【#382】売上継続に直結するマーケティングを。不動産に特化したSNS運用のプロフェッショナル集団|代表取締役 北岡 雄大(株式会社VIGONOVA)

株式会社VIGONOVA 代表取締役 北岡 雄大 氏
株式会社VIGONOVAは、不動産・住宅分野に特化したSNSマーケティング支援を提供する企業です。YouTubeやTikTokを活用し、クライアントの売上・採用目標から逆算した戦略設計から実際の運営まで一貫して伴走しています。不動産業界において長期的視点でブランディングを確立し、継続的な売上につながるYouTubeマーケティングを実現しており、導入企業では3ヶ月で売上が2,000万円増加するなど、確かな実績を誇ります。代表取締役の北岡 雄大氏に、事業内容や今後の展望なども含めて詳しくお聞きしました。
YouTubeやTikTokを活用した、長期的視点で成果を生み出すSNSマーケティング
事業の内容をお聞かせください
YouTubeやTikTokを主に活用したSNSマーケティング支援を軸に、事業を展開しています。特にYouTubeは不動産・住宅分野に特化しています。
多くのSNS運用会社が企画から分析までの一通りのサポートを提供していますが、私たちの特徴は、クライアントの売上目標や採用目標という具体的な数値から逆算し、その目標達成に向けた戦略設計から実際の運営、そしてSNSで集めた見込み客を商談まで持っていくための施策提案まで伴走する点です。
YouTubeやTikTokを入口として、その後のLINE運用やLP制作、広告展開まで幅広くご相談いただくこともあります。中にはサービスの運営自体をサポートしてほしいというクライアントもいらっしゃいます。そのような方々には単なる集客支援だけでなく、売上を出し、売上を継続するところまでサポートをしています。
不動産分野に特化している理由は、エンドユーザーが一般消費者であること、単価が高い商品を扱っていること、そしてサービスの提供側と顧客側の情報格差がある点で、YouTubeマーケティングと相性が良いためです。
また、エンドユーザーの方々は情報収集や比較検討の際にYouTubeを活用することが多いため、こうした特性を持つ不動産業界では、YouTube集客が効果的だと考えています。
一方で、SNSマーケティングには即効性がないという特徴があります。リスティング広告などの他の広告媒体であれば、開始から1週間程度で結果が出始めることもありますが、SNSの場合は成果が出るまでに時間がかかります。
そのため、長期的な運用視点でブランディングも含めてしっかりと確立していくことが重要になります。半年運用して、1〜2件の成約ができれば投資回収できるような高単価のビジネスと相性が良いのです。
不動産に特化したきっかけは、ある不動産投資家との出会いでした。SNS運用をサポートする中で、私自身も不動産に詳しくなり、この業界の課題と私たちのソリューションがマッチしていると気づいたのです。現在、不動産分野でSNSマーケティングを手がける会社は数社ありますが、実績ベースで見れば私たちの強みが十分に発揮できていると思います。
具体的な成果を教えていただけますか?
私たちの集客施策を導入した企業では、3か月の売上が0から4,000万円に増加しました。また、支援期間2年で当社の集客から2億円以上の売上が上がったりと大幅な売上アップに対して、私たちの年間支援費用は1,000万円弱なため、投資回収の面でも十分な成果が出ています。
さらにこの効果が3年間続いているため、長期的な視点からもお客様に確実に価値を提供できていると考えています。
他にも、ある中堅企業ではSランクと呼ばれる金融資産が2000万円以上の、最も求めている顧客層を我々のみで年間約50人以上集客することに成功しています。「御社のおかげで経営が好転した」というお声をいただくのは本当に嬉しいです。このような成果や感謝の言葉で頑張れる部分は大きいと感じています。
事業を始めた経緯をお伺いできますか?
元々大学生時代にFXトレードに興味を持ち、バックテストに明け暮れていました。勝率の良いロジックは組めたものの、トレードのタイミングが1日にわずか2回程度しかなく、待ち時間を有効活用できる在宅ワークとして動画編集を始めました。
その後、YouTubeで見つけた起業家のオンラインサロンで編集者として採用され、成果を出したことから業務委託契約を結び、現在の事業基盤を構築することができました。編集スキルは教材を使って独学で学びながら、実際に案件を通して実践的にスキルを身につけていきました。
顧客満足度を重視した緻密なサポート
仕事におけるこだわりを教えてください。
いい映像が作れる、視聴回数が伸びることも大事ですが、それ以上に顧客満足度が重要だと考えています。
そのために、対面でのコミュニケーションを大切にし、お客様の業界やサービスを深く理解するよう努めています。例えば、お客様の商品のエンドユーザーに直接インタビューすることで、実際にどのような人が購入し、なぜ競合ではなくその商品を選んだのかという情報をリアルに把握し、そこから企画を考えることもあります。
また、さまざまな競合がいる中で成果を出すために、明確なKPIやKGIを設定しています。売上増加率、月間再生数、チャンネル登録者数など、わかりやすい数字で成果を測定し、お客様の事業目標達成に貢献できているかを常に確認しています。
私たちはSNS運用を通じて、お客様の全体的な集客戦略の一部を担っていると考えています。そのため、他の集客方法とのシナジーも考慮しながら、お客様が気づいていない不満や「こうできたら嬉しい」というニーズを先回りして提案・相談することを心がけています。
起業から今までの最大の壁を教えてください
東大出身・元ゴールドマンサックス勤務という、超エリートクライアントのYouTubeチャンネル運用を担当したことです。
当時、私はまだ大学4年生で法人も立ち上げていない状態でしたが、この方の案件を月額80万円で受注することになりました。私に依頼する前はすでに業界で名の通った会社が担当していたものの成果が出なかったため、私に話が来たという状況です。
3〜4ヶ月で登録者数を2,700人から2万7,000人ほどまで伸ばすことはできましたが、その間に金額に見合った価値を本当に提供できているのかという不安は常にありました。
さらに、毎週の打ち合わせでは、私が1週間かけて考えた企画提案に対して、クライアントは即座に5歩先の視点から意見をくださるため、いつも「また考えてきます」としか言えなくなってしまう状況が半年ほど続きました。
この方との仕事を通じて、論理的思考力や運用能力が大きく向上したため、本当に感謝していますし、とても楽しかったです。ただ、当時は精神的にしんどい部分がありました。今でも引き続きご支援をさせていただいております。
トップを目指し計画的に進み続ける
進み続けるモチベーションは何でしょうか?
進み続ける理由は「責任」と「自分自身の成長欲が強いこと」ですが、結局は楽しいからだと思います。
自分自身を振り返る時間を取った際に、成長することが好きだと気づきました。成長できれば、今の事業でなくても良かったのかもしれません。ですが、ご縁があって今日の体制になり、目指せるところまで挑戦し続けたいと思っています。
当社のサービスは質が高く、お客様の継続率も良好です。今は業界でも尖ったポジションも取れていると思います。あとはお客様をどう増やし、増えたお客様に対し良いサービスをどう継続的に提供していくかという課題に取り組んでいます。
これらに対する施策はすでに動いており、解決の糸口も見えています。この課題さえクリアできれば、VIGONOVAは大きく伸びると考えています。
今後やりたいことや展望をお聞かせください
やるからにはトップを取りたいと考えています。今のフェーズでは1兆円規模はまだ全く見えていませんが、VIGONOVAを100億・1,000億の企業に成長させ、走り抜きたいと考えています。
事業展開については、当社の強みである不動産領域の支援に力を入れていくと共に、映像を使った人材・サービスのデリバリーをより細分化していく戦略を立てています。地域、業界、顧客層とセグメントを切ることで、さまざまなアプローチの可能性が作れるのです。
この業界は差別化を図るのが難しい、参入障壁が低いと言われていますが、僕はその点をチャンスだと考えています。
多くの業界で、SNSを導入したい企業様は多いと考えます。
不動産特化で成果を出せたように、業界の課題とSNSの持つソリューションがマッチする業界を我々はスピード感を持って、探していき横展開していきます。
さらに、海外展開、特にインバウンドにも注力していきたいと思っています。今後、訪日外国人の渡航者がより増えていくため、そこに対してのビジネスや仕掛けを展開していきたいです。
1人では到達できない世界に挑戦する
起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします
「起業は楽しいからやってみたら良いと思う」と伝えたいです。
大変なことや、しんどいことはもちろんありますが、起業してない人生を想像しても、やはり起業してよかったと思っています。僕も起業する当時は起業するかしないか大変迷っていましたが、当時恐れていた悩みは、まだ体験していません。
ですので、恐怖で起業するかを迷っているのであれば、楽しいし一回してみたらいいのではと思います。
ただ一点、今までの経験から言えるのは、「結局は人だ」ということです。サービスや戦略が大切だと言われますが、サービスを作るのも、使うのも、提供されるのも、すべて人です。だからこそ、経営において人を大事にすることは非常に重要だと思います。これは、起業1年目の私自身に言ってあげたいことでもあります。
当時の私は、ChatGPTのような機械的な指示を出し、心のこもっていないコミュニケーションをしていました。そのため「人間の心を知らない」「人間になってくれ」と今のボードメンバーから指摘されていました。
今ではようやく「人間になれた」と感じています。そして、人とのコミュニケーション、相手への思いやり、感謝の気持ちが絶対に大切だと気づくことができました。
採用を強化されているそうですね。どのような人材が理想でしょうか?
「個人では到達できない場所を、チームで目指したい・目指せる人材」です。
実際、当社で働いてくれているメンバーは、独立した方が稼げる方々が多いです。しかし私たちは、1人では到達できない領域や、扱う企業数の拡大、組織としての成長など、より大きな目標があります。
理想は何にもない状況で0から1を創り出す、というカオスを楽しめる人が理想です。正直なところ、今のボードメンバーには彼らのスキルに見合った十分な報酬を提供できていないかもしれません。ただ、彼らも1人ではいけないところを組織で到達することを目指してくれています。そんな彼らには日々感謝していますし、会社の成長に伴い必ず還元していきたいです。
また「楽しさ」を重視する姿勢も大切にしています。「この人生で、中途半端に過ごすよりも挑戦する方が面白いのではないか」と考えられる人に来ていただきたいです。
当社のオフィス環境からもその文化が見て取れると思います。仕事に没頭できるよう、あえて駅から少し離れた場所を選んだのも特徴です。みんな本当に仕事が好きで、起きてずっと仕事をしているような感覚です。とは言え、彼女とのデートがある日などは17時や18時には帰っていて、私生活も充実させながら楽しんで仕事をしているメンバーばかりです。
結局のところ、与えられた仕事を淡々と遂行するのではなく、その目的と意図を理解した上で「こうした方が良いのでは」とクリエイティブにできる人がベストだと考えています。私たちの野望に共感し、共に挑戦できる方をお待ちしています。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
起業家データ:北岡 雄大氏
1999年生まれ。小学校1年生から高校3年生までサッカーに明け暮れる生活。高校時代はプロを目指し下宿するも挫折。大学3年生の時に動画編集に出会い、時給300円でスタートしたが、編集業務が性に合わず、一度挫折。大学4年生の時に、とある起業家のオンラインサロンに入会し、そこで運営者の数万人いるアカウントの制作支援から、人生が好転。上記記載のアカウントから毎月300万円の売上を立てることに成功。そこから、法人11社の運営ディレクションを担当。2022年に株式会社KITAOKAを設立。2025年に株式会社VIGONOVAに社名変更。
企業情報
法人名 |
株式会社VIGONOVA |
HP |
|
設立 |
2022年6月10日 |
事業内容 |
|
関連記事