【#515】AI×ローコードで新規事業・変革を“バクソク”化!地方中小企業でも成果を出す最先端手法|代表取締役 CEO 平 雄飛(株式会社Biz Freak)

株式会社Biz Freak 代表取締役 CEO 平 雄飛
株式会社Biz Freakは、世の中に「技術」で価値を生み出す新規事業に特化したIT企業です。新しいテクノロジーを積極的に活用し、アジャイル開発を再定義することで新規事業の立ち上げを“爆速化”しています。最小資源から日本のソフトウェア開発を変革し、日本で最高の事業創造組織を築き、世界へその価値を届けることを目指しています。今回は、代表取締役 CEOの平 雄飛氏に、事業内容や今後の展望について詳しくお聞きしました。
AIでソフトウェアと人間の距離を近づけ、滑らかに事業創造や変革が進む環境をつくる
事業の内容をお聞かせください
「誰もが今、熱狂する世界をつくる」という理念を掲げ、AI・ローコードを活用した『バクソク開発』と、AI人材育成・企業変革を支援する『AX研究所』という2つの柱で事業を展開しています。
バクソク開発は、通常の3〜5倍のスピードで新規事業を立ち上げるというものです。生成AIでコーディングし、その成果物をローコードツールに組み込むことで、スピーディーに開発することが可能です。
新規事業の立ち上げには、多くの仮説検証が必要ですが、バクソクを活用することで迅速かつ効率的に対応することが可能です。保守や追加開発にも柔軟に対応でき、企業のPDCAサイクルに即した事業推進を実現します。さらに、システム導入にとどまらず、組織変革の実行まで伴走できる点も大きな強みです。
AX研究所は、生成AIの知識習得にとどまらず、企業が実際にAIを活用して組織変革を推進するための支援を行っています。AI人材の育成だけでなく、その人材が力を発揮できる環境づくりを同時に進めることを重視しています。
知識を伝えるだけではなく、組織変革のフレームワークに基づいて具体的な行動計画を設計し、AI人材が活躍できる土壌を整備する点が特徴です。
世の中には多くの生成AIセミナーがありますが、BtoC向けの内容では企業変革に十分ではありません。さらに、多くの企業がエンジニアを抱えていても、ソフトウェア開発は「重い・遅い・わかりにくい」という課題を抱えています。そのため、ビジネスの視点からAIを活用し、企業変革を進めることは依然として難しい状況にあります。私たちは『バクソク』と『AX研究所』の2つの事業を通じて、この旧態依然とした状況を打破していきたいです。
また、日本企業にはシステム開発を外注する文化が根強く、アジャイル開発の導入に苦戦するケースが多く見られます。私たちはチームワーク文化の醸成をはじめ、開発スタイルそのものの転換を支援することで、持続的な変革を実現します。
事業を始めた経緯をお伺いできますか?
元々、大手企業に5年ほど在籍していました。当時は、一人で新規事業を考えては進めていくといったことをしていたのですが、この時、プロジェクト立ち上げにおけるソフトウェア開発の難しさを実感しました。
その中で、この課題を解決したいという思いから現在の事業を立ち上げました。新規事業への取り組みをよりスムーズにし、ソフトウェアと人間の距離を縮めることで、事業創造や変革が円滑に進む環境を作ることが目標です。
会社員時代には、働きながらビジネススクールに通い、テクノロジーへのキャッチアップが必須であることを学び、AIや生成AIの重要性に気付かされました。その後、大学で人工知能学の修士課程を学び直し、そこで得たAIの可能性と限界の知見を、現在の事業運営に活かしています。
“エンジニア”と“クライアント”全員がワンチーム
仕事におけるこだわりを教えてください。
当社はクライアントとの協働を「ワンチーム」として進めることを重視しています。多くの企業ではエンジニアがクライアントと直接関わらないケースが一般的ですが、当社ではエンジニア自身が積極的に対話し、共に開発を進めるスタイルを採用しています。
また、「エンジニアは開発のみに専念する職人である」という固定観念にとらわれていません。開発はあくまで手段であり、目的は事業の創出や変革にあります。そのため、開発者も事業全体を深く理解し、クライアントと一体となって価値を生み出すことを大切にしています。
起業から今までの最大の壁を教えてください
大きな壁は特にありませんでしたが、最初に直面した課題は「クライアントにワンチーム文化を理解していただくこと」でした。
私たちは柔軟な開発スタイルを取っていますが、従来型のソフトウェア開発に慣れた企業にとっては新しい取り組みであり、そのギャップを埋めるのに時間を要しました。それでも徐々に理解が広がり、リファラルによる紹介も増えてきたことは大きな成果だと感じています。
また、最初に受注した案件では、まだ社内にエンジニアがいなかったため、私自身が開発からデリバリーまでを担当しました。当時は大変でしたが、その経験が現在の事業運営に活きています。
目標へ立ち向かえる努力と、プロセスが大切
進み続けるモチベーションは何でしょうか?
私は挑戦を楽しむタイプで、目の前の課題を着実にクリアしながら、最終目標に到達する過程で得られる達成感や成長を重視しています。
例えるなら筋トレのようなもので、100キロを持ち上げられたら次は110キロに挑戦するように、目標に向かう努力とそのプロセスを大切にしています。
地方の中小企業へ我々のバリューが届き始めている
今後やりたいことや展望をお聞かせください
AIを活用して変革を実現できる企業を、さらに多く創出していきたいと考えています。これまでは主に大企業の新規事業に対し、ソフトウェア開発を通じて事業拡大や黒字化を支援してきました。今後は、地方の中小企業の経営者の方々にも価値を提供し、日本全体の変革につなげていくことを目標としています。
また、現在本社がある仙台では、インキュベーション施設の建設を進めており、経営者や学生を巻き込みながら共に事業を創り上げていく取り組みも展開予定です。ここも確実に軌道に乗せ、日本全体への波及効果を目指しています。
アイディアは後回し!まずは起業することが大事
起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします
アイデアの詳細は後回しにしても、まずは法人登記を行うことが最優先だと考えています。事業内容は変化していくものであり、仮説検証の回数を重ねるほど、新規事業の成功に近づきます。そのため、まず行動を起こし、多くのチャレンジを経験することをおすすめします。
野球に例えると、バッターボックスに早く立てば立つほど、その分多くバットを振れるのが起業です。3振してもアウトにならないなら、なるべく早くバッターボックスに立って、ホームランが出るまでバットを何回でも振り続ければ良い。
そのために、まずはバッターボックスに立つこと。ホームランを打つためのアイディアは、バットを振りながら考えた方が良いだろう、と思います。
御社に興味のある企業や人材へ向けて一言お願いします
AIは日々進化している分野であり、事業成長や新規事業の立ち上げに活用する企業が増えています。しかし、どのように進めればよいか分からない企業も少なくありません。当社では、通常1年かかるプロセスを約3ヶ月で進めるスピード感で、企業の成功に向けて伴走いたします。
また、共に会社を成長させるエンジニアも募集しています。当社はユニークな開発スタイルを採用し、積極的にAIを取り入れる企業です。新しいテクノロジーに興味があり、開発スキルを継続的にアップデートしたい方、自ら主体的に挑戦し、失敗を恐れず成長意欲を持つ方に最適な環境です。
私たちと一緒に、新しい事業や技術に挑戦していく仲間をお待ちしています。
▽採用情報の詳細はこちら
https://bizfreak.co.jp/recruit
本日は貴重なお話をありがとうございました!
起業家データ:代表取締役 CEO 平 雄飛氏
早稲田大学人間科学部人間情報学科卒(ラグビー蹴球部)。経営学修士(MBA:グロービス経営大学院)、人工知能科学修士(MAI:立教大学大学院)。サントリー株式会社では営業として社長賞/年間個人大賞/特別業績表彰受賞等受賞。のち、Web制作会社にてVR・AR・AIを組み込んだ新規事業を立ち上げ、PM/チーフセールスに従事、上場企業への経営統合を行う。2021年、株式会社Biz Freakを創業。仙台高等専門学校 外部講師にてアントレプレナー教育を担当。
企業情報
法人名 |
株式会社Biz Freak |
HP |
|
設立 |
2021年2月1日 |
事業内容 |
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