
「スポンサーとして参加している実感が、本当にあります」と語るのは、株式会社フラットフィールド代表取締役社長の平野正浩氏。SNSマーケティングを通じて企業のファン作りを支援する同社が、ベルギー1部リーグのシント=トロイデンVVとスポンサー契約を結んだ背景には、日本サッカーの未来への強い共感がありました。今回は、平野社長にスポンサーシップにかける思いや事業への姿勢について、お話しいただきました。
弊社は、SNSマーケティングを中心に企業の情報発信とファン作りを支援しています。ただ、SNSを運用すること自体が目的ではありません。本質的には、クライアント様のなりたい姿を実現するためのコミュニケーション設計を行う会社だと考えています。
弊社が特に大切にしているのは、クライアント様をしっかりと理解することです。ノウハウやツールも重要ですが、それ以前に、クライアント様がどのような魅力を持っているのかを引き出すことに力を入れています。自社の強みというのは、意外と自分たちでは気づきにくいものです。
弊社は第三者の視点で会社の魅力を引き出し、「伝える」のではなく「伝わる」コミュニケーションを設計することを大切にしています。企業様に伴走しながら一緒にファンを育てていく、そのスタンスが弊社の軸になっています。
現在、メインのクライアントはエンターテインメント領域の企業様が多く、アニメや映画のコンテンツのSNS運用サポートを中心に手がけています。継続してお付き合いいただいているクライアント様も多く、中には10年以上の関係が続いている企業様もいらっしゃいます。
お客様からは、「SNSの企画から、原稿のブラッシュアップ、投稿スケジュール作成、分析まで伴走していただいたことで、業務がスムーズになった。」とお声をいただいています。
近年は、エンターテインメント領域で培ったファン作りのノウハウを活かし、企業の採用マーケティングにも注力しています。求職者がSNSで企業情報を収集することがスタンダードになった今、どのように自社の魅力を発信すれば興味を持ってもらえるか、クライアント様と一緒に考えながら支援しています。
シント=トロイデンVVは、ベルギー1部リーグに所属するサッカークラブです。合同会社DMM.comが経営、「日本人選手が欧州で活躍するための架け橋になる」という信念のもとで運営されています。プレミアリーグやブンデスリーガなど、ヨーロッパのトップリーグへのステップアップの場として、これまで多くの日本人選手が在籍しています。
今シーズンはプレーオフ1に進出しており、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグへの出場もうかがえる位置にいます。

スポンサーになったきっかけは、一緒にサッカーをしている知人からの紹介でした。「ビジネスにも繋がるし、すごく面白い」という熱い勧めを受け、まず交流会に参加したのが始まりです。
現CEOの立石氏が居酒屋での会話をきっかけに「自分たちが生きている間に日本がワールドカップで優勝するのを見たい、そのためには日本人が経営するクラブが必要だ」という思いで本プロジェクトが始動したという経緯を聞き、「これはただのクラブチームの経営ではない」と感じました。日本サッカーの未来のためのチームだと確信したのです。
さらに決め手となったのが、2025年にシント=トロイデンVVの一部株式を取得したジャパネット様との既存のご縁です。弊社はジャパネットブロードキャスティング様が運営するBS10プレミアムの事業をサポートさせていただいており、髙田旭人社長の著書も拝読していました。
その本の中で感じた「挑戦への哲学」が、シント=トロイデンVVへの経営参画という形で目の前に現れたとき、「ぜひスポンサーとして加わりたい!」と迷いなく決断しました。「微力ながら日本のワールドカップ優勝に何か貢献できる」、「DMMやジャパネットの熱い挑戦に一緒に関われる」と思えたことが最大の動機です。
スポンサー同士の交流会が非常に活発で、弊社もその場を大切にしています。「ここから世界へ」という挑戦に共感する企業が集まっており、実際に新たなビジネスのご縁が生まれることも少なくありません。スポンサー同士でつながることができる場を設けてくださる運営の皆さまには深く感謝しています。
特に印象に残っているのが、元サッカー日本代表の羽生直剛さんや大津祐樹さんの講演会です。講演後に個別に話す機会があり、どのように自分の武器を磨いてキャリアを歩んできたか、マネジメントの考え方などについて直接伺うことができ、大変参考になりました。
また、ジャパネットグループが総工費約1,000億円を投じて建設した「長崎スタジアムシティ」にも招待していただきました。スポンサー仲間と共にV・ファーレン長崎の試合を観戦し、その夜にはシント=トロイデンVVの試合をライブ中継で応援するという、まさにサッカー三昧の1日を過ごしました。現地で感動を共有したことで、スポンサーとしての一体感をより強く感じる瞬間となりました。

スポンサー契約を結んだことで、社内でも「挑戦」という言葉の意味が改めて共有されるようになりました。もともと挑戦を大切にする社風はありましたが、さらに社員全員の共通認識として根付いたのは、このご縁があったからだと感じています。
私自身、26歳のときにオーストラリアをシドニーからダーウィンまで約5,500キロ自転車で縦断した経験があります。その過酷な挑戦がなければ、今の自分はなかったと確信しているからこそ、「挑戦し続ける」という姿勢は弊社の最も大切な価値観となっています。
自らも挑戦者であり続けたいと願う私たちにとって、世界の舞台で果敢に挑むシント=トロイデンVVの姿は、心から応援したくなる存在です。戦い続けるその姿勢は、弊社が大切にしている想いとも重なり、次の一歩を踏み出すための大きな原動力となっています。
さらに、スポンサーには同じように挑戦に共感した経営者や企業が集まっているため、交流会を通じて視野が広がり、新たなビジネスの可能性にもつながっています。単なるスポンサーとしての露出以上に、人との繋がりや学びがある点も、社員にとって「自社が何を大切にしているか」を再確認するきっかけになりました。このご縁を通じて、「挑戦し続ける」という弊社の軸が、これまで以上に明確な形で社内外に伝わるようになったと感じています。
一番の願いは、やはりシント=トロイデンVVのチャンピオンズリーグ出場です。今シーズン、プレーオフ1まで進めたことは本当に奇跡的で、ここまで来たからには、ぜひその夢を叶えてほしいと、一ファンとして、そしてスポンサーとして心から願っています。
長期的には、JFAが掲げる2050年のワールドカップ優勝に向けて、シント=トロイデンVVが日本サッカーの土台であり続けてほしいと思っています。また、サッカーだけでなく、日本の経営力やチーム作りの強さをシント=トロイデンVVを通じて世界に発信していく存在になってほしいという期待もあります。個人の活躍だけでなく、組織としての日本の強さを世界へ見せていってくれたら、スポンサーとしてこれ以上嬉しいことはありません。

スポンサーとして「応援できている実感」を得られています。貴重な「場」を丁寧に設計してくださっている運営の皆さまのおかげで、スポンサーとして非常に充実した経験をさせていただいています。
今回の経験を通じて感じたことは、スポンサーシップとは単なる認知度を上げるための施策ではなく、企業としての意思決定そのものだということです。自社が何を大切にしているのか、どんな価値を社会に提供したいのかを考えたときに、 共感できる存在と出会えたのであれば、その支援は非常に意味のあるものになると思います。
シント=トロイデンVV、チャンピオンズリーグの舞台へ連れて行ってください。今シーズンここまでの戦いは本当に奇跡的です。でも、もう「ミラクル」ではなく「実力」だと思っています。日本人選手たちやチームの活躍で日本のサッカーファンを熱くさせてほしいですし、将来的には日本がワールドカップで優勝するための礎になっていってほしい。日本の力を、サッカーを通じて世界へ。その挑戦を、弊社も一緒に応援し続けます。

起業家データ:平野正浩
新潟県長岡市出身。新潟県立長岡高等学校、日本大学商学部を卒業。26歳の時には、豪州大陸シドニー~ダーウィン間約5,500キロを自転車で縦横断。行動力と困難を乗り越える精神力を培う。1999年、アルテック株式会社へ入社。光ディスク用パッケージの開発・企画・販売に従事し、第34回『The Hollywood Reporter』主催「Key Art Awards HOME ENTERTAINMENT」部門で第1位を受賞。
2010年7月、株式会社フラットフィールドを設立。映画・アニメ等のエンターテインメント領域におけるSNSマーケティングサービスを提供し、多くのファンコミュニティ形成をサポートする。現在は、エンタメ界で培った「人の心を動かし、ファンを作る」ノウハウを、企業の採用ブランディングや組織構築の領域へと応用し、情報発信に留まらない、求職者と企業のマッチングを生むSNS運用の新たな可能性を追求している。
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法人名 |
株式会社フラットフィールド |
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HP |
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設立 |
2010年7月20日 |
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事業内容 |
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