【#328】大企業も注目、GenAiの「ブレンド開発」!これからの新規事業を変える次世代サービス「GenAi Studio」|代表取締役CEO 三浦 一起(株式会社GenAi)
株式会社GenAi 代表取締役CEO 三浦 一起
株式会社GenAiは、「GenAi Studio」において、生成AIと独自プログラムによる「ブレンド開発」を提唱し、従来の工数を大幅に削減しながらも、高品質なシステム構築やアプリ開発を実現する新時代のサービスを提供しています。「GenAi Studio」の今後の挑戦や、企業の展望について、同社の代表取締役CEO、三浦一起氏に詳しくお話を伺いました。
「GenAi Studio」で切り開くブレンド開発と、業界リードへの挑戦
現在力を入れている事業について教えてください
「GenAi Studio(ジェナイスタジオ)」というサービスに注力しています。これは、システム構築とコンサルティングを掛け合わせたようなもので、生成AIを使った新規事業支援のサービスです。
現在、日本では、アプリ作成やシステムの構築を行う際、「開発に長い期間を要し、費用もかなり高額になってしまう」というイメージが定着していると思うのですが、生成AIを活用すれば、約3日ほどでアプリを制作することが可能です。この立ち上げの部分を「GenAi Studio」にて行っております。
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GenAi Studioの詳細は、以下よりご確認いただけます。
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現在、新規事業の立ち上げにはITや生成AIを切り離すことはできない時代になっていると言えます。弊社はより早い段階において、生成AIと新規事業の掛け合わせに着目して参りました。自社サービスである「GenAi Studio」も、まさしく生成AIを活用したものとなります。
これまで、システムやアプリ開発には多くの時間を要していましたが、生成AIを活用すれば、大幅な工数の圧縮が可能になります。直近の事例では、他社様で1年半ほどかかると言われたシステムを、弊社は「GenAi Studio」を使用し、5か月弱でシステムを構築しました。このスピード感こそが弊社の大きな特長であり、他社との差別化であると考えます。
そして、「ブレンド開発」という手法も、弊社が独自に提唱している開発手法であり差別化できる点です。
“開発”とは元来、ゼロからプログラミングを行うものでした。それが進化し、SaaSやパッケージ開発などを活用することで、多くの企業が求める“ある一定水準”の段階までを作り上げられる時代となりました。しかし、そこにはデメリットもあり、“企業仕様、カスタマイズ”といった部分には、対応することができませんでした。
そこで、カスタマイズに効果を発揮することを可能にしたものが、弊社の「ブレンド開発」です。
弊社が提供したいのは、画一的なサービスではありません。「企業の求めるニーズすべてにお応えすること」であり、クライアント毎のカスタマイズを大切な部分と位置付けています。
カスタマイズという部分には、プログラムにて丁寧に対応し、それに加え、生成AIも効果的に活用し開発時間の削減も実現いたします。これこそが、弊社独自の開発手法である「ブレンド開発」であり、迅速かつ効率的な新しいシステムとして自信を持ってご案内しています。
もちろん完成度につきましても、ゼロから完成までのすべてをプログラムで作成したシステムと比較をしても、一切遜色のないシステムとなっております。
この一年におけるビジョンや目標の進捗をお聞かせください
今期は、上場されているような大企業(本田技研工業株式会社様、日本テレビ放送網株式会社様)から、新規事業支援のご依頼をいただく機会が多くございました。
もちろん、中小企業や公益財団法人からも変わらずご依頼をいただいており、業種・業界・会社の規模を問わず、幅広い支援を実行した一年となり、全体を通して達成度や満足度は、かなり高いものとなったと思います。
昨年8月頃を振り返りますと、大企業とのお取引きはエージェント系企業を挟んでおこなったもので、その内容も新規事業支援ではなく、既存事業のサポートやコンサルティングといった関わりでした。
しかし今年は、直接且つ新規事業支援でのお声掛けであり、弊社が求めるスタイルに身を置けていると感じます。
弊社は「社員の大切にしている事柄を、会社としても大切に扱っていきたい」という考えを持っています。その考えに沿って、昨年末話し合いを行い、話し合いで出された個人の思いの中から、会社として公に大事にしていこうと決めたものを抽出し、その頭文字をつなげた「COSOFT」を会社のバリューとして掲げることにしました。
また、私自身のミッションは「チーム全員で勝つ」です。これは、以前からの私のこだわりです。というのも、個人プレーである場合、一人ひとりの長所は活かすことはできるのですが、短所については補うことができません。結果、短所は補われないまま世に出されることになってしまい、最大値の成果とは言えず、限界が生じてしまうと感じています。
一方で、チームで取り組めば、長所はチーム全員のそれぞれの良さを掛け合わすことができ、短所についても補い合うことが可能になります。すると、最終的な価値が、個人で動くよりも大きく高められることになるわけです。チームみんなで楽しく働きたいという思いもあり、働く上での根幹としてこのミッションを掲げることと致しました。
「GenAi Studio」に思いを込めた、組織拡大と進化の一年
以前の取材時と比較し、現在の拡大状況についてお聞かせください
前回取材頂いた時は、役員3名、社員0、インターン生が複数名という状況でした。しかし今は、役員・社員合わせて9名、インターン生も10名近くおり、1月に2名の入社を控えています。組織として、着実に拡大できていると感じています。
ただ、人手はまだ足りていない状況です。人手不足故に受注できない案件もあり、ニーズに応えていくためにも、今後も人員を増やしていきたいと考えています。採用につきましては、媒体とリファラルをうまく活用しながら行っていく予定です。
起業から、現在のGenAi になるまでの経緯をお願いします
前回の取材時には、コンサルティング事業やコーヒー事業など、複数の事業を行っているという大変さがありました。
今期は「GenAi Studio」1本に絞っており、「リソースをどう配分するのか、どのような目標を掲げ、未来図を描き、事業に対してどう時間を使っていくのか」というように、“決定”していく部分に多くの時間を割きました。どう舵を切っていくかが、一番大変だったように感じています。
「新規事業支援と言えばGenAi」を目指し、切り開く未来
社内の新たな取り組みについて教えてください
人数が増えましたが、しっかり一人一人と向き合う時間を大切にしています。中でも、重視しているのは1on1ミーティングで、私自身が社員と向き合い、その内容を月次でフィードバックしています。また、他の役員と社員間においても積極的にミーティングを行い、お互いが言いたいことを言い合える関係性作りを大切にしています。
そして、人数が増えたことで、働き方に関する多様性も許容できる環境となり、就業規則を大きく変更いたしました。例えば就業時間ですが、以前は10:00~19:00であったものを、現在はコアタイムを設けたフレックスタイム制とし、朝早くから夕方まで仕事をする方や、午後から夜までの方がいるように、さまざまなスタイルでの勤務が行われるようになりました。
ご自身の生活スタイルに合わせた働き方や、生産性が一番高まる時間での働き方など、柔軟に許容できる企業となりました。
この一年の大きな成長点はどこですか
ブレンド開発の確立が、一番の成長だと感じています。
単なるコンサルティング事業ではなく、「GenAi でなければならない」「GenAi にしかできない」という方向へ進むことができたことが、非常に大きな変化だと感じています。
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GenAiの事業内容など詳細は、以下よりご確認いただけます。
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今後の挑戦について教えてください
ありがたいことに新規事業支援に関して、大企業含め多くの企業からお声掛け頂けるようになりました。しかし、「新規事業支援と言えばGenAi」と言われるほどの認知には及んでおらず、まだまだがんばっていかなければならないフェーズだと感じています。
最終目標としては、「新規事業の立ち上げや、新しいアプリの作成は、皆様の認識よりも簡単である」と言うことを広く知っていただくことと、気軽に取り組んでいただける環境を整えることです。
そこから、「新規事業立ち上げなら、まずはGenAi に相談しよう」「GenAiなら、安く、早く、システムやアプリが手に入る」というところまで認知を広げていけるよう、チャレンジして参ります。
そのためにできることとして、いただいている案件において確実な信頼を得ることを大切にしており、「GenAi に頼んで良かった」と思っていただける品質となるよう、時間と熱意を注いでいるところです。
また、弊社がまったく知られていない分野におきましては、展示会や自社メディアを活用するなど、認知拡大のための努力を重ねていきたいと思っています。
人を巻き込むからこそ加速する、企業の成長
起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします
会社の規模が大きくなり、できることも増えたことで大きく成長できたすばらしい一年でした。これは一人では成しえないことで、仲間に感謝しています。組織だからこそ取り組めた部分も大いにあったと感じています。
私は、「人に頼る」ことは大切なことだと思っています。それにより、自分の力量を大きく見積もることがなくなりますし、他の誰かと一緒に物事を進めていくことで、より多くの人を巻き込み、加速することができるのだと思うからです。
他の起業家様に向けてのメッセージとしては、おこがましいかもしれませんが、「自分ができることは意外と少ない」こと、そして「人に頼ることで思ってもみなかった成長ができる」という2点を、お届けしたいです。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
起業家データ:三浦 一起 氏
上智大学卒業後、新卒でFuture株式会社に入社。ITコンサルタントとして基幹システム刷新等の大規模プロジェクトの推進を経験。その後、ベンチャーのコンサルティングファームに移籍し、プロジェクトでのデリバリーから案件獲得、顧客開拓まで幅広く活躍し、IPOの実現に寄与。ベンチャー企業における小回りの効いた立ち回りから、大企業における大型案件のリーディングまで、業界・規模を問わず幅広い経験を有する。
企業情報
法人名 |
株式会社GenAi |
HP |
|
設立 |
2021年8月3日 |
事業内容 |
ITコンサルティング支援・アプリケーション開発・ベンチャー機能強化サービス・WEBメディア運営 |
沿革 |
2021年8月株式会社GenAiを設立 |
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