
2026年7月、京都で開催された国内最大級のスタートアップカンファレンス「IVS2026 KYOTO」。
メイン会場の「みやこめっせ」を中心に、1万人を超える参加者が集結しました。
今年のテーマは「Japan is Back」です。開催前に本誌が企画担当者へ取材した際、「この10年の成績表が開かれるタイミングであり、本質的な経済・社会的インパクトが求められるフェーズに入った」という強い危機感が語られていました。
現地を取材して見えてきた、日本のスタートアップエコシステムの現在地をクイックにレポートします。


メイン会場の「みやこめっせ」では、厳選されたスタートアップが出展する「IVS Startup Market」が開催されました。
最大の特徴は、3日間で延べ340社が「日替わりで総入れ替え出展」する変則システムです。各ブースでは1日限りのチャンスを掴むべく、熱いピッチが繰り広げられていました。



開催前の取材では、完全招待制の限定エリア「IVS CORE(ホテルオークラ京都)」に集まる海外投資家や大企業の決裁権を持つ重鎮たちを、このみやこめっせのブースへ誘う「巡回ツアー」を仕込んでいることが明かされていました。
実際、現地ではその狙い通り、アーリーステージのスタートアップのブースに重鎮たちが突然訪れ、その場で具体的な商談やデモが始まる光景が至る所で目撃されました。
また、運営が間に入って大企業や地銀のキーマンと直接つなぐ「ゲストコネクター」の仕組みも稼働。大規模イベントにありがちな「出会いの迷子」を防ぎ、次のビジネスに直結する質の高いマッチングを生み出していました。


特製Tシャツで突撃!過去に取材した企業とも嬉しい再会



実は今回、私たちベンチャー.jp編集部も一般参加者の皆さんの熱量に負けじと、オリジナルの「目立つ特製Tシャツ」を着用して現場へ突撃しました!
1万人規模の巨大な会場でしたが、このインパクト抜群のTシャツのおかげで、多くの起業家や投資家の皆さんにすぐに気づいていただき、熱いネットワーキングを行うことができました。
嬉しかったのは、ブースエリアや会場の各所で、「過去にベンチャー.jpで取材させていただいた企業」にたくさんお会いできたことです。かつてインタビューで熱い想いを語ってくださった起業家の皆さんが、この国内最大級の舞台でさらにスケールアップし、堂々と戦っている姿を間近で拝見できたことは、メディア冥利に尽きる最高の瞬間でした。
2000人規模のロームシアター京都を満席にして開催されたピッチコンテスト「IVS LAUNCHPAD」は、過去最高となる500社超の応募から15社が登壇しました。
今年の明確なトレンドは、宇宙、AI、ロボティクスといった骨太なテクノロジー領域におけるディープテックの台頭です。

最高賞(スタートアップ京都国際賞)に輝いたSpace Quartersをはじめ、社会のリアルな課題に対して高度な技術で切り込むプロダクトが連なりました。事前取材で運営陣が「『日本にこんな解決策があるのか』という驚きがたくさんあるはず」と予告していた通り、まさに日本のスタートアップの底力を目撃する日となりました。
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優勝 |
株式会社Space Quarters(宇宙における次世代の建築技術開発) |
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第2位 |
株式会社あかり保証(弁護士運営の身元保証サービス) |
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第3位 |
株式会社MUSE(小売店舗向けロボティクスプラットフォーム) |
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第4位 |
株式会社inprog(トイレ清掃ロボット「CleanK」) |
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第5位 |
株式会社ZetaX(エッジAI異常検知システム) |
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オーディエンス賞 |
株式会社TAIAN(ブライダル特化型ソフトウェア) |
IVSのもう一つの真骨頂が、京都の街中に広がった500件以上のサイドイベントです。夕方以降のネットワーキングだけでなく、お昼時や日中の時間帯からもランチミーティングなどが同時並行でスタート。
資金調達、地銀、AIなど、テーマごとに細分化されたコミュニティが自発的に立ち上がり、京都全体が24時間体制でスタートアップ一色に染まっていました。公式会場の枠を超え、参加者が主導して熱量を増幅させるIVSならではのカルチャーが今年も健在でした。
トップ層が実利を議論する「CORE」、次世代の仕込みが爆発する「みやこめっせ」、そして全時間帯で街に広がる「サイドイベント」。これらが噛み合った今年のIVSが証明したのは、「スタートアップだから」という理由だけで注目されるボーナスタイムは、もう完全に終わったということです。
これからは、日本が本来持つ「ものづくり」や「固有の課題解決力」を武器に、世界で勝負できるリアルな成果を出せる企業こそが評価される時代になります。
京都で生まれた熱狂やつながりを、明日からの泥臭い事業検証や顧客へのアプローチにどう活かすか。日本のスタートアップの真価を証明する本当の戦いは、ここから新しく始まっていきます。当メディアも、これまで取材させていただいた企業、そしてこれから出会う企業の挑戦の軌跡を、これからも最前線で応援し、伝え続けていきたいと考えています。

事前取材記事もご覧ください!

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法人名 |
株式会社アットオフィス |
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HP |
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設立 |
2012年4月 |
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事業内容 |
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