
株式会社ヘイグッドは、転職潜在層と企業をつなぐキャリア探索アプリ「Heygood」を中心に、ハイクラス人材向けエージェント業とAIを徹底的に活用した受託開発の3事業を展開するスタートアップです。スワイプ操作で直感的に企業情報を探索でき、応募前のカジュアルな接点づくりから始められる新しい転職体験を提供しています。
代表取締役の飯塚良氏は、青山学院大学理工学部を卒業後、新卒でシンプレクス株式会社に入社。保険システムや大手証券会社のトレーディングシステム開発を担当した後、2020年に株式会社Gnsを共同創業し、アプリ・システム開発やアトツギのDX支援を展開。2025年3月には株式会社ヘイグッドを共同創業しました。今回は、転職市場の構造的な課題への向き合い方や起業への思いについて詳しくお聞きしました。
当社は、現年収800万円から1,500万円クラスのハイクラス人材に特化した人材紹介をはじめ、次のキャリアに悩む転職潜在層の方々と企業をつなぐ採用・転職プラットフォーム「Heygood」の運営、さらに企業の人手不足を人ではなく、DX・AIを通して解決するための受託開発を展開しています。
プラットフォーム「Heygood」はモバイルアプリでさまざまな企業情報が表示され、気になるかどうかをスワイプで直感的に振り分けられる仕組みになっています。マッチングアプリのようなスワイプUIで、「気になる・気にならない」を簡単に選べます。
詳細な企業情報を見れるだけではなく、各社のYouTubeやインタビュー記事、noteなどのコンテンツを通じて企業を深く知ることもでき、「この会社面白いな」と感じたその場で「気になる」アクションを取ることができます。
気になった企業からオファーが届いたり、アプリ内での行動を踏まえて、AIエージェントがレコメンドする仕組みも備えており、双方がマッチングした段階で初めてチャットが開通します。
そのため、自分が望まない企業からスカウトメッセージが一方的に届くような煩わしさがないのが大きな特徴です。最初の接点もカジュアル面談やランチ、企業主催のイベントなど、求職者と企業がお互いをより深く知れる場を柔軟に設けています。
年間転職者数は約300万人弱といわれていますが、転職を検討している潜在層は1,000万人以上にのぼります。「いつかは転職するだろうけど、まだ転職活動はしていない」という主に20〜30代の方々に対して、応募前の段階から企業との接点を提供するの「Heygood」の強みです。
クライアント企業は新興コンサルティングファームや上場を目指すスタートアップ、拡大フェーズのベンチャー企業などで、事業責任者や経営層が直接出てきて熱量高く候補者に語りかけることで、ビジネス感度の高い優秀層を引きつけています。

Heygoodは、転職市場における構造的な課題意識から生まれた会社です。現在の転職市場の一般的なフローは、求職者が転職プラットフォームに登録すると、その情報を見たエージェントから大量のスカウトが届き、エージェント経由で企業へ転職していく流れが主流になっています。
この構造には大きく2つの課題があると感じていました。1つ目は、エージェントにとって採用決定時の成果報酬が高く、かつ早く決まりやすい企業が優先的に紹介されがちであることです。これは構造上の問題であり誰が悪いわけでもありませんが、求職者にとって本当に合う企業が紹介されにくい状況が生まれています。
この状況を受け、企業側もエージェントに人材を紹介してもらうために成果報酬率を35%から45%、80%と引き上げざるをえなくなっています。
2つ目は、応募しなければ企業との接点が持てない点です。企業をもっと深く知りたいという求職者のニーズに反して、エントリーシートや志望理由書などを準備してから応募しなければなりません。準備不足で受けて落ちると数年間同じ企業を受けられないリスクもあるため、志望度の高い企業ほど選考スケジュールが後ろ倒しになるという非合理な状況も起きています。
こうした課題を解決するために、応募前のカジュアルな接点づくりを可能にし、求職者自身の意向を尊重しながら本当に合う企業との出会いを提供するサービスとして「Heygood」が生まれました。
最大のこだわりは「クライアントファースト」と「コミットメント」です。この価値観は、私が新卒で入社したシンプレクス株式会社の企業文化「5DNA」の一つとして根付いたものでもあります。
現在のHeygoodの共同創業者であるボードメンバー3名は全員がシンプレクスの同期で、自然と同じ価値観が共有されています。チーム全体で「ダサいことはしない」という姿勢を大切にしており、高い当たり前の基準を持ち続けることを意識しています。
Heygoodにとってのクライアントとは、求職者側と企業側の両方です。良い人材が良い会社に入ることで良い産業が育ち、それが日本全体の向上につながるという思いから、双方に対してクライアントファーストで向き合うことを大切にしています。
具体的には、契約上のクライアントでない求職者の方が「この企業が気になっている」とおっしゃった場合でも、その情報を持って先方企業にアポを取り、ご契約いただく形でサポートすることもあります。
また、転職支援の場面では求職者の志望先や希望するポジションを安易に変えるよう説得することはしません。
転職市場では「志望先を曲げる」という言葉が使われることがありますが、そういったことをせず、求職者一人ひとりの意向を尊重し、軸をもっていただくことを徹底しています。

一つ目の壁は、事業モデルのピボットです。
起業当初は、リファラル採用を広げるためのSaaSツールを提供していました。しかし実際に運用する中で、制度だけではリファラル採用の定着が難しいことを痛感しました。そこで改めて現場の課題と向き合い、現在の事業モデルへと舵を切りました。形は変わっても、「採用のあり方を変えたい」という思いは変わっていません。
もう一つの壁は、現在も向き合い続けている求職者との接点づくりです。私たちが支援しているハイクラス層は、必ずしも今すぐ転職を考えているわけではありません。そのため、短期的な転職支援ではなく、信頼関係を積み重ねることを大切にしています。
実際に、他のエージェントでは出会えない企業と話せた、話を聞くと視野が広がり新たな可能性を感じた、といった声から新たな紹介に繋がることも多くあります。ハイクラス人材ほど、転職意欲の有無に関係なく、成長企業の経営陣との対話に価値を感じてくださる傾向があります。
私たちは、良い人材と良い企業の出会いを増やすことで、一人ひとりのキャリアの選択肢を広げていきたいと考えています。
モチベーションの源泉は、求職者と企業の双方に対して本当に良い選択肢を届けたいという想いです。
実際に、転職潜在層の方がカジュアル面談を通じて企業の話を聞き、「こんな選択肢があったのか」と気づいて新しいキャリアの扉を開いていく瞬間は、何物にも代えがたいやりがいを感じます。求職者の意向を尊重しながら、本当に合う企業との出会いをつくり出せた時こそ、このサービスの真価が発揮されると実感しています。
引き続きプラットフォームの認知を広げ、転職潜在層の方々により多くの企業との接点を届けることが直近の目標です。
現在は新興コンサルティングファームやスタートアップ・ベンチャー企業を中心にサービスを展開していますが、今後はさらに幅広い業種・業態の企業に参画いただき、求職者の選択肢を豊かにしていきたいと考えています。
また、ハイクラス人材向けのエージェント事業と転職プラットフォームのシナジーをさらに高め、年収帯やキャリアステージを問わずより多くの方々の「次のキャリア」を支援できる体制を整えていくことも重要なテーマです。長期的には、日本の転職市場の構造そのものをより健全な形に変えていく存在になることを目指しています。
私の立場でこんなことを言えるかどうか分かりませんが、やりたいと思ったなら、やってみてもいいのではないかと個人的には思っています。
私自身も1社目を3年ほどで離れ、その後独立した時も、大それた動機があったわけではなく、たまたまタイミングが合ったことがきっかけでした。それでも、動いた結果として何とかなってきた実感があります。
ただ、起業することが必ずしも正解だとは思っていません。会社に所属しながら輝いている友人もいますし、現在の会社で更なる成長を目指す道も素晴らしいことは間違いありません。
起業だけが素晴らしい生き方だとは全く思っていないのです。ただ、もしやりたいという気持ちが強いのであれば、なんとかするという気持ちで踏み出してみてはいかがでしょうか。

青山学院大学理工学部卒業。新卒でシンプレクス株式会社へ入社。保険システムのテストマネジメント、大手証券会社トレーディングシステムの要件定義〜開発を担当。2020年に株式会社Gnsを共同創業。東京と京都の2拠点でアプリ・システム開発、アトツギのDX支援を展開。2025年3月に株式会社ヘイグッドを共同創業。
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法人名 |
株式会社ヘイグッド |
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HP |
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設立 |
2025年3月24日 |
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事業内容 |
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