
株式会社コマースフォースは、「チャットフォース」や「UGCフォース」などの自社開発AI SaaSプロダクトを提供するAIネイティブ企業。AIによる問い合わせ対応から接客・比較・検討・決済までをチャットボット内で完結できるエージェンティックコマースを国内で唯一、先駆者として実現しているリーディングカンパニーです。今回は、代表取締役社長CEOである小野瀬 冬海氏に、事業を始めた経緯や今後の展望について伺いました。
私たちは、AIチャットボット「チャットフォース(Chatforce)」、AI UGCプラットフォーム「UGCフォース(UGCforce)」などのAIコマースソフトウェア(AI SaaS)事業とコンサル・BPO・広告などのAIコマースソリューション(AI SOL)事業を提供しています。
「コマースを成功に導く」をミッションに掲げ、コマースのEC化率の向上とAI化を促進するAIネイティブのエージェンティックコマース(Agentc Commerce:AC)総合支援企業です。
近年、EC業界は劇的な変化を迎えています。これまでのインターネットショッピングの常識を覆すキーワードとして、いま最も注目を集めているのが「エージェンティックコマース」です。一言で言えば、これは「AIエージェントが自律して、商品の比較・検討から最終的な決済までを一気通貫で行うコマースの形」を指します。
当社の主力サービスの1つである「チャットフォース」は、EFO決済チャットボット「ECチャットボット」、カスタマーサポートチャットボット「CSチャットボット」などを統合したオールインワンのAIチャットボットです。問い合わせ対応の自動化に加え、SNS連携、AIによる接客・比較・検討・決済までをチャットボット内で完結させる、AIエージェントです。
これらをチャットボット内で完結できるようにしたAIエージェントは国内ではチャットフォースだけで、まさに「エージェンティックコマース」を実現する当社の稼ぎ頭です。私自身が肝入りの最注力プロダクトとして、開発費などに先行投資をしていますし、私とCTOがチャットフォース事業の現場の最前線に立って力を入れています。
もう一つの主力サービスである「UGCフォース」は、レビューツール/UGCツール「UGCクリエイティブ」として2021年にサービス提供を開始し、現在はUGCフォースに名称を変更しております。レビュー・SNS投稿・スタッフ投稿・動画コマースなどの様々なUGCを生成・収集・掲載・分析・改善まで一気通貫でAIエージェントで自動化させ、自社サイトやLPのCVR改善やAIO対策を実現させるオールインワンのAI UGCプラットフォームです。
AIO(AI検索最適化)対策において、AIが一次情報として最も重視するのは第三者による口コミ・レビューなどの客観的な評価のため、自社サイトにUGCを活用することは、AIO対策において有利になります。UGCフォースはレビューの構造化データにも対応したAIO対策ツールとしても多くの企業に選ばれています。
導入企業は幅広く、化粧品、食品、アパレル、家具、家電、飲食、不動産、金融、教育、人材など様々な業種や規模の企業にご利用頂いております。
AIが進化し、世の中に浸透すればするほど、当社のAIプロダクトの需要も比例して高まっていると実感しています。

起業の原点は、大学4年生のときに祖母を交通事故で亡くしたことです。当時大手の内定をいくつかいただいてはいましたが、身近な人の死を自分ごととして受け止め、「なんとなくで人生を決めてはいけない」と向き合った結果、大きな勝負に出たいと起業を志しました。
最初はどんな事業をしたいかも分からない状態でしたが、本を読み漁る中で、多くの起業家が新卒でベンチャーに入りトップセールスとして結果を出してから独立しているという共通点に気づき、学生起業するよりも一度会社員を経験してから起業したほうが再現性が高いと判断しました。そこで、大学4年の7月に内定をすべて辞退し、退路を断つかたちでベンチャー企業探しを始めました。
そうして内定者アルバイトとして働き始めたのが、ECカートシステムを手がけるITベンチャーのテモナ株式会社です。当時の社員は9名ほどで、20代の若い先輩たちがいきいきと働いており、仕事に熱狂する先輩たちの姿を見て即決で入社し、その後上場(IPO)までの過程を中から経験することができました。
仕事をする中で、ECカートの提供のみにとどまらず、目の前のお客様のEC事業全般を支援できる会社を自分でつくりたいと思ったことが現在の事業のきっかけです。
その後、足りないマーケティング力を補うため、サイバーエージェントでメディア内の広告をマネタイズする部署でスキルを習得し、独立に至りました。

会社員時代から大切にしてきた「お客様を成功に導く」という想いが、私の譲れない軸です。目の前のお客様を成功に導くことに、徹底的にこだわっています。
そしてもう一つ、「やらないことを決める」という取捨選択を重視しています。リソースの限られるスタートアップが変化の早いAIの時代にあれもこれもと手を広げては、取り残され強みも失ってしまいます。だからこそコマースという領域に軸足を置き、それ以外は削ぎ落とし「コマースを成功に導くための事業だけをしよう」と決めています。
最大の壁は、組織を「新卒文化」から「中途文化」へ大きく切り替える意思決定でした。
もともと当社は、インフルエンサーと企業をマッチングするECキャスティング(SNSマーケティング)事業で創業し、これがヒットしました。この領域は若手や新卒が活躍しやすく、応募も新卒に偏り、自然と新卒文化の強い会社になりました。
ところが、エージェンティックコマース総合支援の構想のもと、年間100社以上との会食で伺った課題から「チャットフォース」と「UGCフォース」を開発し、これらのAI SaaSが主力化するにつれ、社内に新卒と中途の対立が生まれていったのです。
というのも、AI SaaS事業はある程度経験や専門知識を必要とする事業です。
また、AI SaaS事業は、ビジネスモデルとしても収益性が高く、少数精鋭で高収益を作ることが可能な事業でした。そのため、ビジネスモデルを変革していく中で、未経験のポテンシャル採用よりも即戦力のキャリア採用との相性が良くなっていったのです。
そこでバリューの1つでもある「即断・即決・即実行」のもと、中途を主役とする体制へ一気に転換しました。育成前提のポテンシャル採用から自走できる即戦力のジョブ型採用へ、労働集約からストックビジネスへ、大量採用から少数精鋭へ、組織もピラミッド型からホラクラシー型のフラット組織に変え、働き方も完全出社から完全在宅勤務のフルリモートワークに移行しました。
チャットボットで業務効率化や人員削減を提案する会社が、自社では新卒を大量採用していては矛盾します。私たちはミッション・ビジョン・バリュー(MVV)に忠実かつ有言実行でありたいと考えての決断でした。

会社員時代からずっと変わらず、理念の「コマースを成功に導く」ことが原動力です。自分が生み出した「チャットフォース」や「UGCフォース」が世の中に求められ、選ばれ、お客様の課題を解決して成功に導けること。きれいごと一切なしに、それこそが何よりの喜びであり、生きがいであり、承認欲求が満たされると実感します。
実際に、UGCフォースなどの導入企業であるクライアントの売上が上がったり、ブランドが有名になったり、事業の意義の大きさを改めて実感しました。当社が開発したチャットボットやUGCツールをきっかけにお客様の商品やブランドが世の中で有名になっていく過程を見られることも、この仕事の醍醐味です。
実は、起業の背景にはバスケットボールへの思いもありました。小学3年生の時から11年間もバスケ一筋でずっと打ち込み続けてきましたが、大学1年生の時に怪我をしてバスケの道を諦めました。夢も打ち込むものもなくなってしまい、人生に絶望していたところに祖母の交通事故による他界が重なったのです。
「11年もバスケ一筋で人生の大半を費やしてきたのであれば、起業くらいしないと回収できない。部活動での成功体験も失敗経験も次に活かしたい」。その挫折と本心が私を突き動かし、今ではバスケと同じように熱狂できるものを見つけられたと感じています。
とにかくエージェンティックコマースを実現することに尽きます。問い合わせ対応から比較、検討、決済までを完結できるエージェンティックコマースのAIチャットボットシステムは国内でいち早く実現させたパイオニアだとお客様からはよく言っていただけていますし、自負しています。エージェンティックコマースのリーディングカンパニーとしての使命感をもって挑戦しています。
今後もチャットフォースの中であらゆることを実現したいと思っています。
私たちは、約2〜3年の歳月を費やして決済機能を備えたチャットボットを構築してきました。ECインフラの要は決済であるため、当社のチャットフォースの停止が顧客の決済の停止に直結するというECのAIインフラとしての強い覚悟と責任を持って取り組んでいます。
私たちとともに、エージェンティックコマースを共に推進し、盛り上げていける仲間がさらに増えることを切に願っています。

目の前のことを、とにかく大事にしてほしいと思います。私自身、事業内容を最初から決めていたわけではありません。未来を見据えていたわけではなく、会社員時代、ただ目の前のお客様の課題に徹底的に向き合い、目の前の顧客の課題を解決をし続けてきた結果が、今につながっています。
これは、スティーブ・ジョブズのスピーチで有名な言葉「Connecting the dots(点と点をつなぐ)」、未来を予測して点をつなぐことはできず、後から振り返ったときに初めて今と過去の点と点がつながるという考え方にも通じます。
私がエージェンティックコマースと言い出したのもここ1-2年ぐらいのことで、それは決して未来を見据えていたわけではなく、「UGCが大事だ」「チャットボットの中で決済できたら便利だ」と目の前のことをやってきた結果が点と点としてつながっただけなのです。
だからこそ、今、目の前のことを全力で頑張ってほしいと思います。
1993年東京都生まれ、茨城県常陸大宮市出身。テモナ株式会社、株式会社サイバーエージェントを経て、2017年に株式会社コマースフォースを設立。「コマースを成功に導く」をミッションに掲げ、AIチャットボット「チャットフォース」、AI UGCプラットフォーム「UGCフォース」などのAI SaaSを開発・提供するAIネイティブのエージェンティックコマース(AC)総合支援企業を率いる。累計支援実績は500社を超える。女性活躍推進企業としてWOMAN’s VALUE AWARD 2022・2024優秀賞を受賞。
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法人名 |
株式会社コマースフォース |
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HP |
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設立 |
2017年8月2日 |
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事業内容 |
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