
アドネス株式会社 代表取締役社長 三上功太
「全人類をWell-beingなGiverにする」をミッションに掲げ、AIを活用した次世代型教育システムを提供するのがアドネス株式会社です。その主力事業「スキルプラス」は、受講者の85%が収益化に成功。「結果につながる」プログラムだと注目を集めています。スキルプラスがなぜ成功につながるのか? その秘密や同社の設立経緯を代表取締役の三上功太さんに伺いました。
月500万円稼ぐ人も!スキル取得から収益化までをサポート
事業の内容をお聞かせください
当社は教育事業を展開しており、大きく分けて2つのサービスを提供しています。ひとつはオンライン教育プログラム「スキルプラス」、もうひとつは企業向けマネジメントシステム「Vision To Do」です。
「スキルプラス」は、ビジネス基礎やAI、SNS、動画制作など、社会で求められる実践的スキルを習得し、自ら価値を生み出し提供できる人間になるための教育サービスです。
特徴は、受講者一人ひとりの目標に合わせてロードマップを作成し、講師やAIが伴走しながら実行を支援する点にあります。なかなか続かない学習でもアクションを細かく砕き、積み重ねることで継続が可能となり、確実な成長へとつなげることができます。
段階を踏んで実行しているのでつまずきにくいですし、進捗が止まった際には、電話やZoomでの相談、グループコンサルティングなどを通じて講師がサポートを行ったり、AIがフォローをします。
「スキルプラス」は属人化せずに、優れた講師のコンサルをマンツーマンで受けるようなハイレベルの講座をシステムの力で実現し、そのサポートをチューターが行います。誰もが高い質の教育を受けられることがこのサービスの強みです。
2つ目の「VisionToDo」は、AIを活用した企業向けのマネジメントプラットフォームです。
単なるタスク管理にとどまらず、経営ビジョンや個人の目標を設定し、そこから日々の行動計画(ToDo)を出力していき、その流れをAIと一緒に進めていくオペレーティングシステムです。
AIはいわば脳みそです。ただ、この脳みそは、我々がまず言葉で話しかけなくてはいけません。
「VisionToDo」はまさに、「やりたいことややるべきこと」というビジョンを具体的な行動に変換、つまりTo Doにすることで、自然と数値目標の達成へと繋げていくものです。
事業を始めた経緯をお伺いできますか?
将来の可能性を探る中で、さまざまな方と出会い対話を重ねるうちに、ビジネスに興味を持つようになり、18歳頃から事業に取り組み始めました。
20歳前後にはSNSマーケティングに注力するようになり、試行錯誤を重ねた結果SNSを活用して売上を生み出す仕組みを確立し、多くの方から教えてほしいという声をいただくようになったのです。
実際にノウハウを提供すると高い満足の声を頂戴し、教えることに価値があるということに気づいたため、教育に特化したスクールを立ち上げました。
想定以上の反響があり、強いニーズに支えられて会社は拡大しましたが、その過程で教えることに伴うジレンマも明確になりました。こうした課題に向き合い、解決策を模索する中で、現在の事業モデルへと進化してまいりました。

一人ひとりが価値を発揮できる人間に
仕事におけるこだわりを教えてください。
私のこだわりは、相手を喜ばせることです。相手から何を得られるかではなく、自分が何を与えられるかを基準に人との関わり方を選びます。
提供できる価値があると判断できれば関わる意味があり、反対に自分に利益があっても相手に何も与えられないのであれば、関係を築こうとは思いません。
社会は本質的に価値の交換で成り立っていると考えます。与えるものを持たずに求めるばかりでは、長期的な成功は望めません。
この姿勢は事業運営においても変わりません。多くの人に「役に立つ人」になってほしいと考えています。一人ひとりが自身の価値を発揮できるよう、私たちはできる限りの支援を尽くします。
奪う・得るではなく、「与える」ことを基盤に人と関わる社会をつくりたいと考えています。より多くの人を強くし、誰もが自分の力で価値を生み出せるようにすることが、弊社の事業の根幹にあります。
起業から今までの最大の壁を教えてください
大きな壁は、目指す方向を見失った時期でした。
20〜21歳の頃にSNSマーケティングで成果を得て、最小の稼働で大きな収益が生まれる仕組みを確立しました。しかし、数値がどれほど積み上がっても満足や意味は比例しないことに気づき、目的意識が揺らぎました。
「何のために取り組むのか」を見失った瞬間が、私にとって最も困難な局面だったと振り返ります。

全人類を「ギバー」にしたい
進み続けるモチベーションは何でしょうか?
世界を良くしたいという思いが、僕のモチベーションです。
互いに与え合うことで、この社会は豊かになります。しかし、すぐに人は奪い合おうとしてしまいます。そういう様子を見ていると腹も立ちますし、悲しくもなります。
この世界は決して正しい方向に進んでいるとは言えません。そうした世界に対する違和感を取り除きたい。誰もが幸せになれる道や、豊かになれる道は必ず存在しますし、私にはその道筋が見えています。
その実現のために、日々努力を続けています。
今後やりたいことや展望をお聞かせください
目指すところは一貫して世界を良くし、与えることができる人だけが存在する世界を実現することです。人には善い面と悪い面の両方があり、ある人にとっての善が、別の人にとっては悪になることもあります。善悪は表裏一体です。
だからこそ、悪の部分を他者に向けず、常に善の部分を人に向け続けられる強さを持つ人だけが存在する世界を作りたいのです。
そうすれば、日々の生活の中で感じる嫌な出来事は大幅に減らせるでしょう。私はよく全人類をギバーにしたいと口にするのですが、それはこうした思いが根底にあるからです。

「価値の創造」を研究するのが起業家
起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします
自分のためだけの起業ほど、うまくいかないものはありません。自分のためと考える時点で、その考えは浅いと言わざるを得ず、正直、起業には向いていません。
起業するなら、ぜひ誰かのために価値を生み出すことを意識してください。
社会は結局、人と人の助け合いです。誰かが作った価値に対してお金を支払い、私たちはそれを得ています。お金を稼ぐということはつまり、価値を作ることです。
起業の本質は、効率的に価値を生み出すことにあります。
誰も作れない素晴らしいものを、誰にも負けない効率で作れるようになれば、自然と道が開けます。起業家の華やかな面だけに憧れて起業してもうまくいきません。
大事なのは、どうやって世界を喜ばせるかということや、どのように価値を作るかであり、それを研究するのが起業家です。それを理解したうえで、起業したいと思うのであればきっと成功できると思います。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
起業家データ:三上功太氏
東京大学入学後、在学中にSNSで起業。SNSマーケの本質を解明すると、半年で売上1億円達成。2021年にはKADOKAWAから著書「月に1億円稼ぐ現役・東大生社長の勉強法」を出版
企業情報
|
法人名 |
アドネス株式会社 |
|
HP |
|
|
設立 |
2021年7月26日 |
|
事業内容 |
|
関連記事
RANKING 注目記事ランキング
- 【#063】すべての人に目標達成の喜びを伝えたい|代表取締役 李 佑記(イ・ウギ)(株式会社Humans)起業家インタビューインタビュー

- 【#122】栄養の専門家にスポットライトを当てる|代表取締役 福澤 龍人(株式会社Nwith)起業家インタビューインタビュー

- 【#368】"Made in Japan"に新価値を。伝統工芸×デジタルで切り拓く世界市場|代表取締役CEO 五十嵐 勇(物語運輸株式会社)起業家インタビューインタビュー

- 【#164】 健康革命の異端児集団FiTが作り出すヘルステックの未来|代表取締役 加藤 恵多/COO取締役 小林 幸平(株式会社FiT)起業家インタビューインタビュー

- 【#197】人財を大切に、介護業界で1兆円規模の企業を創る|代表取締役 山下 和洋 (株式会社ヤマシタ)起業家インタビューインタビュー
