からも吸収することが可能です。経皮吸収タイプの「マグバーム」は、筋肉痛にも有効です。100%天然由来かつ子どもが食べても大丈夫な製品といった安全性にこだわりました。

 

2つ目は、「マグリポ」です。全身のマグネシウム値を高めていくには経皮吸収タイプだと不十分です。そこで専門的な知識を持つ先生方に相談して、サプリメントタイプの「マグリポ」を開発しました。

 

マグネシウムは子育てや家事でストレスが溜まりやすいママに限らず、忙しいビジネスマンにも、ぜひ使用していただければと思います。

 

事業を始めた経緯をお伺いできますか?

オーガニックサイエンス株式会社は5社目ですが、4社目の会社を立ち上げたときに、体調不良に陥ったことが研究・開発の始まりです。

 

当時私は不眠症になり、全身の筋肉が痙攣を起こして鬱のような状態になっていました。そんな時、私のパートナーの姉が海外のさまざまなマグネシウム製品を取り寄せてくれたことでとても助けられました。彼女はオーストラリア人で、欧米だと多くのドクターがマグネシウムを処方しており、広く普及しているそうです。

 

このことがきっかけでマグネシウムの研究をするようになり、体内でどのような反応にどのような栄養素が必要かを明らかにする分子栄養学に出会ったのです。そこで海外でさまざまな症状をマグネシウムが改善する研究結果を目の当たりにし、非常に興奮しました。その後クリームタイプのマグネシウム製品の開発を進めていき、1年ぐらいで完成に至っています。

 

 マグネシウムの重要性を社会に根付かせる」・「すべてのスタッフに成長する機会を与え続ける」

仕事におけるこだわりを教えてください。

1つはビジネスとしての軸ですが、「マグネシウムの重要性を社会に根付かせること」です。健康意識の高い女性は栄養の重要性を認識されている方が多いですが、それでも現在の日本社会ではマグネシウム不足がほとんど認知されていません。そもそもマグネシウムが体に良いことを知らずに、有害な金属のように勘違いしている方もいらっしゃいます。

 

もう1つは組織としての軸ですが、「すべてのスタッフに成長する機会を与え続けること」です。私は今回が5社目の起業になりますが、以前の会社では業績が伸びているときに怠けてしまい、業績が落ちたときにリカバーすることができなかった苦い経験があります。

 

リカバーできないだけではなく、スタッフのモチベーションも下げてしまうことになりチームがバラバラになってしまいました。こうした経験から、成長しているときにどれだけ新しいビジネスの種をみつけてトライアンドエラーを繰り返せるかがとても重要だと考えています。

 

当社は国籍・性別・年齢などに捉われずさまざまな方が100%リモートで仕事に取り組んでいます。だからこそ、会社の方向性を理解してくれたうえで自分を律しながらどんどんチャレンジしてくれるスタッフの存在が欠かせません。

 

それぞれのスタッフが最大限に成長できるよう常に機会を創りだし、チームを成長させ続けることがブレない軸です。

 

起業から今までの最大の壁を教えてください

起業から経験した最大の壁は、事業失敗とその結果生じた鬱の経験でした。

 

私は2017年に4社目の会社を起業し、新たなビジネスに取り組みました。出身地である広島県三原市に外国人を誘致し、住んでもらう地方創生に関わったり、化粧品ブランドを立ち上げてベトナムに輸出したりする仕事をしましたが、全て上手くいきませんでした。

 

3年間収入はゼロ、それだけでなく毎月数十万円〜数百万円が貯金からなくなっていき借金が増えていきました。この状況に加えて家庭では双子が生まれて4人の小さな子供が口を開けて待っている状況でした。

 

結局ベトナムでの事業は失敗に終わり、将来の方向性が見えない中で恐怖感にさいなまれたことを覚えています。1週間近く眠れない状態が続き、体の筋肉が痙攣するほどの精神的苦痛を経験しました。

 

そのときにマグネシウムに出会って改善したことが、オーガニックサイエンスの始まりです。私にとっては大きな失敗でしたが、この経験がなければオーガニックサイエンスは生まれませんでしたし、自分の得意なことを追求する大切さを痛感しました。

 

 自己成長・チームの成長・カラダの健康

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

私の起業から現在に至るまでの進み続けるモチベーションは、自己成長、チームの成長、そしてカラダの健康です。まず、失敗や挫折を経験することで得られる学びや新たな機会に感謝しています。自分が健康である以上、死ぬまでワクワク働きチャレンジしていきたいです。

 

また、私のように歳を重ねてくると経験から無理だと諦めてしまうことが少なくありません。そのため、経験があまりない若い方たちからチャレンジ精神やエネルギーをもらうことも、モチベーションにつながっていると感じています。

 

さらに、ウェルビーイングのもとドクターなどにも製品やサービスの説明をしていますが、自分も健康でいなければいけないことを考えると面白いです。歳を重ねてくると今までと違う感覚が得られるので、それもまたモチベーションにつながっています。

 

今後やりたいことや展望をお聞かせください 

1つはOS(オーガニックサイエンス)=マグネシウムであることを広めていきたいと考えています。マグネシウムを摂取することでQOLも向上します。

 

もう1つは、どれくらい自分自身が成長できるかというところがミッションです。マグネシウムの重要性を社会に根付かせ、多くの方々のウェルビーイングに貢献していきます。

 

 自分を成長させたい方は、ぜひチャレンジしてほし

起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします

私自身、若い方々に教えてもらっている部分があるのでアドバイスを言える立場ではありません。現在もまだまだ山あり谷ありで過ごしています。

 

起業にはリスクや失敗がつきものですが、大きな失敗や痛みを経験するとその分だけドーパミンが上がることも科学的にわかっています。長期的に自分を成長させたい方は、タイミングさえあえばぜひ起業にチャレンジしてもらいたいです。

 

大小さまざまな失敗がありますが、必ず全てが自分自身の成長に繋がると確信しています。私自身も周りの方から多くの刺激をいただいていますし、少しでも周りに刺激を与える存在でありたいと思います。

 

まだまだ波瀾万丈中ですので偉そうなことは言えませんが、自分自身を奮い立たせるメッセージでもあります。

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

起業家データ:鎌田貴俊 氏

 

企業情報

法人名

オーガニックサイエンス株式会社

HP

https://organicscience.jp/

設立

2021年9月

事業内容

マグネシウムを用いたヘルスケア製品の販売

沿革

2017年12月 マグバーム開発スタート

2020年5月 マグバーム発売

2022年1月 マグバーム・ラベンダー発売

2022年2月 マグバームMED(医療機関専用)発売

2023年1月 マグリポ発売

2023年2月 マグバーム・オレンジ発売

 

送る 送る

関連記事