
元警察官からエンジニアへ転身し、AIが普及する前からその可能性を見抜いていた起業家がいます。LandBridge株式会社代表取締役・三森一輝氏は、ベトナムとの協業で培った開発力と最先端AIへの好奇心を武器に、システム開発・AI教育・EC販売など多岐にわたる事業を展開しています。三森氏に、事業の詳細や起業のきっかけ、そして今後の展望についてを伺いました。
現在はシステム開発を主軸に事業を展開しています。
以前はベトナムのエンジニアとのオフショア開発を主軸としていましたが、最近はAI駆動開発への移行が進んでいます。ChatGPT・Claude・Geminiといった最新AIをフル活用することで、従来より早いスピードで開発を進めることが可能になっています。
AI教育事業では、企業向けのAI導入支援やコーディング研修・AI動画研修を展開しています。さらに起業家・子ども・シニア層に向けたAI活用イベントも定期的に開催しており、警察官時代の経験を活かした高齢者向けのAI犯罪啓発活動も行っています。
自社開発では「AI駆動研究所」「Loopin」などのプロダクトを手がけ、EC事業では運動で結果を出したい学生や筋トレユーザーをターゲットに、高カロリーの宅食サービス「ふとるめし」を展開しています。


私はIT業界とは縁遠い警察官としてキャリアをスタートしました。特殊部隊を含む第一線で約7年半勤務する中で、大組織ならではの非効率さを強く実感していました。
ちょうどコロナ禍でプログラミングが注目されていた時期でもあり、「自分でも書いてみよう」と思ったのが最初のきっかけです。実際に触れてみると、「これなら仕事にできるかもしれない」と感じ、警察の仕事を続けながら独学で学習を進め、転職活動を経てエンジニアになりました。
エンジニアとして約1年経験を積む中で、一緒に仕事をしていたベトナムのエンジニアたちの優秀さに衝撃を受けました。一方で、彼らが自分より低い給与で働いている現実も知り、このメンバーと一緒に挑戦したいと強く思うようになりました。そうした想いから、2022年10月にLandBridge株式会社を創業しました。
また、創業直後にChatGPTが登場したことも、大きな転換点になりました。GPT-4が使えるようになったタイミングで、「これは間違いなく社会を変える技術だ」と確信し、世間で大きく話題になる前からAPI連携を含むAIシステム開発に取り組んできました。
私は元警察官という、いわば“IT業界の常識を知らない”立場だったからこそ、既成概念に縛られず、新しい技術にも自然に飛び込めたのだと思っています。
仕事において譲れないのは、効率を重視することです。
無駄なことはできるだけ排除し、自分が考える最小限かつ最善のルートで動くことを常に意識しています。どれだけ頑張ったかというプロセスよりも、最終的にどんな結果を出せたかを重視するスタンスです。
この考え方は、組織運営にも反映しています。現在、日本チームは5名体制の少数精鋭で運営しており、一人ひとりの生産性を最大化することを大切にしています。
また、チーム全体として楽しく働くという文化も大事にしています。ただ追い込まれながら働くのではなく、それぞれが自分の仕事に責任を持ちながら、前向きに楽しめる環境をつくりたいと考えています。

AIの台頭によってシステム開発のあり方そのものが変わっていることです。
いわゆるSIerのような、お客様から依頼を受けてシステムを作るという従来型の仕事は、今後確実に減っていくと考えています。だからこそ、自分たちの今の仕事がなくなった時に、次に何をするべきかは常に意識しています。
私は、失敗や環境の変化を壁として捉えるのではなく、切り替えるタイミングとして考えるようにしています。そうした考え方や忍耐力は、警察官時代に特殊部隊で培われた経験が大きく影響していると思います。
突き詰めると好奇心だけだと思っています。
自分がやりたいことや面白そうだと感じたことをそのまま形にしている感覚なので、モチベーションを維持しようと意識したことはほとんどありません。警察官時代は仕事として割り切って取り組んでいましたが、今は本当に趣味の延長のような感覚で仕事をしています。
また、特殊部隊での訓練などこれまでの人生の中でかなり厳しい経験をしてきたことが自分の土台になっていると感じています。そうした経験を経たことで、これ以上に厳しいことはそう多くないだろうという感覚を持てるようになりました。
だからこそ、起業してからの浮き沈みやトラブルも、警察時代の経験と比べればそこまで大きなものには感じません。もちろん大変なことはありますが、それも含めて楽しみながら向き合えています。
現在は、自分の好奇心や挑戦に共感してくれる仲間たちとともに、新しい価値を生み出していけることに大きなやりがいを感じています。
今後については、AIの波に乗り続けることは前提として、そのさらに先の可能性も見据えています。
私は、現在のAI技術もいずれ一定の限界を迎えると考えています。その先にあるのが、ロボットやフィジカルAIの領域です。特に日本では、人口減少による人手不足が今後さらに深刻化していくため、その社会課題をテクノロジーによって解決していきたいと考えています。
また、最近では中国とのつながりも生まれており、単なるハードウェア製造ではなく、ロボットの脳となる部分を開発する側に挑戦していきたいという構想を持っています。
さらに、AI教育事業についても今後より一層強化していく予定です。企業向けの研修だけでなく、子どもたちやシニア世代に向けた啓発活動まで含め、幅広い層にAIを正しく活用してもらうための取り組みを進めていきたいと考えています。

起業を考えている方には、まずは今すぐ挑戦してみてほしいとお伝えしたいです。
多くの人が、起業に対して必要以上にハードルを高く感じているように思います。ですが、今はAIの進化によって、以前とは比較にならないほど挑戦しやすい時代になっています。AIを活用すれば、システムの作り方やサービスの立ち上げ方まで教えてくれる時代です。だからこそ、これからは能力があるかどうかよりも、実際にやるかどうかが重要になってくると感じています。
また、私は警察官時代に留置場でさまざまな人を見てきた経験があります。その中で、「人は簡単には終わらないし、意外と何とかなる」という感覚を持つようになりました。
仮に日本でうまくいかなかったとしても、海外を含めて活路はいくらでもある時代です。
日本は非常に恵まれた環境が整っている国だと思っています。だからこそ、過度に失敗を恐れず、まずは一歩踏み出して挑戦してみてほしいです。
元警察官として特殊部隊を含む第一線で約7年半勤務
不法滞在外国人の取り締まりを通じて日本人が海外の人と働く際の障壁を痛感し、大組織の非効率さに限界を感じてIT業界へ転身
エンジニアとして独学で技術を習得後、ベトナムの優秀な人材との出会いを機に2022年10月LandBridge株式会社を創業、代表取締役社長に就任
創業直後のChatGPT登場を契機にAI駆動開発へ特化。グローバル人材と元警察官メンバーのコミュニケーション力を組み合わせた独自体制を構築
現在はシステム開発・AI教育事業・自社プロダクト開発を展開し、「日本と世界をつなぐ架け橋」を掲げ日本のDXを加速
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法人名 |
LandBridge株式会社 |
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HP |
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設立 |
2022年10月 |
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事業内容 |
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