株式会社パーソンリンク 代表取締役社長 葛山宏樹

 

「Make an Engineers’ Paradise ~ 技術者の楽園を作る ~」をMissionに、2011年10月に生まれた株式会社パーソンリンク。システム開発事業を中心に、スクール事業、クラウドファンディング事業など、多岐にわたってビジネスを展開しています。

 

創業者(現代表取締役社長)である葛山氏もエンジニアとして、3年間実務経験を積んだ後、株式会社パーソンリンクを設立しました。

2023年1月現在、グループ全体のメンバーは70名を超え、独自の育成制度で多くの技術者を輩出しています。

 

今回は渋谷にあるオフィスにて、同社の代表取締役社長、葛山宏樹氏に起業の経緯や仕事におけるこだわりなど、幅広いテーマでお話を伺いました。

 

「何者かになりたい」を原動力にIT起業家に

早速ですが、現在の事業内容を教えてください。

現在、クライアントワークと自社サービスの2軸で事業展開をしています。

 

クライアントワークでは、主にシステム開発事業を行っています。受託とSESという分野で、クライアントから要望があったシステムをゼロから作って納品するイメージです。

 

自社サービスは多岐にわたるのですが、プログラミングスクールの運営やキャンピングカーのレンタル事業などをやっています。子会社では、アイドルのクラウドファンディングや福祉系のサービスを運営しています。あと、SESの子会社ももう一つあります。

 

会社規模が大きくなるほど、動きが取りづらくなると思っています。なので、事業やサービス単位で会社を作って、柔軟な動きができる仕組み作りをしています。

 

起業された経緯を教えて下さい。

高校卒業後、テレビで、ホリエモンをはじめIT長者の存在を知り「IT起業家になりたい」と思ったのが起業を決めたきっかけです。

 

私自身、元々は警察官を目指していました。ただ、高校3年生の時に、警察官試験に挑戦したのですが上手くいかず諦めることにしたんです。高校卒業後、今後の人生について考えた時に「普通の人生でなく、何者かになりたい」と思うようになりました。

 

医者や弁護士だと学歴や資格が必要になるので、当時の自分でも挑戦できそうなのが「IT起業家」だと思ったんです。IT起業家になると決めてからは、まずエンジニアとしての技術をつけるため実務経験を積み、目標通りの3年後に独立できました。

 

仕事中心ではなく「人中心」で成果を上げる

仕事をする上でこだわっていることは何ですか?

「人重視」で仕事をマッチングさせる点は大きなこだわりです。仕事に対して人を当て込むというよりは「任せたい」「この人に合いそう」と思う仕事を作ったり、任せたりするようにしています。

 

例えば、子会社で福祉事業をやっているのですが、任せたいと思う人が金沢にいたので、拠点は金沢なんです。仕事があるからやるのではなく、人に合う仕事を作るのが私のやり方です。

 

この考えに至ったのは、起業初期のメンバー2人の影響が強いですね。私自身は当時、メンバー3人でやっていけば良いと思っていたのですが、他のメンバーは会社を大きくしたいと言ってくれてました。彼らは、会社を大きくすることにすごく注力してくれて「人ってやる気があると頑張れるんだ」と実感しました。当時もし、3人で会社を運営するという選択をしていたら、メンバーたちは頑張れていなかったかもしれません。

 

この経験から、やる気がある人と仕事のマッチが上手くいくと、結果的に成果にも繋がることを実感しました。人って必ずやる気がある分野もあれば、やる気がない分野もあると思うので、その人を見てマッチする仕事を選んでいます。金沢の福祉事業でも、人と仕事のマッチングが上手くいったので成果を上げてくれています。

 

理念に沿ってチャレンジし続けることがモチベーションの源

起業してから「最大の壁」はありましたか?

起業してからの壁は特になかったかもしれません。もちろん業績が悪くて落ち込むことはありましたが。

 

ただし、業績が悪かったり資金が少なかったりする際の、一時的な落ち込みや不安って、慣れや経験で何とかなると思っています。例えば、仮に口座の残高がなくなったとしても「なんとかなった」「大丈夫だった」という経験を重ねることで「今回もなんとかなる」と思うことができるんですよね。

 

会社でも過去に、資金が底をつきそうになった経験があります。その時は、周りに相談して、借入を上手くすることで乗り越えられました。自分から行動して、周りに助けを求めると意外にも手を貸してくれる人は結構いて、発信してよかったと感じてます。

 

このことも当時は壁だったのかもしれませんが、今振り返ると「大したことなかったな」と思ってます。

 

進み続けるモチベーションはどこにありますか?

モチベーションは「自己実現」のためですね。会社の理念が「Make an Engineers’ Paradise (技術者の楽園を作る)」なのですが、具体的に言うとエンジニアがより成果を出せる、成果を出して世の中を良くしていく環境を作ることなんですよね。

 

例えば、金沢で展開している福祉事業も、障害者の活躍の機会を作るためのITスクールなんですよね。私自身、理念に沿って「やりたい」と思った分野に挑戦し続けることが、自己実現でありモチベーション向上にも繋がっています。

 

あとは、好きなメンバーと好きな仕事をすることですね。我慢して働くとモチベーションが下がってしまうので、極力我慢せずに楽しく働ける環境を作りたいと思っています。

 

現在は、楽しく働くことができているので、その点もモチベーション維持に繋がっています。

 

起業をもっと気軽に捉えてほしい

これから起業したい人にアドバイスをお願いします!

これから起業したい人には「考えすぎずライトに起業するべき」と伝えたいです。

 

私が起業した当時は、まだ起業自体が珍しいものでしたが、最近は起業する人も増えているのですごく覚悟が必要というものではないと思っています。実際に、会社員をしながら起業する人もいますし。

 

あと、起業してからもっと覚悟が必要になる瞬間もあります。例えば、社員を雇ったり事業投資をしたりするとか。起業するよりも1,000万円の事業投資をする方が、ハードルが高いし覚悟も必要になるのが事実です。

 

だからこそ、起業することに対しては、もっと気軽に考えてもいいと思います。

 

社員同士の「コミュニケーション活性」が目的のオフィス

最後に、オフィスを見せて下さい。

もともと3部屋借りていたんですが、リモートワークを導入し、現在は2部屋になりました。MTGを行う共有スペースが1部屋と、執務スペースが1部屋あります。

基本的に業務はフルリモートなので、オフィスはコミュニケーションを取る場として活用しています。

 

こだわりは、共有スペースに設けている、社員同士でコミュニケーションを活性化できる「バーカウンター」と「ゲーム部屋」です。

 

バーカウンターにはお酒やソフトドリンクを置いています。

 


ソファー側のスペースにはSwitchや早押しボタンなどを置いて、いつでも楽しめる空間にしています。

 

本日は貴重なお話、ありがとうございました!

 

起業家プロフィール:葛山 宏樹氏

高校卒業後に独立を視野に入れ上京。デジタルマーケティングに強みを持つシステム開発会社にて3年間のシステム開発経験を積み、2011年に株式会社パーソンリンクを設立。

 

企業情報

法人名:

株式会社パーソンリンク

HP:

https://www.person-link.co.jp/

設立

2011年10月

事業内容

■クライアントワーク

・Webシステムの構築に関するコンサルティング、設計、開発、運用

・新規Webサービス立ち上げに関するコンサルティング、設計、開発、運用

・クラウド環境(AWS、GCP等)を利用したサービスに関するコンサルティング、設計、開発、運用

・DMP、CDP関連コンサルティング、設計、開発、運用、データ分析業務

・スマートフォンサービス(Web,アプリ)に関するコンサルティング、設計、開発、運用(iOS,Android,Unity)

・デザイン制作

・自社プロダクトの企画、開発、運用

・IoTサービス(IoTデバイス)の企画、開発

・IoT関連のコンサルティング、開発支援

■自社サービス

・オンラインプログラミングスクール事業の企画・開発・運営

・クラウドファンディング事業の企画・開発・運営

・キャンピングカーレンタルサイトの企画・開発・運営

・就労移行支援事業

沿革

2011年10月 設立

以降、忘れました。(振り返りません!)

 

 

 

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