
Mushroom合同会社は、コンサルティング事業とファミリーテック事業を展開しています。 今回は、代表を務める鈴木佑弥氏に、事業を始めた経緯や進み続けるモチベーションについて伺いました。
現在、コンサルティング事業とファミリーテック事業の2つを展開しています。なかでも、特に力を入れているのがファミリーテック事業です。
当社が提供する「Hug」は、AIを活用して夫婦やパートナー間の関係性を可視化し、対話の促進から専門家による支援までを一気通貫でサポートするアプリです。
サービスは、大きく4つのステップで構成されています。まず、コミュニケーション、お金、性、住まい、家事、キャリア、子どもという7つの軸から、夫婦間の価値観を診断し、お互いの考え方の違いを可視化します。
次に、診断で明らかになったギャップをもとに、話し合うべきテーマをAIが抽出し、夫婦間の対話を促します。さらに、その対話内容から課題や今後の改善点を整理したレポートを生成し、必要に応じて夫婦コーチやセックスカウンセラー、お片付けコンサルタントなど、専門家による個別相談へとつなげています。
私たちは、夫婦間で価値観が異なること自体を問題だとは考えていません。大切なのは、お互いに譲れることと譲れないことを整理し、少しずつすり合わせていくことです。そのため、答えたくない設問はスキップできるようにするなど、対話が喧嘩に発展しないような設計にも配慮しています。
この事業に注力している背景には、日本では3組に1組が離婚しているとされる社会課題があります。少子化や労働人口の減少が進むなかで、パートナーとの関係性は、仕事のパフォーマンスやモチベーションに与える影響は大きく、女性活躍や人的資本経営の観点からも見過ごせないテーマだと考えています。
当社では、創業した2022年からパートナー関係と仕事のモチベーションに関する独自調査を続け、これまでに約2,000組のデータを蓄積してきました。近年では、国内でもこの領域の調査を始めており、海外でもアメリカやオランダ、フランス、スウェーデンを中心に関連する研究が増えています。
従来の福利厚生には、育休をはじめとする女性向けの制度が充実している一方、夫婦やパートナーを一つの単位として支援する仕組みは、まだほとんどありません。パートナー間の意識や認識のずれが、女性の復職を妨げる一因になることもあるため、両者を一緒に支援する必要があると考えています。
当社の強みは、to C事業に留まらず、to Bおよびto G領域へも柔軟に拡張可能な事業モデル(システム)
現在は、大手企業様 とも導入に向けた協議を行っています。
今後も企業や自治体と連携しながら、夫婦やパートナーの関係性を支える仕組みを社会に広げていきたいと考えています。

ファミリーテック事業を始めた背景には、大きく2つのきっかけがあります。
1つ目は、以前在籍していたコンサルティングファームで、ISO 30414の審査・認証業務に携わっていた経験です。経済産業省と連携しながら、大企業で人的資本経営を担当する方々とお話しする機会が多くありました。そのなかで、「夫婦関係が次に注目されるテーマになる」という声を繰り返し耳にしたことが、事業を考えるきっかけになりました。
2つ目は、私自身の夫婦関係における経験です。私は愛知出身 、妻は東京出身で、育ってきた環境や価値観に大きな違いがありました。そのため、1日に数回喧嘩をすることもありました。
この経験から、自分がこの課題に向き合うしかないと考え、事業化を決意しました。サービスの開発を進めるなかで、私自身も夫婦関係を見つめ直すことができました。以前は表面的に受け止めていた妻の言葉についても、その背景にある本当の思いや意図まで考えられるようになりました。
もともと起業を考えていたわけではありませんが、転職先の社内新規事業コンテストに、現在の事業の原型となるアイデアを提案したことが転機となりました。結果は「時代を先取りしすぎている」という理由で採用には至りませんでしたが、それでも事業への思いを捨てきれず、会社に在籍しながら小さく始めることを決意しました。
当時は本部機能を担当する一方で、現場の物流拠点との往復にも多くの時間を取られ、仕事と家庭の両立に苦労していました。この経験も、夫婦関係が仕事のモチベーションや働き方に大きく影響することを実感した原点の一つです。
仕事において大切にしているのは、一度自分で決めたことを、とことんやり遂げる姿勢です。
また、人とのコミュニケーションも非常に重視しています。相手のバックグラウンドやこれまでの経験を踏まえ、その方に目線を合わせて接することを常に意識しています。いきなり仕事の話をするのではなく、サッカーやサウナなどの趣味の話から入り、まずは人としての関係を築くことを心がけています。
組織づくりにおいては、スキルや論理的思考力以上に、人間性を大切にしています。どれだけ能力が高くても、信頼関係の土台が崩れてしまえば、組織はうまく機能しません。
以前、共同代表と事業を運営していた際、人間関係の面で行き違いが生じた経験があります。その経験を通じて、組織をつくるうえでは、能力だけでなく人として信頼し合えることが何より重要だと強く感じるようになりました。

起業後に直面した大きな壁は、主に2つあります。
1つ目は、共同代表制の解消による組織の再構築です。方向性の違いから体制を一度解消することになり苦労しましたが、この経験が「人間性や信頼関係を重視する」という現在の組織づくりの原点になっています。
2つ目は、「ファミリーテック」という領域の認知度の低さです。
事業の将来性については投資家からも評価いただき、出資のお話も多く頂戴しています。一方で、現場の企業人事においては離職率などの即効性のある課題が優先されがちなのが現状です。
だからこそ私たちは、パートナーシップの状態が従業員のモチベーションや生産性、ひいては企業の持続的成長に大きく関わるという本質的な価値を、根気強く丁寧に伝え続けています。
進み続ける原動力になっているのは、22年間続けてきたサッカーの経験です。好きなことであれば、とことんやり抜く性格で、その姿勢は起業にもつながっていると思います。
経営においても、中期経営計画で目標を細かく設定し、一つずつ達成していくことにやりがいを感じています。ゲームでも目標を決めて攻略していくことが好きなので、経営も同じような感覚で楽しめているのかもしれません。
そのため、モチベーションが大きく落ち込むことはほとんどありません。経営陣には不安を感じやすいメンバーもいますが、そうしたときは私が支えながら、それぞれの得意分野を活かして役割を分担しています。互いに補い合える体制も、前に進み続けられる理由の一つです。
今後は、少子化や労働人口の減少という社会課題に対して、まずは女性活躍の推進という観点から貢献し、2〜3年で100社ほどの大企業への導入を目指しています。
現在は、社会課題の解決に強みを持つベンチャーキャピタルから支援を受けながら、事業の成長を一気に加速させていきたいと考えています。将来的には、家賃補助などと同じように、当社のサービスが企業の福利厚生として当たり前に導入される存在になることが目標です。

これから起業しようと考えている方には、自分の中にある「ワクワク」を大切にしてほしいと思います。少しでも心が動くことがあれば、まずは小さく始めてみることが、最初の一歩につながります。
また、普段とは違う行動を取り入れてみることも大切です。私自身、出張先で一人バイクに乗り、街を走り回ったことがあります。いつものルーティンをあえて崩すことで、新しい景色や発見に出会い、自分がワクワクする感覚を思い出せました。
ふと立ち寄った古着屋で気に入った一着を見つけるように、日常の中で新しいものに触れる機会を増やすことが、次の一歩を踏み出す原動力になると思います。
「キャリア支援」と「プライベート(ライフイベント)支援」を分断させず、一人ひとりの人生全体をいかに包括的に支えるか?
エール株式会社とMushroom合同会社は、都庁および大手メディアの第一線で推進を担うリーダーをお迎えし、これからの女性活躍支援のあり方を議論する共創イベント「WOMEN’S LIFE 360」を開催いたします。
セッション終了後は、登壇者および企業・自治体・団体の推進担当者様同士で直接情報交換ができる交流会を実施します。
日時:2026年10月8日(木)17:00–20:00
会場:Tokyo Innovation Base(東京都千代田区有楽町)
主催:エール株式会社 / Mushroom合同会社
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すでに多くの大企業人事担当者、自治体からお申し込みをいただいております☻
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株式会社ニトリにて年間売上数十億円規模の店舗運営・管理を統括し、70名以上のマネジメントを経験。オイシックス・ラ・大地株式会社では物流戦略の策定から実行までをリードし、サプライチェーン全体の最適化を推進。その後、経済産業省と連携するコンサルティングファームでISO30414(人的資本に関する情報開示の国際規格)の審査認証における最終面接官を担当し、日本における人材への投資不足という課題意識を深める。Mushroom合同会社を設立し、外部折衝から戦略立案まで幅広く担当しながら、従業員のエンゲージメント向上と企業の人的資本経営の支援に取り組んでいる。
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法人名 |
Mushroom合同会社 |
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HP |
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設立 |
2022年9月26日 |
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事業内容 |
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