株式会社Onfleek 取締役 宮澤 健吾

仕事を通じて自分の人生を豊かにして欲しい」という信念のもと、2020年1月に株式会社Onfleek(オンフリーク)を創業した宮澤健吾氏。同社は人材紹介・人材派遣(コンストラクション事業)・ITソリューションの三事業を展開し、主に20代を中心としたキャリア支援を行っています。「やってみないと分からないなら、やってみればいい」という開き直りの姿勢で起業を決断した同氏に、事業の詳細から起業の経緯、そして2028年に向けた展望まで余すところなく語っていただきました。

人材・IT・建設の三事業で描く、20代キャリア支援の新しいかたち

事業の内容をお聞かせください

株式会社Onfleekは、人材紹介事業・人材派遣事業(コンストラクション事業)・ITソリューション事業の三本柱で事業を展開しています。

 

人材紹介事業では、社内に2つの部署を設けています。ひとつは20代を中心にキャリアチェンジを希望する方に、技術職の求人を主にご紹介する部署で、もうひとつは、コンサルティングファームやIT業界へのハイスペックな求職者を対象とした部署です。

 

当初は20代に特化した支援からスタートし、現在も全体の7〜8割を20代の方が占めていますが、最近はアドバイザーのレベルアップに伴い、30代の方も対応しています。

 

私たちの強みは、AIによる一括マッチングではなく、求職者一人ひとりに対して「あなたにはこの企業が合っている」と数多くある中から2〜3社にピンポイントで絞り込んで提案するスタイルです。(提案求人自体は20〜30社ほど)7年間の実績から蓄積されたデータと企業との密な情報交換によって実現するこのアプローチが、高い評価につながっています。

 

ITソリューション事業では、大手企業の案件を請け負い、エンジニアを派遣・支援しています。エンジニアにとって給与水準が高い点と、個人だけでなくPM(プロジェクトマネージャー)を含む体制での参画が企業側のニーズに応えており、両者から信頼を得ています。

 

人材派遣(コンストラクション事業)では、施工管理職の方を採用し各プロジェクト先へ派遣しています。他社と異なるのは、選考基準が「資格」ではなく「定着力と人となり」にある点です。現場にフィットする人材を見極める目は、事業部内の人事と営業が一体となった体制から生まれています。

 

独自の研修体制も充実しており、マネージャーが施工管理の基礎からゼロで指導するほか、出向先からも教育を委ねられるケースがあります。

 

 

事業を始めた経緯をお伺いできますか?

もともと、IT系の会社でITソリューション事業に従事していました。入社からわずか半年のとき、当時の代表から「人材紹介事業を立ち上げたいから一緒にやらないか」と声をかけられたことが大きな転機となりました。

 

入社半年でそのような経験を積ませてもらえる機会は滅多にないと感じ、迷わず決断し、その後1年半にわたって精力的に取り組みました。

 

20代前半から徹底的に仕事に向き合った経験を通じて、「20代にどれだけ全力で仕事をするかが、その後の人生を決める」という確信が生まれました。この想いを、より自分の裁量でかたちにしていきたいと考えたことが、起業を志した最初のきっかけです。

 

もう一つの転機となったのは、インセンティブ制度の変更でした。個人の成果が正当に評価されていた時期から、チームインセンティブ方式へと移行し、努力と報酬の連動が薄れたことに違和感を覚えました。「頑張った人が正当に報われる世界線の会社を作りたい」という思いが強くなり、独立を決意しました。

 

初めは「自分には起業は難しいのではないか」と思っていましたが、さまざまな人と対話を重ねるなかで「逆に何がリスクなの?」という言葉に背中を押されました。仮に失敗したとしても、その経験を評価してくれる企業は必ずある。もし必要であれば、再び会社員として働けばいい。そう前向きに捉えられるようになったことで、最終的に起業を決断しました。 

 

「選んだ道を正解にする」挑戦の姿勢と組織の壁を越えた経験

仕事におけるこだわりを教えてください。

最も大切にしているのは、「とりあえずやってみる」という姿勢です。結果が分からないなら試してみればいいというシンプルな考え方を日々の意思決定で大切にしています。

 

ただし、やみくもに挑戦するのではなく、選んだ道を正解に変えることを常に意識しています。正解はやってみなければ分かりません。だからこそ、やってみた後にどうすれば正解になるかを考え抜くことが大切だと言います。

 

もともと私は好奇心が強く、思い立ったらすぐ行動してしまう性格です。例えば、新潟の真冬、吹雪の中でもラーメンが食べたくなれば自転車で出かけてしまうほどで、「考えている間に足が先に動く」というのが自分のスタイルです。

 

もちろんリスクはしっかり考慮しますが、やるかやらないか迷うのであればまずはやってみるという判断軸が、これまでのさまざまな挑戦を支えてきました。

 

 

起業から今までの最大の壁を教えてください

起業してから直面した最大の壁は、経営陣と社員の間にあったモチベーションのギャップです。

 

経営陣にとっては、会社を失えば収入が断たれるという危機感がある一方で、社員はサラリーマンとして毎月の給与が保証されているという安心感があります。その違いから、会社をさらに成長させたいという私たちの想いと、日々の業務に向き合う社員のスタンスとの間に、どうしても温度差が生まれてしまいました。

 

この状況を打開するために、まず見直したのがコミュニケーションの取り方です。それまではトップダウンで意思決定を伝えることが多かったのですが、「なぜこの方向性を目指すのか」という背景や考え方を、丁寧に説明するように変えていきました。理解・納得・合意を一つひとつ積み重ねていくことを意識した形です。

 

また、約1年前に新たな取締役が加わったことで、組織に新しい視点や風が入り、結果として経営陣と社員の間にあった意識のズレは、現在ではほとんど解消されてきています。

 

この経験を通じて、背景までしっかり共有することの重要性を改めて実感しました。組織が同じ方向を向いて進んでいくためには、ビジョンの共有と丁寧な対話が欠かせないと感じています。

 

社員の成長が最大の原動力。30億円、そして自社ビルへの挑戦

進み続けるモチベーションは何でしょうか?

モチベーションの源は、会社の成長と社員の変化を肌で感じられることです。

 

売上規模が着実に拡大してきた今、「ようやく大きくなってきたかもしれない」という実感が得られるようになりました。これから会社がどこまで伸びていけるかというワクワク感が前進の原動力となっています。

 

もうひとつは、初期メンバーの成長を見届ける喜びです。学生から採用した仲間が、今では子どもを持ち、家を購入するというライフステージを迎えているという姿を目の当たりにするたびに、兄弟のような初期メンバーが大人になっていったという感慨が込み上げてきます。社員の人生の節目に立ち会えることが、何よりの喜びです。

 

今後やりたいことや展望をお聞かせください

直近の目標は、2028年に売上30億円を達成することです。その先には50億・100億円という高みも見据えており、各事業のさらなる拡大を推進していきます。

 

特に人材派遣事業では採用ブランディングを強化し、人材紹介事業ではキャリアアドバイザーのレベルアップに注力していく方針です。将来的には人材事業とシナジーのある教育分野への参入も視野に入れています。

 

「逆に何がリスクなの?」失敗を恐れずに挑む、それが起業の第一歩

起業しようとしている方へのアドバイスをお願いします

起業を迷う方に伝えたいのは、「1〜2年やってみれば、たいして傷はつかない」ということです。

 

失敗を恐れる必要はありません。起業して上手くいかなかったとしても、その経験をむしろ評価してくれる企業はたくさんあります。また、サラリーマンに戻ることもいつでもできます。「逆に起業のリスクは何なのか?」という問いを自分に投げかけてみることで、起業という選択肢が一気に現実的に感じられるはずです。

 

私自身も最初はリスクに対する不安がありましたが、さまざまな人との対話を重ねる中で、どうにかなると開き直れた瞬間、決断することができました。

 

若いうちに挑戦できることが最大の武器です。勇気を持って一歩踏み出してみてください。

 

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

起業家データ:宮澤 健吾

新潟明訓高校から獨協大学を卒業後、IT系企業に入社。入社わずか半年で代表から人材紹介事業の立ち上げを打診され、その2年間の経験を礎に独立。

企業情報

法人名

株式会社Onfleek

HP

https://www.onfleek.jp/

設立

2020年1月

事業内容

  • 人材紹介事業
  • 人材派遣事業
  • ITソリューション事業
  • コンストラクション事業
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