株式会社DIK&Company 代表 中田元樹

DI/DXコンサルティングやExcel、PowerPoint、ChatGPTなどの研修事業を手掛ける株式会社DIK&Company。 

 

代表を務める中田元樹氏は大学卒業後、教育業界からコンサルタントに転身したという異色の経歴の持ち主です。日本IBM、NTTデータ経営研究所で業務改革コンサルティングを経験し、独立しました。起業したきっかけや仕事をする上で心がけていること、今後の展望などお話を伺いました。

 

実戦スキルが身につく“Camp式”プログラムを実施

事業の内容をお聞かせください

当社は主に企業向けの研修事業やDX化のコンサルタントを行っており、Excel、PowerPoint、ChatGPTといったツールを最高レベルで使いこなすことによって、データやAIの活用を高めていただいています。

 

ExcelCampでは、まずはアプリケーションフレンドリーといって、まるで自分の体の一部のようにExcelが使えるようになる基本操作を習得していただきます。その後にデータの設計力、そして分析力を学んでいただく構成になっています。

 

このCampを受講すると1日平均約21分の業務短縮が可能になり、通年で見れば大幅な生産性の向上につながります。

 

PowerPointCampもExcelCampと同様に、まずは基本操作を覚えた後に、メッセージを正しく伝えるための設計の練習や誰の目にも美しい資料のつくり方などを学んでいただきます。コンサルタントに従事する人がつくるような見やすくキレイな資料をつくれるようになるのが、このCampのコンセプトです。

 

BotCampではChatGPTを使って基本的なプロンプトの練習からスタートし、自分の分身というべき”bot”をつくっていきます。AIを使いこなして自分の分身にたくさん動いてもらうことでパワーを10倍、20倍にしていただけるプログラムになっています。

 

最初から難しい関数やショートカットキーといった知識を詰め込むのではなく、誰でもできる簡単なことをひたすら繰り返し練習して、より実戦的なスキルを高めていく方法が当社の強みでもあります。座学だけではなく、研修時間の半数以上は手を動かしてもらうことですぐに成果を実感できるためお客様からの満足度も高いです。

実際に受講された方の感想はどんなものでしたか?

「人生が変わりました」と言われることが多いですね。

 

以前と比べて作業時間が短縮されて業務がスピーディにできるようになったり、以前はつくれなかった簡易的なシステムを自分でつくれるようになったりして、「残業がなくなりました」「職場ではヒーロー扱いされています」といった声をいただくこともあります。明確に自分の武器をつくることができているのかなと思います。

 

他社でもExcel研修をされているところはあると思いますが、弊社が「Camp」という言い方をしているのは当社の強みでもある「手を動かす」ことに重点をおいているからです。PCツール研修において、インストラクターの指導のもとトレーニングを繰り返してスキルを身につけるという方法をおこなっているところは多くないかと思います。

事業を始めた経緯を教えてください。

会社員時代に今のサービスの原型となるようなExcelの研修事業を副業でしていました。その研修が多くの反響をいただくようになったこともあり、起業に至りました。

 

コンサルタントも素晴らしい仕事で、自分が携わった施策が広く会社に行き渡るというやりがいや喜びもあります。しかし、もっとたくさんの人に喜んでもらえる生き方をしたいという想いからこちらの道を選びました。

 

もともと教育業界に携わっていたというバックボーンも大きいと思います。私たちが提供できるのはデータ教育で、データという強力な武器を持ってリーダーシップの取れる人材の育成を目指しています。そういうリーダーが一人でもいれば会社は大きく変わると信じてこの事業を始めました。

 

優秀な人材育成をし、海外展開を目指す

仕事において一番こだわっていることを教えてください。

人の改革と、リーダーの育成に真摯に向き合うことです。

 

教育事業なので、利益を追求するばかりではうまくいかなくなります。しかし事業である以上、営利を追求しなければならないため、高い志を持つことが何よりも大切です。

 

これはインターン生の育成にも当てはまります。現在、社員と同じ仕事を任せており、当社の実戦教育を経て社会人顔負けの実力を持って、社会に出て活躍してほしいと思っています。

 

社内外問わず優秀なリーダーを育てるために、周りを優秀なメンバーで揃えることは最も意識しているところかもしれません。

起業から今までの最大の壁を教えてください

私はまだまだ事業家としての経験も少なく、事業継続が危ぶまれたり、存在の根底を揺るがすような大きな壁や挫折といったものは経験していませんが、サービスの認知を得るまでかなり時間はかかりました。

 

広く認知してもらうために、ホームページの内容は充実させています。特にExcelが得意な社員が監修したExcelの使い方に関する記事はたくさんアップしていて反響も大きく、月間PVは60万ほどあります。

 

Excelの使い方は非常に検索されやすく、記事をきっかけに知っていただいたお客様が数多くいらっしゃいます。

仕事のモチベーションは何でしょうか?

強いて言えば、「世界一の実戦教育機関」を目指していることがモチベーションになっています。

 

私は運命に導かれるように、流れに身を任せてやってきた感じなので、あえてモチベーションを意識したことはありません。もちろん人間だから落ち込むこともありますが、それで仕事を辞めたいと思ったことは一度もないです。

 

どんな仕事もそうですが、どんなお仕事でも、世界一を目指してやるのが一番おもしろいと思っています。

 

今後、新たにやりたいことや展望をお聞かせください。

今後は生成AI教育にさらに力を入れていきたいです。

 

生成AIはすでに人類のマストツールになっています。きちんと使える人と使えない人では、想像ができないほどの大きな差がつくと思います。

 

さまざまなAI教育が出てきていますが、導入教育を依頼するなら当社と言われるような、業界ナンバーワン企業を目指したいと思っています。

 

また、ExcelやAIといったスキルは全世界共通のものです。Excelに関して言えば使用人口ポテンシャルは10億人ほどと思われ、英語を使う人と同じくらいの母体があります。ChatGPTなどの生成AIツールも、今後爆発的に使用人口が増えていくでしょう。

 

そのため、海外展開も見据えて準備をしているところです。

 

しっかりした基盤の上にできた起業

これから起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします

私は「起業するぞ!」と強い想いを持って起業したわけではありませんが、まずは副業から始め、ある程度収益化が見えてきた結果、「自然な流れで」独立をしました。いきなり大冒険というわけではなく、基盤をしっかりつくるのが私の性格に合っていたのだと思います。起業家の方に何か良いアドバイスができるかはわかりませんが、スモールビジネスを始められるなら、ある程度収益の基盤を作ることに一番最初に取り組むべきだと思います。

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

起業家データ:中田元樹氏

早稲田大学教育学部卒業後、教育業界に勤務した後にコンサルタントへ転身。データ分析を強みとしさまざまなプロジェクトで活躍し、株式会社DIK&Companyを創業。

 

企業情報

法人名

株式会社DIK&Company

HP

https://excelcamp.jp/

設立

2018年8月15日

事業内容

  • DI/DXコンサルティング、開発運用
  • 研修事業(Excel、PowerPoint)
  • メディア運営

 

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