re: ime i 代表取締役 青木 瞳

re: ime iは、京都を拠点に、パーソナルカラー・骨格・顔タイプの3つの診断を通じて、一人ひとりに本当に似合うものを理論立てて導き出すパーソナル診断サロンです。コスメの提案にとどまらず、お洋服そのものを具体的に提案する実践型のスタイリングを強みとし、遠方からも多くのお客様が訪れています。

今回は、事業の特徴や独立に至った経緯、仕事において譲れないこだわり、そして今後の展望について、代表の青木瞳氏に伺いました。

 

理論で導く「似合う」。お洋服まで提案する実践型のパーソナル診断

どのような事業をされているのですか?

パーソナルカラー・骨格・顔タイプという3つの診断を通じて、お客様に本当に似合うものを理論立てて分析し、ご提案する仕事をしています。一般の方に向けた、スタイリストのような役割だと考えていただくと分かりやすいかもしれません。

 

私たちの一番の特徴は、お洋服を具体的に提案するところにあります。多くの診断サロンではコスメのご提案が中心ですが、re: ime iではその場でZOZOTOWNを実際に開き、お客様に似合うアイテムを100枚ほどお見せして、気になるものをお客様自身のスマートフォンで撮影していただきます。「骨格がこのタイプだからこういう形が合います」と資料をお見せしてざっくりお伝えするのではなく、「あなたにはこれが似合います」と一点ずつ具体的にお示しできるのが強みです。

 

分析は、3つの要素の掛け合わせで行います。1つ目は、顔色や血色が最も良く見える色。2つ目は、顔立ちに合う色合い。そして3つ目は、その方が纏う雰囲気や性格に合う色です。これらをすべて掛け合わせて、最適解を導き出していきます。

 

お客様の層も幅広く、女性は15歳から40代半ばまで、男性は経営者の方や、彼女に連れられていらっしゃる10代から20代の若い方までさまざまです。男性はある程度パターンが決まっている分、少し変えるだけでぐっと洗練されるのが面白いところで、印象を大きく左右するオーダースーツの選び方をサポートすることもあります。お一人おひとり、その方にとっての最適解は必ず違いますので、診断を通じてそれを丁寧に見極めていきます。

 

また、企業向けには印象戦略のコンサルティングも行っています。第一印象や見た目を整えることは、契約のしやすさにも直結します。外見も名刺の一部と捉え、その効果を最大化するお手伝いをしています。

 

現在の事業を始めた経緯をお聞かせいただけますか?

もともとは化粧品会社に勤め、化粧品やスキンケアの販売を担当していました。お客様と日々向き合う仕事には大きなやりがいを感じていましたが、その一方で、次第に違和感を覚えるようになりました。 

 

販売の現場では、「今月はこの商品を売る」といった販促方針や目標が設定されることがあります。そのため、目の前のお客様にはAの商品が最も似合うと分かっていても、Bの商品をおすすめしなければならない場面がありました。本当はその方にとって一番良いものを提案したいのに、それができないという葛藤が、少しずつ自分の中で大きくなっていきました。

 

そうした中で、「忖度なく、その人に最も似合うものを論理的に提案できる仕事がしたい」という思いが強くなり、独立を決意しました。化粧品販売の経験を持つ人間としては、そのままコスメ業界で事業を始めるのが自然な選択だったかもしれません。しかし私は、あえて「似合う」を分析するパーソナル診断の道を選びました。

 

お客様一人ひとりの魅力や個性を丁寧に分析し、本当に似合うものをお伝えする。そして、その提案に心から納得していただく。そうした価値を届けたいという思いが、現在の事業を始めた原点になっています。

 

「なんか違う」を見過ごさない。納得まで導くカウンセリング

仕事におけるこだわりや、譲れない軸を教えてください。

私が最も大切にしているのは、無責任に結果をお伝えしないことです。診断結果だけを見て「このカラータイプだからこれが似合います」と単純に結論づけるのではなく、私自身もお客様も納得できた状態で、似合うものをお伝えするよう心がけています。

 

そのために特に重視しているのが、お客様が感じる違和感です。例えば試着室での「なんだか違う気がする」という直感は、私は決して見過ごしてはいけない大切なサインだと考えています。なぜそう感じるのかをお客様と一緒に紐解き、言葉にしていくことで、その違和感の正体を明らかにしていきます。モヤモヤした気持ちを抱えたままお帰りいただきたくないので、カウンセリングには特に時間をかけ、丁寧に向き合うことを大切にしています。

 

もちろん、最終的に優先するのはお客様ご自身の好みです。顔タイプには8つの種類がありますが、複数のタイプが似合うお客様も少なくありません。そのような場合は、ご本人の好みに近いテイストを中心にご提案するようにしています。どれだけ理論上は似合うとされるものであっても、ご本人が心から好きだと思えなければ日常的に身につけたいとは思えないはずです。

 

だからこそ、私自身の価値観や考えを押し付けるのではなく、あくまでもお客様ファーストの姿勢を大切にしています。お客様が心から納得できる答えに寄り添い、その方らしい魅力を引き出すお手伝いをしたいと考えています。

 

私にとって診断はあくまで手段です。本当の目的は、お客様が自分自身をもっと好きになり、自信を持って毎日を過ごせるようになることです。そのきっかけを提供することこそが、私の仕事だと考えています。 

 

 

起業から今までで、最大の壁は何でしたか?

事業を始めたばかりの頃は、診断結果に沿って「このタイプだから、こういうものが似合います」と、いわば教科書通りの提案をしていました。しかし、それだけでは自分自身が納得できなかったのです。

 

診断上は正しいはずなのに、「この方にはもっと別の魅力があるのではないか」「本当に似合うものは他にあるのではないか」という感覚がどうしても残っていました。その違和感を解消するために、一人ひとりのお客様と向き合いながら、なぜ似合うのか、なぜしっくりこないのかを自分なりに掘り下げ、言語化していきました。そうした試行錯誤と葛藤の時間は、今振り返れば自分の診断スタイルを形づくる大切な期間だったと思います。

 

もう一つ、大きな壁となったのが集客における差別化でした。パーソナル診断の業界には多くのサロンがあり、「自分だからこそ提供できる価値は何なのか」を見つけるまでには、かなりの時間を要しました。特に、パーソナルカラーやコスメ提案を強みとするサロンが多い中で、自分はあえて「お洋服に特化する」という選択をするまで何度も悩みました。

 

また、情報発信についても、それぞれの媒体ごとに役割を明確にしています。Xでは似合うものに関する知識や情報を発信し、Instagramでは私自身の人柄や日常が伝わる内容を意識しています。自宅サロンだからこそ、「どんな人が診断をしているのか」を知っていただくことが、お客様の安心感につながると考えているからです。そしてホームページでは、サロンの理念や大切にしている想いを丁寧にお伝えするようにしています。それぞれの媒体の役割を整理しながら発信を続けてきたことで、初めての方にも私自身の考え方や提供している価値が伝わりやすくなったと感じています。

 

ありがたいことに、現在では遠方から足を運んでくださるお客様も多く、月の半数以上は県外からのご予約です。中には他のサロンで診断を受けた経験がありながら、「もっと踏み込んだ提案を受けたい」と情報収集を重ねた末に、私のもとを訪れてくださる方も少なくありません。そうしたお客様が少しずつ増えてきたことは、お洋服に特化するという選択を信じ、自分なりの強みと向き合い続けてきたことへの一つの答えなのかもしれません。

 

100%お客様の力になれる

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

シンプルに、この仕事がとにかく好きだということに尽きます。お客様に似合うものを分析している時間も、診断を通じて新たな魅力を発見する瞬間も、そして何より、お客様が喜んでくださる表情を見る時間も、私にとってかけがえのないものです。 

 

この仕事は、100%お客様の力になれる仕事だと思っています。自分の提案や関わりによってお客様の毎日が少しでも明るくなったり、自信を持って過ごせるようになったりする変化を間近で感じられることは大きな喜びです。 だからこそ、迷うことなく前に進み続けられるのだと思います。

 

 

今後やりたいことや展望をお聞かせください。

個人のお客様への提案も、企業向けの取り組みも、根っこにあるのは「似合うを通じて、その人の自信を引き出したい」という同じ想いです。一人でも多くの方に、自分に本当に似合うものと出会う喜びを届けていけたらと思っています。

 

個人のお客様へのご提案は、これからも変わらず続けていきたいと思っています。お客様一人ひとりと向き合い、その方に本当に似合うものを見つける時間は、私にとって大きなやりがいだからです。

 

その一方で、今後の大きな目標として考えているのが、企業の福利厚生の一環としてパーソナル診断を導入していただくことです。大企業はもちろん、アパレル業界やコスメ業界などで従業員の方々が診断を受ける機会が増えれば、接客や提案の質もさらに向上すると考えています。

 

特にアパレル業界では、従業員の方自身が自分に似合う服を理解し、自信を持って着こなしていることで、お客様への提案にも説得力が生まれます。自らが実感を持っておすすめできることは、接客において大きな強みになるはずです。

 

また、男性向けには営業職の方や新卒社員の方を対象とした印象戦略の研修にも力を入れていきたいと考えています。商談や面談の場では、話す内容だけでなく、見た目や佇まいが相手に与える印象も非常に重要です。自分に合った装いや身だしなみを理解することで、信頼感や説得力の向上につながると感じています。

 

こうした取り組みは、まだ導入している企業が多くないからこそ、大きな可能性を秘めている分野だと思っています。福利厚生として継続的に活用していただくだけでなく、スポットでの研修や新入社員研修など、さまざまな形で企業のお役に立てればと考えています。

 

個人のお客様へのご提案も、企業向けの取り組みも、その根底ににあるのは「似合うを通じて、その人の自信を引き出したい」という同じ想いです。一人でも多くの方に、自分に本当に似合うものと出会う喜びを届けていけたらと思っています。

起業しようとしている方へ、メッセージをお願いします。

これから起業を目指す方にお伝えしたいのは、まず動いてみることの大切さです。周囲の意見や視線を気にしすぎず、小さな一歩でもいいので行動に移してみてほしいと思います。

 

私自身も最初から大きく始めたわけではなく、ネイルサロンの定休日にサロンをお借りして週2日の営業からスタートしました。一人ひとりのお客様と真摯に向き合い続けた結果、8か月後には予約が満席となり、その後は46か月連続で満席を維持することができています。

 

もちろん、最初から完璧だったわけではありませんが、事業はやりながら軌道修正していけばいいのだと思います。何より大切なのは、お客様の役に立つことです。本当に価値のあるサービスを提供し続けていれば、お客様は必ず応援してくださると実感しています。

 

失敗したらどうしよう、まだ準備が足りないと考えすぎて、一歩を踏み出せない方も多いかもしれません。しかし、100点を目指しているとその基準はどこまでも高くなり続け、結局いつまでもスタートできなくなってしまいます。

 

50点以下の状態で始めればお客様にご迷惑をかけてしまう可能性がありますが、合格点である60点に達しているのであれば、まずは挑戦してみるべきだと私は考えています。足りない部分は、実践の中で磨いていけばいいのです。

 

完璧を待つよりも、まず一歩を踏み出す。その行動こそが、未来を変えるきっかけになるのではないでしょうか。

 

本日は貴重なお話、ありがとうございました。

 

起業家データ:青木 瞳

化粧品会社で化粧品・スキンケアの販売に従事した後、独立。京都にてパーソナルカラー・骨格・顔タイプの3診断を行うパーソナル診断サロン「re: ime i」を立ち上げ、代表取締役を務める。

【企業情報】

法人名

re: ime i

HP

https://hacobaltblue.wixsite.com/hitoreimei

事業内容

  • パーソナルカラー・顔タイプ・骨格などの診断

 

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