LITEVIEW株式会社 イ・ゴヌ 氏

世の中での認知度を高めたい場合や進めたいビジネスモデルがある場合に必要とされるプラットフォームですが、開発しようとすると大きなお金が必要になってしまいます。すべてのクリエイターがもっと気軽にプラットフォームを作れるようにしたいと立ち上がったのが、LITEVIEW株式会社です。今回はそんな同社のイ・ゴヌ 氏に、具体的な事業内容や事業を始めたきっかけ、今後の展望について伺いました。

 

多彩な機能を組み合わせて、自社開発のようなクオリティで自社プラットフォームを構築できる

さっそくですが、事業内容をお聞かせください。

弊社は、社名通りのLITEVIEW(ライトビュー)という個人クリエイター向けの事業と、法人向けによりサービスを拡充したLITEVIE for BUSINSSという事業を行っています。簡単にご説明すると、YouTubeやInstagram、Netflixのような自社型配信プラットフォームを開発できるサービスを提供しているイメージです。

 

認知度を高めたい場合や、進めたいビジネスモデルがある場合に必要なのは、自社型配信プラットフォーム=オウンドメディアだと思っています。例えば、YouTubeやInstagramのようなプラットフォームでアカウントを開設することは非常に簡単なのですが、自身のオウンドメディアを作るのは費用面や手続き面で疲弊してしまいがちです。

 

最近のオウンドメディアは、WEBサイトと配信アプリを含めてオウンドメディアとして認知されています。アプリまで含めてオウンドメディアを作るとなると、作成費用だけで数百万円、数千万円、場合によっては数億かかります。固定費用に関しても毎月数十万円くらいかかってしまうのが一般的です。そう考えると自分オリジナルのオウンドメディアを作るとなると、ハードルを高く感じられている方が多いです。

 

そこで弊社では、YouTubeやInstagramを開設するような気軽な感覚で開設・利用できる「自社型配信プラットフォーム」を提供しています。お客様が進めたいビジネスに取り組めるように、さまざまな機能を搭載できるようにしていますので、お客様の理想に合わせたオリジナルプラットフォームを開発できる点が弊社の強みです。

 

機能は、動画、ライブ配信、写真集、ブログ、⾳声配信、スケジュール予約制配信などを配信可能コンテンツとして用意しています。コミュニケーション手段に関しても、オンラインでの1on1や掲示板、チャットなどといったお客様の希望に合わせた仕様にすることが可能です。管理者機能も搭載されていますので、理想を叶えられる自社プラットフォームになっています。

 

他社サービスさんではWEBサイトを作るものが多いのですが、弊社はWEBサイト+アプリに対応できる点が特徴です。WEBサイトもアプリもノーコード制作のため、短期間での開発が可能であり、業界初の技術になっています。

 

そして、OTT環境にも対応しているので、インターネット回線を通じて、どのデバイス環境でも専用配信アプリ、WEBサイトで簡単にコンテンツ配信したりサービス提供したりすることが可能です。

 

自社型配信プラットフォームの開発・開設を検討されている方には、ぜひ弊社の「LITEVIEW」「LITEVIEW for BUSINESS」にご相談いただきたいと思っています。

 

現在の仕事を始めた経緯を教えていただけますか?

きっかけは、2年前くらいにYouTuberなどのクリエイターの「広告収入が下がっている」「新規参入者が増えて企業案件が取りにくくなっている」という事実を知ったことです。

 

YouTubeでの売上が減ってもクリエイターさんたちにはファンの方が付いているので、そのファンに向けて自分で何かしらのサービスを提供したいと考えることもあると思います。しかし、それには大きなまとまったお金が必要になります。 

 

たとえば、メンタリストのDaiGoさんは、YouTubeチャンネルを持ちながら、心理学を解説する「Dラボ」というアプリを提供されています。DaiGoさんほど活躍されている方は、プラットフォームの開発に数千万円の投資ができると思いますが、すべてのクリエイターがそのような大金を用意できるわけありません。

 

そういったクリエイターさんから「プラットフォームを作ってください」と要望があり、それが現在の事業を始めたきっかけになっています。弊社はもともとインターネット広告の代理店であるメディアレップ事業を行っていて「作ってください」という言葉がきっかけとなりました。

 

始まりは個人クリエイターの方向けでしたが、徐々に弊社に依頼してくださる法人のお客様も増えてきて、今では個人や企業問わず幅広くお付き合いさせていただいています。

 

「パートナーシップ」と「個人の考え」を大事にする

仕事におけるこだわりや譲れない軸を教えてください。

ビジネス面とマネジメント面でそれぞれこだわりがあります。

 

まずビジネスに関しては、パートナーシップを大事にしています。一口にプラットフォームといってもさまざまなニーズがあるので、どういった企業にどのようなニーズがあるのかというのはその業界の方にしかわかりません。そのため、弊社ではクライアント様とのパートナーシップを非常に重要視しています。

 

マネジメント面に関しては、トップダウンによるマネジメントを避けるようにしています。従業員それぞれに考えがありますし、自分で問題を認識して解決するために考えて行動してほしいです。

 

この体制は弊社だけでなく、ベンチャー企業であれば共通しているこだわりだと思っています。

 

起業から今までの最大の壁を教えてください。

LITEVIEW for BUSINSSのサービスを提供した当初は、まだまだ資金力がなく、従業員数も少なかったですし、実績もなかったので、そういった面で売上を上げるまでに時間がかかりました。

 

今では幸いなことにさまざまな企業様とお付き合いをさせていただいていますが、やはり何もないところからスタートするのは難しかったですね。

 

また、人材面に関しては多彩なバックグラウンドを持つ方が参加してくれていますので、弊社の自由を大事にする風土に慣れるのに苦労をかけている面もあるかと思います。

 

最初の契約が取れた理由は何だと思いますか?

特に何か策があったわけではないのですが、「現場に赴いてお客様のニーズを把握し、ご希望に沿うプラットフォームを作る」というのが良かったのだと思います。

 

また、プラットフォームを作るなかでお客様と密にコミュニケーションをとって信頼関係を築けたことも、契約を取れた1つの理由です。

 

世の中が求めているものを提供し、「レガシー」を残したい

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

進み続けるモチベーションは2つあります。

 

1つは、マーケット状況を見ていく中で「これは世の中が求めているものである」という確信が持てたことです。

 

2つ目は、私が今年で40歳になるのですが、この年になると自分のレガシーを残したいと考えるようになりまして。今やっている事業は未来へと引き継いでいけるものがあると確信しているので、その気持ちもモチベーションにつながっています。

 

ビジネスは料理と同じだと思っています。恋人に自分が作った料理を食べてもらって、それが美味しいといわれることは、やりがいにつながります。ビジネスに関しても弊社が開発したプラットフォームに対してお客様から反応があって、それに対してこちらも感謝の気持ちを持って向き合うことが大事だと考えています。

 

今後やりたいことや展望を教えてください。

現在は個人クリエイターや企業など幅広い顧客層が弊社を利用してくださっていますが、これからもお客様の幅を広げながら、サービスに関してはさらに機能拡充等をはかりご利用いただく上での利便性を増していきたいと考えています。

 

また、投資に興味を持っていただくことも多く、しっかり体力を温存して、今年来年あたりにさまざまな策を講じていくことも検討中です。

 

価値のあるものを生み出すには時間がかかる

起業しようとしている方へのメッセージをお願いします。

私が言える立場ではないのですが、起業するかしないかで悩んでいる方も多いと思います。しかし、勢いで一歩踏み出したらあとはなるようになるので、怯えないでほしいです。また、価値のあるものを生み出すには時間がかかるので、焦ることなく自分を信じて進んでいくのがいいと思います。

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

起業家データ:LEE KUNWOO(イ・ゴヌ) 氏

東京工業大学大学院修士課程修了。約9年間、Samsung Electronicsなどにて研究開発に参画後、LITEVIEW株式会社の前身Pulit株式会社を起業。開発業務以外には、海外法人(欧州、日本)で人事やマーケティング業務を経験。

 

企業情報

法人名

LITEVIEW株式会社

HP

https://corporate.liteview.jp/ja/main

設立

2015年6月

事業内容

個人クリエイターのためのコンテンツ販売プラットフォームサービス「LITEVIEW(ライトビュー)」、新規事業・DX戦略の設計の際に不可欠である自社アプリとWebサイトを手軽に実現できる法人向けソリューション「LITEVIEW for BUSINESS」の企画・開発・運営
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