【#653】同じ豊島区から世界へ。IPリアル経済圏を世界へ広げる企業が、地域密着型サッカーチームとともに歩む理由|広報マネージャー 加田木陽介 / 広報 竹﨑真由(株式会社A3)

株式会社A3 広報マネージャー 加田木陽介 / 広報 竹﨑真由
「アニメやゲーム、スポーツなどのコンテンツIPを活用し、グッズやイベント、コラボカフェなどの形でファンに届ける『IPリアルプラットフォーム事業』を展開する株式会社A3。2012年の設立以来、IPビジネスのパイオニアとして成長を続け、現在は海外進出も推し進める同社が、同じ豊島区をホームタウンとするサッカーチーム・エリース豊島FCのスポンサーとして支援を続ける理由とは。広報マネージャーの加田木陽介さんと広報の竹﨑真由さんにお話を伺いました。
IPの魅力を現実世界へ届ける「IPリアル経済圏」の開拓者
事業の内容をお聞かせください
竹﨑さん:弊社はIPリアルプラットフォーム事業を展開しています。アニメやゲーム、そしてスポーツなどのコンテンツIPが持つ魅力を、グッズやイベント、コラボカフェなどの企画を通じて、ファンの皆様が実際に手に取ったり体験できる形へと具現化するビジネスです。
企画では商社のように裏方として動き、社名があまり表には出てこないことも多いのですが、独自ブランドとしては、実店舗やECサイトを展開し、40万人が会員登録しているeeoプラットフォームや、オリジナルグッズの受託制作を請け負うMomentumBaseなどを運営しています。
加田木さん:弊社の強みは企画・製造から流通まで手掛け、、取引社数や企画数が業界でも非常に多い点です。IPの権利元様とは累計550社以上取引があり「IP」「Product」「Market」を組み合わせることで年間で1,000件以上の企画を実施しています。
設立当時はアニメやIPを活用したビジネスがまだ今ほど一般的ではなく、どちらかというと限られた世界で、同じ領域で事業を行う会社は多くなかったようです。しかし今では、国内は”推し活”という言葉や行動が広まり定着してきていますし、海外向けでは日本のアニメやゲームの人気によって輸出規模が拡大し、コンテンツビジネスは鉄鋼や半導体に匹敵する日本の基幹産業の一つと言われるまでになりました。
昨年にはアクリル製品を中心としたグッズ製造会社を子会社化したほか、中国の無錫に店舗を出店し、さらに中国に子会社を設立するなど海外展開にも積極的に取り組んでいます。
支援されているチームについても教えてください
竹﨑さん:支援させていただいているのは、同じ豊島区をホームタウンとするサッカーチーム・エリース豊島FCさんです。スポンサー契約は現在2期目となり、昨年の後半に最初の契約を結ばせていただいたのち、今年も引き続き支援を継続しています。
加田木さん:エリース豊島FCさんは創設から55年以上という非常に長い歴史を持つクラブで、Jリーグ参入を目標に掲げて活動されています。その歴史に甘えることなく、地道に泥臭くチャレンジを積み重ねている姿勢がとても印象的です。派手なパフォーマンスというよりも一つひとつを着実に積み重ねてJリーグを目指す姿勢が魅力です。
地域密着型の活動にも力を入れておられ、2024年には豊島区とホームタウン協定を締結されました。企業や行政とのコラボレーション、子どもたちへの取り組みなど社会貢献にも積極的なチームだと感じています。

「失敗ではなく通過点」―チャレンジャー精神への共感が生んだパートナーシップ
なぜそのチームを支援するのですか
竹﨑さん:弊社はeeo Store 池袋本店など、池袋に4店舗を展開しているのですが、たまたまエリース豊島FCの担当者の方がそのうちの1店舗を街中で見つけてくださり、スポンサーシップのご提案をいただいたことが支援のきっかけです。
加田木さん:実は弊社では、事業が急速にスケールし従業員数も増える中で自社のコーポレートブランドをどう強化していくかが課題となっていました。
インプレッションや費用対効果だけを求めるならWeb広告に投資する方が合理的です。そうではなく、スポーツが持つ熱狂を通じて地域とのリレーションや信頼性を高め、中長期的な「ブランド価値向上」を生み出すための投資として、地域に根ざしたエリース豊島FCさんの支援を決断しました。
決め手として大きかったのは、チームが持つ「チャレンジャー精神」への共感です。弊社A3には「失敗ではなく通過点」という文化があり、常に新しいことへ挑戦し続けるベンチャー気質を大切にしています。
同じ豊島区をホームタウンとし、「現状に満足せず、挑戦を恐れない姿勢」を持つエリース豊島FCさんのストーリーが、弊社のブランドアイデンティティと強くリンクしたことが最大の理由です。
支援するチームと取り組まれていることはありますか?
加田木さん:現在はまず、広報の領域から発信面での協力に力を入れています。スポンサーとして資金を提供するだけでなく、自社のアセットを使ってチームの魅力を世の中に届けることも重要な役割だと考えているからです。
竹﨑さん:直近では、昨年弊社のロゴを入れていただいたポロシャツが完成した際に、弊社の「note」にエリース豊島FCの唐澤選手にご登場いただき、チームの紹介記事を制作・発信いたしました。
▼記事はこちら
それまで選手の方々とは直接的な交流ができていなかったのですが、ウェアの受け渡しの際には弊社オフィスで実際にお会いすることができ、スポンサーとしての実感が持てる機会となりました。
弊社は他社様のIPを活用してサービスを展開しているため、商品そのものの紹介が難しいです。そのため、今回のスポンサー契約のような会社情報を、noteやYouTubeなどを使って内製で積極的に発信しています。
▼note
加田木さん:微力ではありますが、こうした活動がチームのファンづくりのきっかけになれたら嬉しいです。今後はSNS等を活用した情報発信での伴走を続けつつ、ゆくゆくは弊社の本業であるIP活用の企画力を活かしたサポートも模索していきたいと考えています。

地域の「ハブ」として、ともに成長する未来を描く
社内ではどのような反応がありましたか
加田木さん:実はスポンサー契約をしていることに関して社内認知度は低く、今後は認知を広める必要があると考えております。note記事の社内展開や社内報などを通じて、一体感を生み出すインターナルコミュニケーションを、これから活用していきたいです。
竹﨑さん:一方で社外的には、エリース豊島FCさんの方で定期的にスポンサー交流を開催していただいていて、そこで他のスポンサー企業さんとご挨拶して、新たな商談の機会につなげることができています。
また、「チームとしま」という豊島区の産官学連携にも参加させていただいているのですが、そうした場面でもエリース豊島FCさんをきっかけに弊社のことを知っていただく機会が増えてきました。
支援するチームと今後どうなっていきたいですか
加田木さん:Jリーグ参入という目標はもちろんですが、それに加えて、地域経済や地元企業のハブになっていただきたいと期待しています。サッカーの歴史が深いヨーロッパでは、スポンサーネットワークが単なる協賛企業ではなく、地域課題を解決するためのビジネスエコシステムとして機能している事例があるそうです。
エリース豊島FCさんを応援するという共通の熱量を持った企業同士がつながり、そこで新たなビジネスのマッチングや豊島区の街を面白くするプロジェクトが次々と生まれるといったような、エリース豊島FCさんには、そうした熱量の高いコミュニティの中心になってほしいと願っています。
竹﨑さん:弊社A3もまさに世界へ駆け上がっている段階ですので、同じ豊島区からお互いに成長していける関係でありたいですね。

ロゴ掲出の先にある、本当のパートナーシップとは
スポンサー契約を考えている方へのアドバイスを教えてください
加田木さん:今回の契約を通じて実感したスポンサー契約を効果的にするためのポイントを3つお伝えします。
一つ目は、短期的な数値だけではなく存在意義の重なりを重視することです。社会が求める企業像としてパーパスを重要視する考え方が広がってきており、企業理念とクラブのビジョンがどれだけリンクしているかが問われる時代になっています。
この点がリンクしていれば、中長期的なブランド価値の向上につながります。
二つ目は、コミュニティの伴走者になることです。スポンサーとして一方的にロゴをアピールするのではなく、クラブを共に盛り上げる伴走者として受け入れてもらうことが大切だと思います。弊社の場合は情報発信面での協力という形を選びましたが、そうした協力関係を築くことが重要だと思っています。
三つ目は、本業のアセットを掛け合わせることです。弊社もまだこれからというところですが、自社が日常的に行っている得意分野、つまり事業分野をクラブの課題解決にどう掛け合わせられるかが重要です。これが実現できれば、支援を超えて事業を共創し、本質的なプラスの価値を生み出すことができると考えています。
応援しているチームへのエールをお願いします
竹﨑さん:弊社A3もチャレンジ精神を忘れずに世界へ挑戦を続けている最中です。エリース豊島FCさんにも、チャレンジしていくという強みをこれからも大切に、地道に壁を乗り越えていっていただきたいです。
加田木さん:Jリーグという高みを目指す道のりは、決して平坦ではないと思います。しかし、その困難に立ち向かい、乗り越えようとするプロセスそのものがストーリーであり、勇気の源です。
豊島区から、日本、そして世界へ、ぜひ今後も胸が熱くなるような試合を見せてください!
本日は貴重なお話をありがとうございました!
担当者データ:
加田木 陽介 氏
オズマピーアール、オリコングループなどを経て2024年に株式会社A3に入社。PR会社・メディアでの経験を活かして広報部門を立ち上げ、採用向けを中心にコーポレート広報に携わる。
竹﨑 真由 氏
大手印刷会社での営業を経て、2024年に株式会社A3に入社。広報部門の立ち上げを担い、現在は採用広報やインナーブランディングを中心とした情報発信に従事する。
企業情報
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法人名 |
株式会社A3 |
|
HP |
https://athree3.com/ |
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設立 |
2012年9月27日 |
|
事業内容 |
IPリアルプラットフォーム事業 |
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