
250店舗を超える美容チェーンを全国展開する株式会社Limeは、フェイシャルサロン・アイサロン・D2Cと多軸で成長しながら、2030年に「10社100億1000店舗」という大胆なビジョンの実現を目指しています。今回は代表取締役CEO・斉藤隼生氏に、独自の投資型フランチャイズモデルの詳細や起業の経緯、そして展望についてを伺いました。
弊社はフェイシャルサロン(肌管理、小顔)とアイサロン(眉毛・まつ毛)を主軸に、250店舗を北海道から沖縄まで全国展開しています。直営店が関東を中心に2〜3割、残りがフランチャイズという構成です。
アイサロンは3つのブランドで展開しています。高価格・高技術の「most eyes」、高技術を低価格・時短で提供する「SSINSTUDIO」、LEDマツエクをいち早く取り入れた「LUMISS」です。
眉サロン市場が流行り始めた2021年頃に参入し、高単価ブランドで技術を確立した上で低価格ラインを開発したことで、幅広い層にアプローチしています。
フェイシャルサロンでは、悩みのレベルや内容に合わせてブランドを分けているのが特徴です。毛穴・肌荒れなど肌質から根本的にアプローチする韓国肌管理「Belle」、フェイスラインやリフトアップに特化した小顔専門店「Lift」など、ターゲットを絞り込んだ複数ブランドを展開しています。
AI肌診断機による客観的なデータをもとに、一人ひとりに最適な施術を提案する仕組みが、リピート率と高い満足度につながっています。
特徴的なのは業界に先駆けて始めた投資型フランチャイズという仕組みです。フランチャイズオーナーの9割が男性で、美容の経験や知見がない方も多く加盟されています。
出店から教育・マネジメント・ウェブ集客まで弊社が一括で担うため、オーナーは雇用主としてスタッフのモチベーション管理に専念し、着実に収益を上げられる環境が整っています。
D2C事業では、店舗に来られない方向けにオンラインで美容商材を提供しています。デリケートゾーンや乳首の黒ずみケアにLEDライトを組み合わせた商品が柱で、出産後の女性を中心にニーズを取り込んでいます。
サロンで蓄積した顧客データと美容プロフェッショナルの知見を活かして自社開発した商品で、来月新たにハーブピーリングのD2C展開も予定しています。
大学在学中に人材事業で最初の起業を経験しました。ただ、このままでは世の中を変えるような起業家にはなれないと感じ、創業期のベンチャーへ飛び込んで力をつけることを選びました。
入社したのが、元パーソナルトレーナーで、今はリアルバリューなどで知られる溝口勇児さんが創業したばかりのFiNC Technologiesです。
2年間住み込みでパーソナルトレーナーとして働きながら、社内に独立志向の高いメンバーがそろっていたので急成長からの独立という流れを間近で見ながら学び、短い期間で凝縮してたくさんの経験を積み上げたのち2017年に株式会社Limeを設立しました。
最初はパーソナルジムとジム比較のウェブメディアから事業をスタートしました。ところが業界の競合激化と価格破壊が急速に進み、コロナ禍で急伸していた眉サロン・フェイシャルサロンへと移行して現在に至ります。

チームで勝つことを一番大切にしています。個人のスキルには限界がありますが、チームワークが良ければ1+1が3にも4にもなります。大学在学中の最初の起業から、仲間を巻き込んでビジネスを作るスタイルはずっと変わっていません。
社内の仕組みとして、部署をまたいだランダムランチ制度と、チームの飲み会を会社負担で行えるチーム飲み制度があります。フットサル・野球・バスケなど部活も活発です。
仕事の域を超えた人としての繋がりを会社としてサポートすることで、部署間のコミュニケーションも自然と活発になっています。入社した方からよく「嫌なやつがいなくて働きやすい」という声をもらっており、人柄を大切にした採用がカルチャーを作っています。
創業期に立ち上げたウェブメディア事業が最大の壁でした。
知見を持つ役員が中核として担っていたのですが、そのメンバーが突然退職してしまいました。借入して毎月投資を続けていた中でのことだったので、赤字のまま事業をどうするかという局面に立たされました。
新しいメンバーを集め直して再建を試みましたが、Googleのアルゴリズムアップデートでメディアの流入が急落し、資金も底をつきかけたタイミングで撤退を決断しました。
当時はスタートアップブームで赤字投資が正義だという空気があり、その流行に乗ってしまったことが失敗の原因でした。
そのような出来事が起こった際には、楽観的でポジティブを基本にしていますが、悲観的な視点も忘れないようにしています。楽観しすぎると反省も改善もできなくなるので、この2つのバランスを意識的に保つことを大切にしています。

弊社のミッションは「証明されていない人に勝ち筋を」です。
私自身、学生時代は要領が悪く勉強が出来ず、トラブルを起こしては毎回親が学校に呼ばれるような問題児として見放されていました。それでも自分なりの勝ち筋を見出しエステサロンでは店舗数No.1となり急成長を証明出来ました。
その経験から誰もが持つ可能性を開花させられるように何者かになりたい若者、出産や育児で社会との関わりが薄れてしまった方、まだ光の当たっていないすべてのステークホルダーに、その人の強みや良さを活かせる場を作ることを常に意識しています。
店舗で働く方も、本社のメンバーも、フランチャイズオーナーさんも、すべての人がここに含まれます。このミッションがやり続ける原動力になっています。
2030年のビジョンとして「10社100億1000店舗」を掲げています。
グループ会社を10社に増やし、一定の規模になった事業をグループ会社化して社内から代表・役員を輩出する。土台である店舗は現在の250から1000へ、グループ年商を100億円へ引き上げることを目標にしています。
毎月10店舗を出店するスピードを支えるために、関連事業の内製化を積極的に進めています。
出店に必要な不動産をウェブで完結させる事業、店舗内装を自社で行う内装事業を立ち上げました。内製化することで工期短縮・品質向上・コスト削減を同時に実現し、さらにその知見を全国展開するフランチャイズ企業に提供する大きな事業へと育てていく予定です。
D2Cも継続的に拡張しており、近日リリース予定のハーブピーリング商品に続き、サロンで培ったデータと知見を活かした商品開発を続けます。渋谷MFPRビルへの大型オフィス移転も控えており、採用と組織の成長を一気に加速させていきます。

起業で一番大切なのはメタ認知だと思っています。自分のスキルや経験を客観的に測り、それに合わせた戦略を立てること。
起業したい気持ちが高まると過信気味になりがちですが、そこを冷静に見ることができれば、スキルがあるかどうかに関わらず時間はかかっても着実に前に進めます。能力が高くても過信した判断で失敗することはある、逆にスキルが低くても自分の現在地を正確に理解して地道にやり続ければうまくいく、と考えています。
お勧めしたいのが、裁量権のあるベンチャーで経験を積むことです。
大きな組織ではなかなか見えない組織の課題や浮き沈みが、ベンチャーだとリアルに全部見えて血肉になります。そのスピードと深さが、起業準備として最も効率が良いと自分の経験から感じています。
スポーツ専門校を卒業後、大学在学中に人材事業で起業。新卒でヘルステックベンチャー・FiNC Technologiesに入社。パーソナルトレーナーとして2,000名以上のボディメイクを担当。セールスで過去最高益を記録し、10名から150名超への組織拡大も経験。トレーナーコンテスト「ベストブレインウェルネスアワード2017」準優勝。2017年 株式会社Limeを設立。
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法人名 |
株式会社Lime |
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HP |
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設立 |
2017年2月 |
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事業内容 |
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